平成16年7月7日

(財)日本木材総合情報センター

7月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、良質材よりは間伐材主体に伐採されており、原木市場への入荷は時期的にみても、それほど減っていない。元落ちは相変わらず少ないが、原木の引取り状況は良くない。価格はスギ丸太は弱含みだが、ヒノキ丸太は横ばいである。製材品の荷動きからみて、安値が続きそうである。
      群馬では、梅雨期にもかかわらず天候が安定しており、丸太は順調に出材されている。しかし製材工場では製品出荷が低調なことから、原木手当てがきわめて低水準である。このため原木市場の荷動きも悪く、先行き丸太価格の急落が懸念されている。

  2. 米材
      北米の製材品市況は反落したが、依然として米国内製材工場の低級材の買い意欲は強い。産地港頭在庫は前月とほぼ同じである。ウェアハウザー社の7月積み米マツISソートは790ドルの据え置きとなった。カナダ沿岸部では例年より早いファイアークロージャーで、400カ所が入山禁止となった。6月の出材は通常の半分以下となり、昨年同様に丸太不足が心配されている。
      米材丸太の入荷は、フレート高の関係から大型船が増えたため、増加気味である。出荷は横ばい、在庫はやや増えている。内陸製材工場では丸太のコスト高を製品価格に転嫁できず、製材意欲は減退しており、当用買いの動きである。
      米材製材品は7月に入っても荷動きは悪い。入荷量はSPF2×4材の増加で量的に安定したが、米ツガ、米マツ既製品は極端な品薄状態になっている。産地価格は日本からの引き合いが少なく据え置きとなったが、米ツガグリーン小角が値下げとなった。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では天候が回復し、丸太の出材は順調になった。セランガンバツ、クルインなどの製材品はタイ、オーストラリア等からの買いオッファーが相変わらず旺盛で強気となっている。一方、セラヤ類は値下がりはしていないが、全般的に弱気配である。サラワク州でも天候が回復しているため、一部地域では河川の水位が下がり、筏の曳航に支障を来たしている。日本からの受注を抱えている合板工場の丸太消費は相変わらず順調である。港頭在庫も少なく、丸太価格はピークの感があるものの強含みで推移している。
      丸太の入荷量、出荷、在庫量とも横ばい、製材品の入荷量も横ばいである。製材品の荷動きは全般的に低迷しているが、クルイン、アガチス製品に相変わらず逼迫感がある。

  4. 北洋材
      産地の港頭在庫は日本の合板向けや中国向けの材が残っているだけで、まだ夏伐り材の港への入荷は少ない。価格の居所が例年より高いため、7月中旬以降には順調に出材されるとの予想もある。カラマツ丸太は6月中旬頃から一部の合板向け港で滞船が続いていることや、NZ丸太が100ドルを割ったことから買い控えが見られる。フレートは2〜4ドル下がったが、産地丸太価格は下がっていない。ロシアも石油価格の値上がりやルーブル高などの影響でコストは上がっている模様である。
      丸太は入荷、出荷とも順調だが、エゾ丸太が多少不足気味である。在庫は港により格差はあるが、3〜4カ月。丸太価格は横ばい。製材品の荷動きは悪いが、製品在庫が滞荷する状況ではない。製品価格はエゾタルキが丸太不足から強含みに転じている。

  5. 合板
      国内合板メーカーは、各社ともコスト上昇を背景に値上げを打ち出している。一般の建販ルート向けの荷動きは今一つ活気ないが、直需系の住宅メーカーやプレカット工場向けは堅調である。国内合板メーカーは針葉樹丸太の手当ては一服したが、南洋材丸太は産地価格の上昇で値決めが決着していない。6月は稼働日数の関係から生産量は増加傾向にあり、幾分、生産調整が見られる。
      輸入合板の4、5月入荷量は当初の予想を超え多かったが、6月以降は成約状況から見て減少に向かうと見られる。荷余り感がかなり強いといわれていた型枠合板(JAS12mm、3×6)も港頭在庫は意外と底の浅い状況である。産地価格は良材を使う薄物やフロア台板は相変わらず強含みで推移している。
      今後、合板の流通では、合板もプレカット化が進行するだろう。またホームセンターでの販売は注視しておく必要がある。

  6. 構造用集成材
      欧州産ラミナ7〜9月の価格交渉は、ホワイトウッドが値上げ、レッドウッドは据え置きで決着した。ホワイトウッドラミナの値上げは、ドイツで鋼材価格が急騰し、構造用大断面集成材に代替需要が発生したため。今後ラミナはドイツ向け価格に引きづられ、高値で交渉が続くと見込まれる。
      大手プレカット工場が受注のピークを迎えているため、フル操業が続いている。パワービルダーの建売住宅や大手ハウスメーカーの注文住宅が好調なため、集成材メーカーの管柱の荷動きはとくに活発である。また中断面も輸入品が少ないため、5〜6mの長尺材が好調な荷動きとなっている。中断面の4m下も在庫が少なくなり、納期が長くなってきた。7月の集成管柱の販売価格は1,800円を越え、中断面も58,000円を超えている。
      輸入集成材は8月までの入荷は少ない見通しだが、大手プレカット工場向け販売がほとんどで、一般向け流通は少ない。

  7. 市売問屋
      国産材の荷動きは少し持ち直していたが、6月下旬になり再び悪くなってきた。プレカット工場向けがまずまずの荷動きである。外材は米材の入荷が相変わらず少なく、価格をジワリと押し上げ、それなりの荷動きを見せている。ホワイトウッド集成柱、間柱も同様の動きである。造作材ではスギ三分板、四分板以外は目立った荷動きはないが、スギ、ヒノキの加工内装材は堅調な動きを続けている。外材では北洋アカマツタルキの良材がまずまずの動きである。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材とも価格に変化はない。外材はSPFの2×4〜10の品不足は依然として解消されていない。米ツガKD正角、根太、筋交い等の品薄感は無くなったが、タイミングが悪いと入荷待ちになる場合もある。北洋アカマツタルキの荷動きは順調である。集成材は管柱、平角とも価格に変化はない。合板は針葉樹合板、ラワン合板とも多少の値上げとなり、床板、フロアーも低価格品は値上げとなった。町場の工務店では見積もりが多くなっており、多少明るさが見えてきたようだ。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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