平成17年7月8日

(財)日本木材総合情報センター

7月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木は、間伐材の生産が多く、原木市場の入荷は間伐材が中心である。公共工事が減少したこともあり、安価なわりに荷動きの悪さが見られる。最近の市開催では元落ちが多くなってきた。原木価格は市日ごとに値下がりしており、出材時期も悪くまだ多少の値下がりする気配にある。なお、価格は大口業者の買い方にも左右される。
      群馬は、梅雨期にもかかわらず各原木市場には荷があふれている。製材工場は相変わらず低位の操業で、製品受注・販売は厳しい状況が続いている。製品価格もジリジリと下落傾向にある。

  2. 米材
       米国の5月住宅着工数は、前月比微増と住宅需要は歴史的高水準を維持している。北米産地の日本向け輸出丸太は、地元製材工場向けが活発で、港頭在庫も減少しており、産地価格は高値横ばいで推移している。6月の産地港頭在庫は52,550千スクリブナー(約24万 m3)で前月比9%の減。ウェアハウザー社の7月積み米マツISソートは780ドルで7カ月ぶりに10ドル値上げとなった。  米材丸太の6月入荷は引き続いて低水準で、出荷は減少傾向、在庫は横ばいである。
      内陸部製材工場は、丸太高・製品安の状況変わらず、製品の荷動き依然低調鈍いことから、一段と厳しい当用買いに徹している。大型港湾製材工場では米マツ小割物の値戻しの動き見られるものの、主製品の米マツ平角はKD、グリーン材とも構造用集成材に押され迫力ない荷動きと価格である。
      米材製材品の入荷は低調である。出荷は5月以降荷動き順調に推移し、在庫は減少している。産地価格は、米国住宅着工・住宅販売の絶好調から値上げ気配も、日本向けは引合いにぶく価格低迷のまま据置き続いている。カナダ日本向け工場は、カスケイディア社、インターフォー社など5社に集約され、対日市場の重視方針に変わりなく、工場の改善、効率化の投資によりコスト競争力の回復を目指している。

  3. 南洋材
      サバ州は天候不順にあるが、伐出への影響はでていない。丸太の引合いは好調で価格は相変わらず強含みである。製材品は消費国の値下げ要請にもかかわらず高値横ばいである。サラワク州は天候不良で、7月からの新規クォータ待ちで出材は落ちており、クルイン等の市況は強含みである。なおソロモンは相変わらず中国からの大型船による丸太の買い付けが入り市況は強い。丸太は入荷が減少気味、出荷は横ばい、在庫量は減少傾向である。製材品は相変わらず、桟木、棒類及び2等の平割類等の比較的安価な製品の荷動きが良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカ、ウラジオ港の港頭在庫は少なく殆ど完売にある。アカマツはカビ材のシーズンとなり数量的に少ない。アカマツ丸太は100ドル以下がなくなり、市況は強含みで、良材では110ドルの唱えも出ている。また、カラマツ丸太は、合板メーカーの買い意欲が乏しく90〜92ドルと落ち込むも、現在は93〜94ドルと若干強含みである。エゾマツ丸太は、韓国の引き合いが強く市況は強含みで95〜97ドルにある。
      富山港、富山新港の5月丸太入荷は50,559m3 (アカ26,581m3 エゾ12,582m3 カラ9,400m3 C材(パルプ材等)1,995m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は14,161m3である。出荷は停滞気味で、在庫はアカマツ丸太を主体として3〜4カ月分である。
      国内丸太価格は、現地価格上昇に加え為替円安もあり、エゾ、アカ、カラ丸太とも値戻し傾向である。製材品価格は、製品在庫が減らないなど、弱含みである。

  5. 合板
      合板原料の針葉樹丸太はやや値上げも、国内合板市況悪く、メーカーは減産操業するなど、メーカーの反応は鈍い。一方、南洋材丸太は産地価格ジリ高基調にあるが、国内製品価格は上がらず、産地価格の値下げを要望している。プレカット工場等直需系への出荷は堅調な荷動きにあるが、一般ルートは当用買に徹する動きである。針葉樹合板 12o 3×6は流通安値販売から底値としての補充買い進むも実需要の盛上がりはない。輸入合板はコスト上昇の中、市況悪く販売価格のアップ図れず苦戦している。とりわけ下地類の荷動き悪い。原木不足、良材不足が続いており、日本向け契約も減って、特にインドネシアを中心に生産量が落ちている。

  6. 構造用集成材
      ラミナの入荷遅れが出始めているが、フィンランドの製紙工場の労使紛争も一応の決着がつき、チップの搬出ができず生産停止になった製材工場も8月中頃までには操業回復の動き見込まれる。一方、スウェーデンは、1月の暴風雨により発生した風倒木処理に林業機械が移動しているため、ラミナ用原木の伐出が低下傾向にある。また、7〜8月にかけては夏休暇に入るため、出荷量は9月頃まで極端に少なくなることが見込まれている。
      国内集成材メーカーは、プレカット工場からの好調受注にあるものの、ラミナ供給の不安要因もあることから、ラミナ在庫を考慮した生産が続いている。管柱は、ラミナ現地建値の上昇と入荷量の不安から、50〜100円の値上げ(1,800 〜1,830円)しての受注にある。中断面はレッドウッドの入荷が少なく、価格を下げてまで受注を取る必要もないことから価格は横ばいである。
      輸入集成管柱は、限られたメーカーからの入荷で、安定した入荷量が確保され、価格は安定化の方向にある。中断面は、フィンランドからの入荷が多くあるものの、今後は紙パの労使紛争処理後の生産動向や夏季休暇に大きく影響されよう。

  7. 市売問屋
      全体としては弱気配である。国産材構造材の荷動き、ヒノキ材は出材少なく価格はともかく荷動きはまずまずであるが、スギ材の荷動き悪い。外材構造材では米ツガ、米マツ等全般的に弱い。造作材では国産材の内装用壁・床材は安定した荷動き。外材では桟木と3分、4分の小幅板、アカマツタルキの良材はまずまずの動きにある。

  8. 小売
      スギKD、グリーン材とも変化ない。ヒノキはKD、グリーン材とも多少安値にある。外材は米ツガKD等入荷少なく工事等が出てくれば値上がりもある。またアカマツ等北洋材製品は多少弱含みである。造作材ではスプルース、ピーラーとも変化みられない。ホワイトウッド集成材管柱は値上がり傾向、中断面は横ばいである。ラーチ合板は需要少なく価格現状維持も値上げ気配にある。工務店工事量全体として減少傾向も、7月は仕事重なり明るさ若干でている。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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