平成16年2月13日

(財)日本木材総合情報センター

市況検討委員会速報(2月分)

  1. 国産材(北関東)
      原木市場への入荷量は、スギ柱材を中心とした製品安により小丸太以外は減少気味。スギは未だ買気弱く、中でも柱材が少し値下がりした。ヒノキは全面小安いが、特に4m並材の下げ幅が大きい。
      国産材工場の製品受注は、年末以来の低水準が続いており、柱を中心に製品在庫は増加している。

  2. 米材
      米材丸太は、フレート等のコストアップで商材ルートの多港揚積が減少している。ただ、構造材の不需要期で出荷も少なく、在庫状況は変化がない。カナダの大雪、絶好調の米国住宅着工の影響に加え、韓国、中国が積極的に丸太を輸入しているため、入荷量の減少が懸念される。これを受けて、国内米材工場も値上げせざるを得ない状況である。
      米材現地挽き製材品の入荷量は、1月に比べて増加している。しかし、カナダの対日向け工場では、山火事、ストライキ、寒波の影響で丸太不足が深刻。一時閉鎖や減産が続いているため、入荷量の本格的な回復は5月頃とみられる。産地価格は上昇しているが、円高で相殺されている。

  3. 南洋材
      現地では悪天候や洪水の影響で、出材が減少し、中華正月明けの工場の生産開始も遅れている。船腹の関係もあり、丸太入荷量は減少するとみられる。日本国内での荷動きは、一部樹種の製材品を除き、低迷している。

  4. 北洋材
      ロシア船が全く不足しており、入荷は遅れ気味。韓国、中国からの買いが旺盛で、産地価格はエゾマツ95ドル前後、カラマツ100ドル。アカマツはカラマツ不足やNZ丸太高値の影響で合板企業が買いに入り、昨年度ほどの落ち込みはないとみられる。国内製材工場の操業は順調で、受注残は多少減少気味。製品在庫は減少している。

  5. 合板
      国産合板は、原材料のコストプッシュにより、依然価格気配が強い。針葉樹系は丸太不足の不安を抱えつつ生産に追われ、丸太の積極的な手当てが進んでいる。南洋材丸太は輸入合板の供給動向を見据えながらの慎重な手当てとなっている。
      輸入合板は、現地値上げ状態が続いており、在庫の減少につれて全般的に強含みの展開である。丸太不足は深刻で、3月以降操業を停止する工場が出てきても不思議ではない状況。強気一辺倒のサプライヤーと折り合いが付きにくいが、次の成約が困難なことから水際での現物確保の動きが盛んになってきた。

  6. 構造用集成材
      欧州産ラミナはユーロの高騰により厳しいコスト環境となっている。プレカット工場では、2月の受注が少ないため操業度はきわめて低いが、パワービルダーやフランチャイズ系からは安定した受注がある。価格はコスト割れの状況で、集成平角は輸入材に引きづられて弱含みで推移している。
      輸入集成材の小断面は、ルート販売が多く在庫になりにくいが、中断面は在庫が滞留し、価格は弱含みでの動きとなっている。

  7. 市売問屋
      国産材の荷動きは、初市以降次第に売れ足が鈍り、全く動かなくなっている。その中で、スギKD間柱の良材のみ売れ足が良く、他に強いてあげればスギ三分板が売れている。
      外材では、米ツガの入荷量が少ないため、特に母屋角の価格気配が強い。アカマツタルキKD材の荷動きも良い。

  8. 小売
      米ツガは入荷量が少ないため、良材の手当てが困難となっている。SPFも入荷が少なく、小幅な値上がりがしばらく続きそうな気配。アカマツは比較的順調に集荷できるが、北欧産間柱の良材は依然として品が薄い。合板は変化ないが、先行き高くなりそうな気配である。

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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