平成17年5月10日

(財)日本木材総合情報センター

5月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木では、伐採適期も最終期に入り、生産主体は森林整備事業等の間伐中心となりつつある。出材はスギ材が多く、ヒノキ材は2〜3割程度と少ない。入荷・集荷は比較的天候にも恵まれ、また植付事業量の減少から伐採・搬出労務が確保されたこともあり出材は比較的良好である。原木市場の元落は相変わらず少なく、荷動きは順調に動いているものの、受注に関るもの以外は当用買いに終始し活気に乏しい。丸太価格はやや弱含みである。

  2. 米材
      米国の3月の住宅着工数は前月比約18%の下落で、これまでの住宅好況もピークが過ぎたとの見方もあり、今後の推移が注目されている。一方、北米国内製材品市況は弱含みも丸太価格の落ち込み少ない。日本向け丸太の港頭在庫は低水準で、また価格も高値横ばいで推移している。日本側は集荷、価格とも厳しい状況になっている。4月の産地港頭在庫は6,695万スクリブナー(約30万m3)で前月比15.7%増。ウェアハウザー社の5月積み米マツISソートは770ドルで5カ月連続の据え置きである。
      米材丸太の4月入荷は低水準である。出荷は減少気味、在庫は横ばい。内陸製材工場では荷動きが低調なため、当用買い姿勢で継続している。また、瀬戸内地区の米マツ港湾製材工場2社が撤退した。原料高での採算割れや需要構造の変化等先行きの不透明感が強まっている。
      米材製材品の入荷、出荷は低水準で、在庫は1.7〜1.83カ月と安定推移している。例年3〜4月は端境期に当り荷動き悪いが例年以上の悪さとなっている。産地価格は原木不足や大幅な生産減で下げ止まり感がでて、値上げ気配も円安傾向で日本側の対応鈍い。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では4月上旬の天候不順等あったものの出材への影響はでていない。産地の丸太価格は相変わらず強く、カポール、クルイン等の引き合いが旺盛である。それにつられ製品価格は一段の値上げ気配で、強含みとなっている。サラワク州では4月悪天候が続いたが回復傾向にあり、出材は順調である。最近はインドから大型船(1万5,000トン程度)による大量の原木(樹種は問わない)買い付けが行われるなど原木価格は強気である。
      丸太は入荷が増加気配、出荷、在庫量は横ばいである。製材品は相変わらず、桟木、棒類および2等の平割類の荷動きが良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカの港頭在庫は日本向け1、2等材のアカマツが約10万m3、中国向けは約3万m3と冬切りの丸太が減少してきている。また、エゾマツ丸太は韓国が平均価格93〜95ドル/m3で手当てしたこともあり産地価格は下げ止まり感が出てきている。
      富山港、富山新港の4月丸太入荷は82,975m3(アカ58,024m3、エゾ19,511m3、カラ4,041m3、ベニ1,399m3)、アカマツ原板を主とした製品入荷は17,042m3である。出荷は停滞気味の感があり、丸太の在庫は3〜4カ月と増加している。国内丸太価格は横ばい。また製材品価格は工場の製品在庫増加がみられ横ばいやや弱含みとなっている。
      不安視する向きもあった本年3月からのPI保険の影響については、商社側の慎重な対応もあり、スムーズに収まった感じである。

  5. 合板
      国内合板メーカーは針葉樹丸太を軟化した価格で手当し在庫潤沢である。製品の市況弱いため丸太価格の値下げ要望強めている。一方、南洋材丸太は産地価格が強含みにあるが、製品の荷動き低迷しているため手当ては慎重である。 国内生産は季節的要因から減産傾向で、大手針葉樹合板メーカーを中心に2割減産を行い供給調整を図っている。
      需要増への期待大きいが、全般的に荷動きが悪く、市況低迷続いている。針葉樹構造用は底値が出て補充買いが一巡したが、その他の品目については当用買い一辺倒で推移している。
      輸入合板は入荷減少も国産品の供給過多で需給バランスの調整進展していない。現地では原木高、良材不足の状況で日本からの発注も減少傾向にあり、生産は低水準にて推移するものとみられる。

  6. 構造用集成材
      ラミナの現地価格は過去最安値の状況が続いたが、210ユーロあたりに落ち着きを見せている。一方、スウェーデンにおける風倒木処理のためハーベスタ等が不足している影響からラミナ用丸太の出材が減少し、現地メーカーは契約量の調整に入るところも出始めている。
      国内集成材メーカーの受注は、管柱では1,600円から1,700円水準へ上方修正し、これを最低価格とし契約が進み始めている。また、中国レッドウッド小断面の工場が閉鎖した影響からレッドウッド管柱の引き合いが増加している。中断面は国内米マツKD平角の値下げ、国内外の増産計画による供給過剰の見通し等から55,000〜57,000円の価格水準と弱含みである。
      輸入集成材は管柱で1,650〜1,700円の気配にあるが、入荷量はユーロ高で国内市況に対応できず減少している。中断面は米マツKDとの競合や中国産集成平角の安値から、価格は横ばいの推移である。

  7. 市売問屋
      全体的に弱気配である。国産材構造材の荷動きは悪い。ヒノキの供給少なく、これまでと比較すれば動き出ている。外材構造材では米ツガ、米マツ平角は引き続き弱含みの推移である。造作材では国産材内装材にまずまずの荷動き見られる。また外材では桟木と3分、4分の小幅板だけが順調に推移している。

  8. 小売
      スギ、ヒノキ構造材は変化ない。外材では米ツガKD正角、根太、筋交い等は安値で安定し、荷動き順調である。アカマツ等北洋材製品はやや弱含み。造作材ではスプルースのクリア材が相変わらず不足気味である。ホワイトウッド、レッドウッドの集成管柱、平角は一部強含みの推移である。針葉樹合板は下げ止まり感がでている。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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