平成17年2月8日

(財)日本木材総合情報センター

2月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、県内の大山林所有者の相続税納入による伐採量増加の影響が大きくなっている。地区により多少のバラツキはあるが、天候に影響されず順調な入荷である。元落ちは相変わらず少ないが、買い方の荷動きは鈍い。間伐材・小径材は年度末になり公共工事も一段落したため、荷動きは今ひとつである。価格はスギ丸太は値下がりとなったが、ヒノキ丸太は量的に少ないこともあり横ばいで推移。
      群馬では、降雪回数がやや多く、出材は森連関係で減少しているが、伐出専業者は減っていない。スギの柱材、3.65m材の売行きは良好である。製材工場では戸建需要が少ないため、公共関連で操業を維持している。県外製品の価格低下の影響がジワジワと出つつある。

  2. 米材
      米国の12月住宅着工は再び増加し、北米の製材品市況は活況を呈している。日本向け丸太はJソートの細丸太を中心にタイトで、適材の数量確保が難しい状況である。1月の産地港頭在庫は5,560万スクリブナー(約25万m3)で前月比6.4%減。ウェアハウザー社の2月積み米マツISソートは770ドルで3カ月振りに据え置きとなった。
      米材丸太の1月入荷は、産地の適材不足や商材ルートの不振により減少、出荷は低調、在庫は横ばい。内陸製材工場では荷動きが依然として低調なため、当用買いの姿勢は変わらない。米ツガ製材は製品需要の減退と採算難で北洋アカマツ(オウシュウアカマツ)への樹種転換が起きている。集成平角の値下げ、弱気配で米マツ平角等との価格競争は激しくなっている。
      一方、米材製材品の入荷は低調、出荷状況も悪く、在庫が増加している。カナダの対日向け製材工場は採算難に苦しみ、品質面(日本側のクレーム問題)での新たな取組みが求められている。産地価格は、生産が極端に減った米マツ・米ツガグリーン材は上げオファーだが、日本側は応じず綱引き状態である。なお入荷の多いKD 材は弱い。国内では在庫増加と不需要期が重なり、入荷の少ないスプルースなど色物を除き、全品目下げとなった。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では1月中旬に一時天候が回復したが、その後不順になっている。また旧正月を控え伐採労働者が下山しているため、出材量はかなり落ちている。丸太価格は相変わらず強気で製材品にも影響が出てきている。とくに棒類の値上げが顕著である。サラワク州でも1月下旬に再び悪天候となり、丸太価格は強含みで推移。旧正月後、シッパーは製品価格のさらなる値上げを打ち出している。
      丸太は入荷、出荷とも減少気味、在庫量は横ばいである。製材品はインドネシアからの入荷が相変わらず少なく、棒類、2等の平割類の荷動きが良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカの港頭在庫は12〜13万m3と増加傾向。船積みは悪天候の影響で出港が遅れており、また3月1日以降の船主責任保険(PI保険)加入が義務付けられる影響もあり、混んでいる。
      富山港、富山新港の1月丸太入荷は69,500m3、アカマツ原板を含む製品入荷は12,000m3である。出荷は停滞しており、在庫は徐々に増加している。国内丸太価格は値下がり気味である。製材品は売行きが悪いものの価格は何とか横ばいを維持している。北洋材の運搬船は、PI保険の未加入が多いため、3月1日以降、丸太、製品の入荷が急速に減少すると見る向きもある。

  5. 合板
      合板原料の針葉樹丸太は出材期に入り、価格はやや軟化している。一方、南洋材丸太は産地の雨季による品薄で強含みとなっている。国内合板メーカーは季節的な要因等でやや減産傾向にある。合板メーカーは価格維持の姿勢を強めており、合板市況は横ばい。
      住宅メーカーやビルダー向けの直需系は徐々に荷動きが出ているものの、ルート向けは当用買いに徹しており、荷動きはまばらである。輸入合板は現地先高感を受けて、市況も徐々に締まり気味になっている。入荷も思ったほど多くはなく、品目によっては品薄感も出ている。
      津波災害復興では、合板そのものよりも、製材用丸太に需要が出ており、その影響で良材原木は減少の一途を辿っている。このため原木潤沢なサプライヤーに注文が集中する傾向が出始めており、契約残の少ない商社・インポーターは手当てせざるを得ない状況になっている。

  6. 構造用集成材
      各集成材メーカーともラミナの入荷に大きな変化はなく、順調に推移している。管柱が最悪の市況になっているため、第2四半期の交渉は難しい局面になっている。
      メーカーでは2月の管柱受注によりフル操業の状態で安値物は無くなり、コスト割れを防ぐため、価格の上方修正に動き始めた。プレカット工場は余分な在庫を持たず、メーカーに在庫機能を持たせているため、大手プレカット工場向けは通常の荷動きが続いている。
      管柱は輸入品の販売価格が提示され、ジリ安市況も底を打ち、急速に上昇ムードに変化してきた。2月後半からは50〜100円/本以上の価格修正に入る見込みである。中断面は供給過剰で1,000円/m3程度の値下がりだが、さらなる修正も見込まれている。中断面は米マツKD材、中国産集成平角との競争、さらに国内産生産の伸びにより販売競争が激化しており、価格の下落が懸念されている。

  7. 市売問屋
      年明けは静かな幕開けであったが、市況はさらに弱くなった気配である。国産材構造材は緩慢な動きのままである。外材構造材では米ツガ、米マツ平角は下げ基調になり、先行き弱含み状態が続くと見られる。集成管柱も弱い。造作材では北洋アカマツタルキの荷動きがここに来て鈍くなってきた。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材とも変化はない。外材では品薄であったウェアハウザー社の製品も順調に仕入できるようになり、単価も多少安くなった。北洋アカマツタルキは新潟方面の大雪により仕入に影響が出ている。2×4材は在庫が少なく、入荷待ちとなっている。ホワイトウッド、レッドウッドの集成管柱は安くなっているが、中断面は値下げしていない。合板では針葉樹合板、型枠用合板ともやや安くなっているが、ラワン合板は変わらず。年明け後、見積もりが多くなり、仕事も出ているが、価格面での値引き要請が強く、対応に苦労している。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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