平成16年5月13日

(財)日本木材総合情報センター

5月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では農繁期と植林時期に入り、丸太生産は多少減少気味で入荷にもバラツキが見られる。価格安の割には荷動き良く、元落ちは少ない。価格はスギ、ヒノキ丸太とも横ばいないしやや強含みで推移。
      群馬県内の製材工場ではようやく動きが出てきたが、受注・販売とも依然として低水準である。原木供給が減少しつつあり、工場の原木手当ての意欲は停滞したままである。

  2. 米材
      米材丸太の入荷は、毎月 12船前後で大きな変化はない。出荷は月を追うごとに順調になっている。北米製材品市況が急騰し、先高気配から米国内向け丸太との競合が激化し買いづらい局面にある。ウェコの米マツISソートは円安傾向で据え置きとなった。
      米材現地挽き製材品の入荷回復は産地の原木不足のため梅雨明け後になるだろう。カナダのインターフォー社フィールド工場の一時閉鎖は続いている。出荷は順調で既製品の荷余り品はない。入荷が少ないため、買い手には割り当て配分の状態である。値上げが遅れていた米マツ製品の対日価格が大幅な値上げになっている。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では、再び4月末から天候が不順となった。製材工場に搬入される丸太が極端に減っており、製材品の生産量も減少している。産地の製品価格は強含み。サラワク州でも4月末からの悪天候により各地で洪水が発生している。丸太は相変わらず合板工場の引き合いが旺盛で強含み推移。
      丸太の入荷量、在庫量とも少なくなってきている。製材品入荷は産地価格の高騰を見通しての買いが入ったため、やや増加し荷動きも全般的に良好である。

  4. 北洋材
      国内合板メーカーは丸太の急激な値上がりを製品に転嫁するため値上げを打ち出している。針葉樹合板は好調な出荷を受け増産傾向にあるが、広葉樹合板は値上げが通らないこともあり、10%前後の減産を強いられている。構造用、下地・型枠合板は比較的値上げが通りやすいが、一般物は足踏み状態にある。
      輸入合板は、入荷減により需給バランスが取れた状況が続いているが、産地価格の高騰が続く中、契約を控えていたインポーターも玉の確保優先に切り替えところも出てきた模様。

  5. 合板
      国産合板はメーカー建値の値上げが続いているが、荷動きは決して良いとは言えず、価格の浸透は遅れがちである。輸入合板は現地価格の急速な値上げが続き、輸入商社も契約が進めにくい状態にある。
      国内合板メーカーは針葉樹丸太が強含みの中、製品の好調な出荷を背景に手当てを先行してきたが、原料高が深刻化している。南洋材丸太は高値の物から割安の物にシフトしている。生産は受注の多い針葉樹厚物を中心にフル稼働が続いている。

  6. 構造用集成材
      ユーロの反落により欧州産ラミナの価格交渉は一気に契約が結ばれた。国内集成材メーカーでは連休明けからの引き合いが活発になっている。需要が急増している集成管柱は4月以降値上げが浸透し、販売価格は1,800〜1,850円になっている。集成平角も引き合いが出ており、在庫減を背景に値上げを打ち出したが、まだ旧値での取引が多く見られる。5〜6月は集成管柱、集成平角とも輸入品が少ないため、国内製品の動きはさらに活発になるものと予想される。

  7. 市売問屋
      国産材はプレカット工場向けの荷動きが比較的順調でヒノキ柱角(関東近県産)が値を上げた。外材製品は相変わらず入荷が少ないため、米ツガ母屋角、桁角を中心に小反発している。造作材ではアカマツタルキ良材のみがまずまずの荷動きである。また合板の高騰が続いているためスギ三分板、四分板はどの市場でも売れ足が良い。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材の価格は変化ないが、スギKD柱角が多く出るようになった。米ツガKD割物、正角類の入荷が少ない。SPFでは2×4、2×10が多少品不足となっている。アカマツタルキの荷動きは順調だが、価格は今のところ横ばい。集成管柱は値上げとなったが、平角はまだ現状維持。合板は強含みで、とくに針葉樹合板は24mm、28mmとも品不足となっている。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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