平成17年3月10日

(財)日本木材総合情報センター

3月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、伐採が最盛期に入り、間伐中心の生産となっている。入荷は良好で、販売、荷動きともまずまずの状態である。元落ちは相変わらず少ない。間伐材・小径材の荷動きはボツボツだが、間伐加工製品は使用場所にもよるが、動きは良い。丸太価格は横ばいもしくは下がり気味で、とくにスギ丸太が悪い。
      群馬では、入荷、集荷は通常通りである。スギ柱物の価格は10,000円を割っている。製材工場では一般住宅向けの受注が低迷しており、製品在庫の減少を図っている。栃木県の製材業者が群馬県に進出し、原木消費2万m3規模の工場を建設する予定で、原木流通が変わるかどうか関心が持たれている。

  2. 米材
      米国の1月住宅着工は引き続き好調で、住宅資材が再び高騰している。米国北西部沿岸で大型製材工場の新設・増設が相次いでいるため、日本向け丸太の港頭在庫は少ない。また価格も高値で推移しており、日本側は集荷、価格とも厳しい状況になっている。2月の産地港頭在庫は5,495万スクリブナー(約25万m3)で前月比1.2%減。ウェアハウザー社の3月積み米マツISソートは770ドルで3カ月連続の据え置きである。
      米材丸太の2月入荷は低水準で、出荷は減少傾向、在庫は横ばい。内陸製材工場では荷動きが低調なため、当用買いの姿勢は変わっていない。大型港湾製材工場の米マツ構造材の価格が、集成材の動向を見ながら弾力的な値動きになっており、工場間や販売先でバラツキが出ている。
      米材製材品の入荷はSPFが少なく、既製品が多い。出荷状況が悪いため、在庫が大幅に増加している。産地価格はグリーン材を除き下げオファーだが、日本側の反応は鈍い。1月の予想外の大量入荷により、一部色物を除き、前月に引き続き全品目下げとなった。ウェアーハウザー社がマクミラン社から買収したBC州沿岸部の山林・製材事業をブラスカンに売却したことで、今後の対日輸出動向が注目される。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では旧正月中に天候が回復し、雨量は少ない。山元に労働者が戻ったため、伐採、出材は順調になっている。しかし原木価格は相変わらず強く、タイ、インドからのカポール、クルイン、バツ等の引き合いが旺盛である。製品価格は桟木など棒類の値上げが顕著で、それにつられ他製品も強含みとなっている。サラワク州では旧正月後、西部地区で天候不順だが、全般的に回復している。今後、出材が期待されるが、港頭在庫が少ないため、原木価格は強含みである。
      丸太は入荷、出荷とも減少気味、在庫量は横ばいである。製材品は相変わらず、桟木、棒類及び2等の平割類の荷動きが良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカ、ウラジオの港頭在庫は日本向け1、2等材のアカマツが14万m3、ワニノ・ソフガワニの港頭在庫はエゾマツ丸太が多い。カラマツ丸太は日本の合板工場の買いが増えず、産地価格はジリ安傾向にある。
      富山港、富山新港の2月丸太入荷は76,891m3(アカ45,567m3、エゾ28,919m3、カラ2,045m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は15,700m3である。出荷は順調だが、在庫は増加気味である。国内丸太価格は値下がり気味で、製材品価格も多少弱含みになっている。北洋材の運搬船のPI保険加入の問題では、ロシア大手船会社の審査は順調に合格している模様であるが、3月入荷は混乱により減少が見込まれる。

  5. 合板
      合板原料の針葉樹丸太は、価格がやや軟化し手当ても落ち着いたが、PI保険加入の義務付けの影響によりコスト高につながる懸念もある。一方、南洋材丸太は産地価格が強含むなかで、厳しい価格交渉が続いている。国内合板メーカーは季節的要因から減産傾向にあるが、不需要期のため在庫は増加している。
      全般的に荷動きが悪く、市況も低迷している。合板メーカー各社は原料コスト高を理由に値上げを打ち出しているが、流通筋では静観している。
      輸入合板は品目ごとの供給量に差があり、荷動きに影響している。品薄品目には引き合いが強まっている。現地では値上げ唱えが強まっているが、国内における値上げの浸透は遅れている。産地では原木不足、原木高の状況は日々進行しており、とくに良材丸太は完全に不足している。

  6. 構造用集成材
      ラミナの現地価格は過去最安値の状況が続いている。しかし現為替レートではコスト高となるため、さらなる下方修正を要望している。
      国内集成材メーカーでは安値の受注は2月分でなくなり、上方修正になった価格での契約が進み始めている。管柱では1,600円が最低価格となり、さらに上方修正に動いている。中断面は米マツKD材との競合状態に入り、54,000〜55,000円となっている。メーカーはコストが合わず強気の売り姿勢に変化はない。しかし米マツKDの長尺品が大幅な値下げとなり、中断面の長尺品は先行き弱含みの展開になりそうである。中断面は米マツKD材の動きもあり、価格は弱含みで推移すると見られる。
      輸入集成材は決算処分品もあり、販売価格に底入れ感が見られないが、3月半ば上方修正に向かう気配もある。中断面は米マツKD、中国産集成平角との競争があるなか、国内米マツKD材の再々値下げで、全てのサイズで先行き不透明になっている。

  7. 市売問屋
      全体的に弱気配である。国産材構造材の荷動きは悪い。とくにスギよりもヒノキが動かない。外材構造材では米ツガ、米マツ平角は引き続き値を下げており、現状の在庫が続けば先行き弱含みで推移すると見られる。また集成管柱も値を下げている。造作材では北洋アカマツタルキの荷動きが少し悪くなってきた。荷動きが順調なのは桟木と3分、4分の小幅板だけである。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材は変化ない。外材では米ツガKD正角、根太、筋交い等は安くなっている。北欧材製品は4mの筋交いに多少の買いにくさがあるが、3mものは順調である。アカマツ等北洋材製品は変化なし。造作材ではスプルースのクリア材に多少の買いにくさがある。ホワイトウッド、レッドウッドの集成管柱、平角は下げ止まった模様である。合板メーカーは値上げを打ち出したようだが、仕入価格に変化は見られない。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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