平成17年6月13日

(財)日本木材総合情報センター

6月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木は、5月中は天候もよく、原木市場への入荷は良好で、需給のバランスが崩れ一層の値下がり心配される状況である。間伐材の生産も多く多少荷動きの悪さが感じられる。元落ちは相変わらず少ない。
      群馬は、梅雨期を前にして入荷、集荷は順調で原木市場には荷があふれている。製材工場では一般住宅向けの受注が低迷している。なお、営業力のあるビルダーに直結している製材工場は繁忙の様子がある。製品価格は弱含みの推移である。

  2. 米材
      米国の4月住宅着工数は前月比11%増と盛返し、北米製材品市況は大きく反発する模様にある。日本向け輸出丸太シッパーが撤退、再編で少数となり価格は高値横ばいで推移している。特にSLC級(30cm以下)の細丸太の供給タイトとなっている。5月の産地港頭在庫は57,500万スクリブナー(約26万m3)で前月比14%減。ウェアハウザー社の6月積み米マツISソートは770ドルで6カ月連続の据置きである。
      米材丸太の5月入荷は低水準で、出荷は減少傾向、在庫は増加気味である。内陸製材工場は荷動きが低調なため、徹底した当用買いである。大型港湾製材工場で天然乾燥、人工乾燥平角の供給能力ある工場の受注、販売は比較的順調も価格は弱含み横ばいにある。
      米材製材品の入荷は低調である。出荷は5月荷動き回復したことから増加し、在庫は減少している。産地価格は米国住宅着工数の回復から製品価格も再上昇の気配も、日本向けは価格低迷のまま据置き、生産量も低調な動き。北米のインターフォー社、カスケイディア社等の今後の展開が大きく注目される。

  3. 南洋材
      マレイシア・サバ州では天候が良好で伐採、出材は順調に推移している。丸太の引合いは極めて好調で価格は相変わらず強含みである。製材品は桟木など棒類、2等平割の価格も日本、南アフリカ等の引合い強く一段の値上げとなっている。それにつられ他製品も強含みとなっている。サラワク州では天候良好だが、新規クォータを控え出材は落ちている。日本以外の諸国からの丸太の引合い強く、港頭在庫も少ないため丸太価格は強含みである。
      丸太は入荷、出荷とも増加気味、在庫量は横ばいである。製材品は相変わらず、桟木、棒類及び2等の平割類等の比較的安価な製品の荷動きが良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカ、ウラジオ港の港頭在庫は減少して5〜6万m3。カラマツ丸太はまだ値下がり気味だが、日本の合板業界が手当てに入れば値戻しが見込まれる。
      富山港、富山新港の2月丸太入荷は60,695m3(アカ46,211m3、エゾ10,280m3、カラ3,707m3、ベニ497m3)、アカ原板を含む製品入荷は26,343m3である。出荷は停滞気味で、在庫はアカ丸太を主として3〜4ヶ月分となっている。国内丸太価格はエゾ丸太が強含み、アカ、カラ丸太が弱含みである。製材品価格は横ばい弱含みである。北洋材の運搬船のPI保険加入の問題でのロシア大手船会社への支障はほとんど見られない。

  5. 合板
      合板原料の針葉樹丸太は、メーカーが減産を継続しているため、手当ては控えめで価格は横ばい。一方、南洋材丸太は産地価格が強含みで輸入コスト高にあるものの、国内市況の低迷から、値上げにはかなりの抵抗感がでている。東北地域のメーカーを中心に減産を継続しており、在庫調整はかなり進んできている。
      プレカット工場等の直需系への出荷は荷動き好調であるが、一般ルート向けが低迷している。各合板メーカーは原料コスト高等を理由に値上げを打ち出しているが、なかなか進展していない。
      輸入合板は4月の入荷量が増加傾向を示したが、産地の値上げ気配強く成約も限られており、引続きの入荷増は見込みづらい状況になっている。なお、産地では原木不足、良材不足が続いている。

  6. 構造用集成材
      ラミナ現地価格は丸太の出材減と日本の需要増、また為替レートの上昇等により210ユーローから220ユーローに近づいてきている。ホワイトウッドの入荷は順調だが、レッドウッドは遅れ気味の状況となっている。
      国内集成材メーカーでは、プレカット工場の好調な稼働とレッドウッドラミナ不足が出始めたことから、ラミナ入荷状況をみての稼働となっている。とりわけ中断面用ラミナが不足気味で今後の受注にも支障をきたしかねない。管柱は強含みに転じており、1,750円を最低価格に設定し、さらに1,800円への上方修正に動いている。中断面は弱含みの展開が続いていたが、荷動きの本格化とレッドウッドラミナの入荷不足、ラミナ価格上昇から55,000〜57,000円を維持している。
      輸入集成管柱は円建て価格が上昇し、国内産と同様に強含みの動きになっている。中断面は中国産集成平角とフィンランド産の一部に値下げが見られること、今後の入荷増気配から価格の上昇は見られない。

  7. 市売問屋
      全体的には弱気配である。国産材構造材の荷動き多少出てきている。ヒノキ材が少なく多少動きがよくなっている。外材構造材では米ツガ、米マツ平角の荷動き引続き弱い状況。なお集成管柱が値戻している。造作材では国産材内装用材まずまずの動き。外材では桟木と3分、4分の小幅板だけが順調な動きにある。

  8. 小売
      スギKD、グリン材とも変化みられない。外材では米ツガKD、グリン正角及び根太、筋交い等横ばい。アカマツ等北洋材製品は先行き弱含みである。造作材ではスプルース、米マツのクリア材に多少買いにくさがある。ホワイトウッド、レッドウッドの集成管柱は若干の値上がり模様で、中断面は横ばいである。ラーチ合板は弱含みの推移が続いている。4〜5月と仕事途切れる工務店見られたが、6月以降は回復傾向にある。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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