平成16年6月10日

(財)日本木材総合情報センター

6月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、時期的に伐採量が減少するが、横ばいで推移している。どの原木市場も入荷は良好で、安値安定の動きになっている。元落ちは少ない。間伐材、小径木も公共事業が始まり、荷動きが良くなり始めた。価格はスギ丸太は弱含みだが、ヒノキ丸太は横ばいである。
      群馬では、丸太の供給は梅雨期を迎え、細りつつあるが、需要も少なく、スギ柱ものが横ばいの他は、弱含みの市況となっている。製材工場では5月から少しずつ受注、販売が上向いており、製品在庫は減少し始めている。

  2. 米材
      北米の製材品市況が高値で推移しているため、米国製材工場の丸太の買い意欲は強い。このため競合する下級材のGC級や尺下材の細丸太等はコスト面で手が出せない状況にある。ウェコの米マツISソートは前月比10ドルアップの790ドルになった。なお、カナダ内陸部で例年より2カ月も早く森林火災が散発的に発生しており、早めにファイヤークロージャが発令される可能性もある。
      米材丸太の入荷は、前月並みの船数と数量である。出荷は順調、在庫は通常の範囲である。内陸製材工場では先高観や手持ち在庫の減少から、多少手当て買いの動きが見られる。
      米材現地挽き製材品の5月入荷は米ツガ、米マツの既製品は少ないが、SPF2×4材が増加したため、全体では横ばいと推定される。出荷は順調であるが、既製品の品薄が続いている。北米産地では原木不足、船運賃等のコスト上昇により依然として対日向け数量は増えていない。SPF2×4(Jグレード) の産地価格が高騰している。各製品とも円安反転で価格交渉は難航している。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では、天候が相変わらず不順であるが、ひと頃よりは丸太が各工場に流れている。中国向け合板生産が一服したので、産地丸太価格は今がピークと思われる。タワウ地区の製材工場では、インドネシアからのフリッチの入荷が極端に減っているため、注文に応じ切れない状況である。サラワク州では、一部地域で天候は不安定だが、丸太生産は順調である。現地合板工場の引き合いが相変わらず強く、産地丸太価格は強含みである。
      丸太の入荷量はかなり回復してきているが、出荷、在庫量とも横ばい。製材品の入荷量はやや増加し、荷動きは良好である。とくにアガチス製品に逼迫感が出ている。

  4. 北洋材
      産地の港頭在庫は10万m3と減少傾向にある。配船は相変わらず遅れている。アカマツ丸太は6月より夏伐り材のオファーが出始めたが、量的には少ない模様。カラマツ丸太は合板メーカーが品質・価格面で選別買いを始めた。
      富山港への1〜5月分のアカマツ丸太入荷量は前年比10%増となり、丸太の不足感は無くなった。出荷も順調で在庫はアカマツ丸太が平均3.5カ月、エゾ丸太は2.0カ月となっている。製材工場の受注は低調である。価格は丸太、製材品とも横ばいで推移している。

  5. 合板
      国内合板メーカーが値上げを打ち出す中、市場価格も確実に底上げされてきている。相次ぐ値上げアナウンスに流通筋の抵抗はあるものの、需給バランスが取れており、遅れながらも値上げ玉の手当てが進んでいる。
      国内合板メーカーでは針葉樹丸太の手当ては一巡したが、南洋材丸太は産地高が続いているため値決めが難航している。針葉樹合板はフル生産が続いているが、普通合板はメーカー在庫が多いため減産を強いられている。
      輸入合板の在庫は低水準で、すでに高値玉の入荷が始まっている。在庫の少ない品目から価格は急上昇している。産地側の価格的な譲歩は一切ないため、インポーターは買い進めざるを得ないが、充分な量は確保できていない。

  6. 構造用集成材
      北欧産ラミナの現地通貨での建値は横ばいで推移していたが、為替変動が大きく、工場着は高値での仕切りが多くなった。また北欧では7月から長期休暇に入るためラミナの入荷量は増加している。
      プレカット工場では、パワービルダー、大手ハウスメーカーからの受注や依頼が多くなり、構造用集成材の荷動きが本格化してきた。メーカーの管柱在庫は一部を除きゼロの状態である。中断面の荷動きも良くなり、適正在庫に近づいている。管柱は6月より1,800〜1,850円の販売価格が浸透してきたが、中断面は値上げを打ち出しているものの据え置きの状態が続いている。輸入集成管柱は海外メーカーが限定されているため急激な入荷増にはなっていない。

  7. 市売問屋
      国産材は5月連休明け以降、荷動きは予想以上に悪い。外材はコストアップ要因により入荷量の減少が続き、北洋材を中心に一部値上げとなっているが、決して好調な売行きを反映したものではない。ホワイトウッド集成柱、間柱等はジリ高となっているが、荷動きがすこぶる良いわけではない。羽柄材にも構造材同様にKD材が要求されており、一部を除き荷動きは悪くなっている。相変わらずスギ三分板、四分板のみ売行きが良い。外材は北洋アカマツタルキを中心に値上げせざるを得ない状況だが、荷動きはそれほど良いわけではない。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材の価格は変化ないが、外材はSPFの2×4〜10が全般的に品不足のため強含みである。米ツガKD正角、根太、筋交い等の品薄感は無くなったが、今後の入荷品は数量、価格とも厳しくなりそうである。アカマツタルキの荷動きは順調である。集成管柱は値上げとなり、平角も多少の上げとなった。合板は針葉樹合板をはじめ小刻みに値上がっている。床板、フロアーも低価格品については値上げとなった。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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