平成17年1月12日

(財)日本木材総合情報センター

1月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、価格が今ひとつながら伐採意欲は高い。昨年の積雪の影響もなく、各市場とも入荷、集荷は良好である。元落ちは相変わらず少ないが、年明けでもあり荷動きは悪い。間伐材・小径材は価格も落ち着き、荷動きは良い。出材が良好なため荷がだぶつき気味で、スギ、ヒノキ丸太とも多少値を下げている。
      群馬では、ヒノキ丸太の入荷が少なく、不足感が続いている。製材工場では一般住宅向けの受注は低迷しているが、公共物件が増加している。製品在庫はやや減少傾向にある。製品価格は依然として厳しい状況が続いている。なお県内の直需市場の価格が配送や決済条件を抜きにして一人歩きし、小売店はこれに敏感に反応している。

  2. 米材
      米国の11月住宅着工は大幅に減少し、北米の製材品市況は小幅の反落に転じた。日本向け適材丸太の在庫は季節的な出材減により低水準で推移している。12月の産地港頭在庫は5,940万スクリブナー(約27万m3)である。ウェアハウザー社の1月積み米マツISソートは770ドルで2カ月連続の10ドル下げとなった。
      米材丸太の1月入荷は、産地の適材不足と不需要期で低位横ばい、出荷は減少傾向、在庫も減少。内陸製材工場では製材品の荷動きが低調なため、当用買いの姿勢が続いている。大型港湾工場では集成平角との競争で米マツ平角類の販売量が減少している。
      米材製材品の入荷は12月に増加したが、1月以降は減少が予想される。出荷は12月中旬から鈍くなり、在庫が増加している。カナダの対日向け製材工場は丸太不足と不採算により12月から2月にかけて一時閉鎖や減産が続くものと見られる。産地価格は日本からの引き合いが少なく、また米ドル安、カナダドル高で下げ止まり横ばい。
      年末から年初にかけて荷動きは悪い。米マツ現地挽き製品は国内挽き製品が安いため、売れ行きが鈍く在庫が増えている。2×4製品は昨年前半に大量入荷したが、後半に絞られたため、一部に不足品目も出ている。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では本格的な雨季に入り、出材が大幅に落ち、丸太価格はジリ高になっている。今後、製品価格に波及すると見られる。サラワク州でも雨季のため出材が落ち港頭在庫もなく、丸太価格は強含みである。
      丸太は入荷が減少気味、出荷は横ばいで、在庫量は減少傾向である。製材品も入荷が減少気味である。インドネシアからの製材品入荷が相変わらず少なく、棒類の荷動きが順調である。

  4. 北洋材
      現地では年末から1月10日まで休暇となっている。ナホトカ、ボストチヌイの港頭在庫は10万〜12万m3である。年末の丸太船積みは低調であったが、新潟、富山向けのアカマツ原板は順調な出荷であった。ここに来て現地からのオファーが多くなっている。またフレートは上昇気味である。
      富山港、富山新港の12月丸太入荷は7.7万m3で出荷は順調、在庫はエゾマツ1.5カ月、アカマツ2.0カ月である。国内丸太価格はエゾマツ、アカマツが横ばい、カラマツはやや弱含み。製材品の荷動きはアカマツKD材が順調である。また桟木は売れ行きが良く不足気味。製材品価格は横ばいで推移している。

  5. 合板
      国内合板メーカーでは、針葉樹丸太の在庫はこれまでの安定的な手当てにより潤沢である。南洋材丸太は産地価格の上昇、コスト高により円高も吸収され、値下げを要求している。針葉樹合板を中心にメーカーの増産が続いている。指標となる針葉樹構造用合板(12mm、3×6判)は流通筋の安値販売が先行していたが、メーカー側の販売価格の建直しにより一応歯止めがかかった。
      ルート向けは当用買いに徹しており、住宅メーカーやプレカット工場向けの直需系も落ち着きを見せ始めるなか、市況は全般的に弱含み基調である。流通在庫は一時かなり低水準であったが、針葉樹合板の値戻し等の影響で多少手当てが進んだ模様。ただし年明けの荷動きは良くない。
      輸入合板について現地価格は原料、コスト高を背景に強含みの展開になっている。一方、国内価格は採算の見合う玉も入荷し始めておりジリ安基調である。スマトラ島の津波災害は合板工場に及ばなかった模様である。雨季による悪天候とインドネシア政府の違法伐採取締りの強化で、良材を中心に「原木不足」一色である。

  6. 構造用集成材
      ユーロ高騰が原料のラミナ価格を押し上げている。管柱では原料のラミナ原価が販売価格の80%を超えるという異常な事態になっている。産地では210ユーロ/m3は引き下げの限界に近く、価格交渉は平行線が続いている。ラミナ供給は欧州中心であるが、ルーマニア、ロシア北西部からの輸入が多くなりつつある。
      プレカット工場は昨年からの繰越受注をかなり抱えており、フル生産の状態である。集成材メーカーも通常の生産を続けている。集成管柱の数量は動くが、価格が上昇せず、ムードは悪い。このためメーカーは得意先以外からの受注を極力少なくし、生産調整を図り、1,600円での下げ止まりを期待している。一方、中断面については米マツKD製品の値下げの影響はほとんどなく、荷動きも平常通りで、価格は56,000〜57,000円で推移している。
      ストラエンソ社新工場(イプス工場)からの集成管柱の入荷が1月末になってきたが、為替動向と販売価格が注目される。入荷量は200コンテナ(30万本)で市況に影響はないと見る向きもある。

  7. 市売問屋
      総体的に静かな市況で越年したため、年初も静かな幕開けとなった。初市を開催した市場では買い方の出足はまずまずの状況である。国産材構造材は緩慢な動きのままである。外材では米ツガ現地挽き製品、米マツ平角等が値下げに転じて越年しており、先行き弱含みが続くものと見られる。また集成管柱も弱い。造作材では北洋アカマツタルキが強気で越年したが、目立った動きは見られない。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材とも変化はない。外材では品薄であったウェアハウザー社の米ツガKD正角、根太、筋交等は早めに手配すれば問題がなくなった。価格も米マツKD製品の値下げで幾分下げとなった。欧州産KD間柱の4m材が品薄となっている。造作材ではスプルース、米マツピーラー材の引き合いが多い。またマンション向けの米ツガ造作材も順調な荷動きである。集成材の梁、桁等は米マツKD製品の値下げにより、今後多少の下げが見込まれる。ホワイトウッド集成管柱は安くなっている。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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