平成16年12月9日

(財)日本木材総合情報センター

12月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、天候も落ち着き、価格の割には順調に出材されている。各市場とも荷動きは良いものの材の引取りが多少悪くなっている。元落ちは少ない。間伐材・小径材の荷動きも順調である。原木価格はスギ、ヒノキとも横ばいである。
      群馬では、ヒノキ、カラマツ良材の入荷が少なく、不足感がありやや強含み。国有林材が11月に大量に出品されたが、中目材は不落が多い。製材工場のなかには、公共物件がようやく決まり、多少稼動が上がるところもあるが、製品価格は弱含みで推移。

  2. 米材
      米国の10月住宅着工は引き続き好調で、北米の製材品市況は急反発した。対日丸太輸出価格は適材の在庫が少なく、円高進行もあって、大幅な下げはあまり期待できない。ウェアハウザー社の12月積み米マツISソートは780ドルで半年振りに10ドルの下げとなった。11月の産地港頭在庫は前月より増加し、6,500万スクリブナー(約29万m3)となった。
      米材丸太の11月入荷は近年にない低水準で12月も適材不足で減少が予想される。出荷も減少傾向にあり、在庫は大幅に減少している。内陸製材工場では製材品の荷動きが一段と低調なため、当用買いの姿勢が続いている。大型港湾米マツ工場が拡販のためKD平角、小角を再度2,000〜3,000円/m3値下げした。
      米材製材品の入荷は減少傾向、出荷も鈍くなっている。在庫は減少傾向にあるものの売れ足の遅い製品は増加している。先行き2月以降も入荷は減少し、低調な荷動きが続く見通し。カナダドル高騰で対日向け製材工場は一時閉鎖や減産が相次いでいる。産地価格は米ツガグリーン小角が12月620ドルで底値ではないかと見られる。据え置きとなった米マツ・米ツガKD製品も円高、減産により強含みである。国内価格は荷動き悪く、半年ぶりに米マツ製品が値下げとなったが、入荷減により下げ止まっている。ウェアハウザー社の割物良材は品薄が続いている。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では雨季に入った模様で出材に影響が出ている。セラヤ棒類の引き合いが多く、円高もありFOB価格は強含み。断食は明けたが、工場の生産はまだ順調でない。サラワク州は本格的な雨季に入って、丸太生産量は減少し積地によっては滞船するケースも出ている。港頭在庫は少なく、産地原木価格は強気配である。
      丸太の入荷は減少気味、出荷は横ばいで、在庫量は減少気味である。製材品の入荷量は横ばいである。堅木類、セラヤ、メランティの仮設部材、棒類の荷動きが順調である。

  4. 北洋材
      現地シベリアでの伐採は順調だが、気温が異常に高いため出材が悪くなっている。また丸太輸送の貨車の手配が遅れており、冬伐り材の丸太は12月下旬積みから1月までずれ込みそうである。エゾマツ丸太の出材が少ない。
      富山港、富山新港の11月丸太入荷は2.7万m3で出荷は順調、在庫はエゾマツ1.0〜1.5カ月、アカマツは2.0カ月である。国内丸太価格はアカマツ、カラマツはやや値下げ、エゾマツは横ばい。製材工場ではKD材が受注良好で強含み。とくにアカマツKD材の荷動きが順調である。

  5. 合板
      国内合板メーカーでは南洋材丸太、針葉樹丸太ともに円高の影響により手当てが進んでいる。メーカーでは順調な生産が続いている。出荷も好調であるが、在庫は増加傾向にある。メーカーは何とか値戻しを図ろうとしているが、弱含みムードが根強い。
      住宅メーカーやプレカット工場向けの直需系は好調に推移しているが、一般ルート販売での荷動きは鈍く、流通筋における安値販売が散見される。輸入合板は当用買いが続く中、価格はジリ安、型枠のみタイト感があり保合いで推移。輸入合板は9、10月と入荷を減らしてきたが、円高等の作用もあり11月後半からの成約は伸びており、来年1月からは増加傾向の見通しである。

  6. 構造用集成材
      ルーマニア産ラミナの入荷が激増し、特恵関税枠の消化は年内になる可能性が出てきた。コスト削減要因の1つがなくなり、不需要期に向かうことが重なり、一段と厳しくなっている。
      集成管柱の荷動きは、輸入製品と国内産の供給増と先安感で模様眺めの状況が続き、活発感はない。価格は1,700円を割り込んだ。中断面は輸入の長尺材の入荷が少なく、価格・荷動きとも安定しているが、小断面からのシフト換えと設備増強による増産もあり、今後、価格の維持が厳しくなりそうだ。
      輸入集成管柱の大手メーカーは月当たり200コンテナを見込んでいたが、120コンテナ程度になりそうで、大量入荷にはならない模様。欧州産中断面は国内KD製品との価格競争になり始めた。

  7. 市売問屋
      国産材の構造材は全く緩慢な荷動きで、例年見られる年末独特の荷動きも今のところない。外材では米ツガ母屋角、桁は値を下げ始めた。米マツ平角も2,000円/m3の値下げとなった。また集成管柱も下げ始めた。スギ、ヒノキ内装材はこれまで同様の荷動きが見られる。北洋材製材メーカーからの値上げ攻勢が功を奏してか、北洋アカマツタルキが値上げとなった。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材とも変化はない。外材ではウェアハウザー社の米ツガKD正角、根太、筋交等が前月同様、品薄で逼迫感がある。造作材ではスプルース、米マツピーラー材の引き合いが多い。またマンション向けの米ツガ造作材の荷動きも順調である。ホワイトウッド集成柱は値下げになったが、梁、桁類は横ばい。針葉樹合板は値下げ、ラワン合板類も多少安くなっている。米マツKD材の値下げは、すぐには価格の訂正になっていない模様。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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