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かびの発生を防ぐ

木材と健康 > 4.快適な生活のために > かびの発生を防ぐ

アカマツ材にみられるカビ

 かびは、空気中に広く存在する目に見えない微生物の胞子が、木材表面の水で芽を出す(発芽する)ことによっておこります。ただし、乾いた木材にかびの菌を撒いてもかびは生えてきません。つまり、木材表面が水で濡れていて、はじめてかびが発生できるのです。

 木材を雨ざらしにするとかびが生えてきますが、われわれの身近な住宅の壁などに使われた木材にかびがはえる原因は、水漏れを放置した場合によることもありますが、多くは結露によるものです。壁の結露は、高温多湿の梅雨時期に加え、室内暖房をするため壁の内外に温度差が出来る冬場にも起こりやすいのです。これらの時期に、タンスなど家具の陰になって、壁材表面が風通しの悪い状態になると、うっすらとした綿みたいなもの(菌糸)がついたり、黒や緑の粉のようなもの(胞子)がついたり、木の色が黒っぽくなったりします(青変)。この状態を長く続けていくと、木が腐って使いものにならなくなるおそれさえあります。

クロコウジカビ

 木材にかびを発生させないようにするには、まず、住宅の建て方を工夫し、壁の結露を防ぐことが大切です。壁の表面に手を当てて、濡れた感じがするときは要注意です。しかし、住宅の構造が既にできあがっていることから、今住んでいる家での対策としては、次善の策になりますが、周囲の遮蔽物を移動させてできるだけ風通しが良くなるように工夫することです。扇風機などで乾かすことも一法です。市販の防かび剤を使うことも考えられますが、薬剤の効力は長続きしませんので、定期的に再処理しなければなりません。結露の状態が改善できないときは、保温など断熱の条件を改良するなど、家の構造を再検討するべきだと思います。

表1 樹種によるかびのつきやさすさの例

表2 主なカビ