平成15年10月15日

(財)日本木材総合情報センター

市況検討委員会速報(10月分)

  1. 国産材(北関東)
      丸太生産は天候の安定から徐々に増加しており、原木市場への入荷は例年並みに近づきつつある。製材工場の在庫が少なく、また先行きの価格変動が小さいと見て、工場筋の買気が出て荷動きは良い。価格は10月に入り上げ相場が一服している。
      国産材工場では、9月はほぼフル操業の状態であったが、10月に入り、やや減少している。住宅の駆け込み需要も一段落した模様である。

  2. 米材
      米材原木の入出荷量、在庫量はともに変化はない。米国では住宅着工数が高水準を維持しているため、産地の港頭在庫は低水準である。産地価格は米国内の好況、円高の影響もあって上昇傾向にある。
      米材現地挽き製材品の入荷量は減少しており、出荷が順調なため在庫は減少している。産地価格の上昇も急激な円高で相殺され、末端需要の引き合いに迫力なく、値上げも小幅になっている。

  3. 南洋材
      マレイシアのサバ州では日本、他国の引き合いが少なく、丸太・製品価格とも低迷しているが、急激な円高によりシッパー側からの値上げ要請が強くなっている。サラワク州では新JAS工場が日本からの合板の大量受注を抱え、フル生産である。このため丸太の輸出価格は弱含みであるが、港頭在庫はない。

  4. 北洋材
      シベリア地域は9月後半から長雨が続いており、産地では11月中旬までの入荷回復は見込めない状況で、アカマツ港頭在庫は最低レベルになっている。アカマツ丸太価格は無い物高で強含みとなっている。北洋材工場の受注は順調であるが、製材品の値上げは厳しい状況である。

  5. 市売問屋
      国産材構造材は入荷減が続き、ヒノキ土台角、柱が強気配で荷動きも良い。スギの母屋、桁角、柱材とも良材の荷動きが良くなっている。外材でも米ツガを中心に入荷が少なく、母屋、桁、注入土台が値を戻し、強気配で推移している。

  6. 合板
      国産合板では針葉樹合板がフル生産にもかかわらず、在庫水準が低く、メーカー主導の状況が続いている。輸入合板は10月に入り、JAS型枠合板の品薄感が強まり、価格も急上昇中である。一方、欠品の多かった普通合板の入荷も順調に向かっている模様である。国内合板メーカーは針葉樹、広葉樹ともF☆☆☆☆にシフトし、フル生産が続いているが、マーケット側からはF☆☆☆の要望が増えてきているが、メーカー側は対応が出来ていない。

  7. 構造用集成材
      ラミナの入荷は順調に推移している。プレカット工場の受注が高水準を維持しているため集成材工場ではフル操業が続いている。需給バランスが取れているため、荷動きは好調である。12cm角は輸入品の減少により需給がタイトになっている。輸入品中断面は7〜9月の大幅な入荷減で国内製品にシェアを取られ、下降気味である。

  8. 小売
      入荷の少ないヒノキ柱、土台角をはじめ、スギKD材も集成管柱の値上げの影響で多少の値上げ、米ツガは角物、根太、筋交いとも品薄により多少の値上げとなっている。SPFツーバイフォー材は米ツガ製品以上に入荷が少なく、値上げ。またアカマツ製品はメーカーにより値上げを唱えているが、価格は横ばい。合板については一部の針葉樹合板メーカー品が入荷待ちの状況である。

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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