平成16年9月8日

(財)日本木材総合情報センター

9月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、伐採時期を迎えているが、価格との見比べといった状況である。県内の各原木市場では入荷にバラツキが見られ、安値安定の荷動きとなっている。元落ちは相変わらず少ない。樹種によっては多少価格の良いものも散見されるが、全般的に横ばいで推移。なお間伐材・小径木は公共工事などで、どうにか順調に動いている。
      群馬では、プレカット系列の製材工場はそこそこの操業だが、他は依然として低水準の厳しい状況である。秋需の気配が出始めたが、本格的な需要までには今一歩といった感がある。

  2. 米材
      米国の住宅着工は7月に再び増加し、製材品市況は品目によっては過去最高値も出ている。このため米国内向けの丸太需要は依然として強く、対日丸太輸出価格は、日本の市況とは裏腹に高値で推移している。ウェアハウザー社の9月積み米マツISソートは790ドルで4カ月連続の据え置きとなった。8月の産地港在庫は前月より増加している。
      米材丸太の入荷は例月の船数、出荷は減少気味で、在庫はやや増加している。製品価格の先高感も消え、荷動きは低調である。内陸製材工場は採算が厳しく減産しているが、大型港湾製材工場はフル稼働である。米マツ平角のグリーン材のマーケットは急速に縮小しており、AD、KD材、集成材の使用が多くなっている。
       米材製材品の入荷はSPFが減少、出荷は鈍っている。在庫は米ツガ、米マツ既製品が相変わらず少ない。産地では米マツオールドグロスを除き、工場の丸太在庫に余裕が出てきた。日本市況が低迷し、引き合いも少ないため対日輸出価格は横ばいである。国内の米マツ、米ツガ既製品は品薄により価格を維持している状態。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州の天候は良好で出材は順調。日本以外の消費国からの引き合いが相変わらず堅調である。製品価格も特に堅木が強含みとなっている。このため日本向け価格も棒類を含め全般的に強含みである。サラワク州の天候も良好で順調な出材である。サバ州に比べ、丸太価格は弱含みとなっている。
       丸太は入荷、出荷量とも低調で、在庫量は変化なし。製材品の入荷量はやや回復し、アガチス、堅木類、セラヤ、メランティ棒類の荷動きが順調である。

  4. 北洋材
      産地の港頭在庫は3万m3程度と少ない。虫害のない新材も少し出始めている。丸太の入荷はやや減少、伏木・富山港の8月入荷は6.5万m3である。出荷は順調、在庫は2〜3カ月となっている。アカマツ丸太の在庫の多い地区では3カ月程度あるが、冬場の値上がりへの対応として夏材の手当てを始めた工場も見られる。国内丸太価格はエゾマツ、アカマツ、カラマツとも横ばい。
       製材品ではアカマツの荷動きが鈍く、やや弱含みである。原木高で製材工場の採算悪化が深刻化しており、富山北製協では値上を提示した。

  5. 合板
      国内合板メーカーでは針葉樹丸太の在庫補充も落ち着き、当用買いの対応である。丸太価格は高値の居所から若干値下げに転じた。南洋材丸太は産地価格が弱含む中で、値下げ要請を強めている。
       メーカーの生産増が続くなか、8月は稼動日数の減や針葉樹12mmから厚物への生産シフトで生産調整が行われた。
       針葉樹合板(12mm,3×6)の荷動きは鈍く、流通筋の販売姿勢から価格はやや弱含みで推移している。輸入合板の国内市況もやや弱含みで、現地契約価格も値下げに転じている。9月以降、国内価格を上げ切れないことを理由に成約が少なかったため、先行き輸入量は減るものと見られる。

  6. 構造用集成材
      ラミナの第4四半期の価格交渉は値下げにはならず、横ばいで決定した模様である。プレカット工場は9月もフル稼働であるが、物流にタイト感がなく、中断面の長尺物を除き、輸入・国産品とも荷動きに勢いが感じられない。秋需に向かう時期に入り、販売数量の確保を優先するメーカーも出始め、管柱の価格は弱くなりつつあり、1,800円以下が定着している。中断面も6万円の大台を超えることが出来ず、コスト対策に苦慮している。中国からの構造用集成材の輸入が増加しており、欧州のシェアは低下している。

  7. 市売問屋
      旧盆休み頃よりは全体的にマシな印象であり、建売の最後の踊り場を迎えつつある。国産材の構造材は相変わらず、大した荷動きはない。造作材ではスギ、ヒノキ内装材に多少の好感触の動きがある。前月の悪かった分、多少ましな感じである。一部防音工事など秋口の官公庁工事も始まってきた模様。外材は全体的に荷動きが良くない。ホワイトウッド集成材、間柱等も同様である。北洋材は製材産地からの値上攻勢(3,000〜4,000円/m3)が相当厳しくなっているが、流通段階ではのめる状況にはない。価格も変化なく保合いである。

  8. 小売
      構造材はスギ、ヒノキとも価格に変化はない。外材はウェアハウザー社の米ツガKD根太、筋交等の価格は値上がりとなり、多少の買いにくさがある。アカマツなど北洋材製品はおおむね順調である。集成材は管柱、平角とも価格に変化はない。針葉樹合板が多少値下がりしているが、型枠合板(国内品)は価格が上がっている。プレカット工場では9月末までの受注は満杯だが、10月はまだ空きがある。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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