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暖まりやすく冷めにくい家を造る

木材と健康 > 4.快適な生活のために > 暖まりやすく冷めにくい家を造る

写真1 OM式パッシブソーラ住宅
(引用:日本木材学会編、すばらしい木の世界より)

 木は暖かいと言われます。しかし、木で建てられた木の家はあまり暖かいとは評価されてない場合が多いようです。日本はアジアモンスーン気候地帯に属し、梅雨時期や夏は湿気が高くて暑いため、昔から家の造り方が夏向きに工夫され、大きなガラス戸や窓を四方の壁に設けて風通しをよくして、蒸し暑さを解消しています。
 しかし、戸・窓の周囲は隙間ができやすく、冬はその隙間から冷たい空気が入って来て、折角暖めた空気と入れ替わりやすいのです。したがって、寝る前にストーブを切ると、暖まっていた室内もすぐに温度が下がって、朝起きるとき大変寒い思いをしたため、これが木造住宅は寒いという評価につながっていたのでした。
 これを改善するには、断熱材を壁、床、天井、屋根裏などに隙間なく挿入し、戸・窓に気密性の高いサッシ戸を入れます。断熱性の高いペアガラス入りの木製サッシを使うと理想的です。アルミサッシ戸では、室内側に障子や床までのカーテンを設けると暖かさが増します。障子紙1枚でも、床上を這う冷たい空気流を遮断するので、足許の冷たさを防いでくれます。しかし、これだけでは一歩前進にすぎません。木造住宅は、熱を貯める“蓄熱量”がコンクリート住宅の6~7分の一しかなく、まだ冷えやすいという欠点があるからです。
 しかし、最も暖かいという評価の家が木造で可能になっています。床に蓄熱性の物質や床材を使い、床の中に温風を通す暖房にすると、今まで最も暖かいといわれてきたレンガ造住宅と同じ保温性を実現できたのです(図1)。これと近い方式で、OM式という太陽熱を使った暖房はすでに実用化されています(写真1)。

図1 いろいろな住宅の保温性の評価
(温度差・時間面積に対して、室温低下幅が小さいほど保温性が高い、実証試験体は木造で温風床暖房)