平成17年8月8日

(財)日本木材総合情報センター

8月の木材価格・需給動向

  1. 国産材(北関東)
      栃木は、原木安値で原木市場から生産依頼しづらい状況でている。入荷は価格安と時期悪とで減少気味である。間伐材は公共工事が減少し、遊具等利用をPRしている。大口業者はそれなりに手当するが、小規模業者は当用買いに徹し荷動きアンバランスである。市では材種により元落ち出ている。 群馬は、スギ、カラマツ原木入荷順調、ヒノキは若干少な目である。7月は厳しい操業状況が続いたが8月お盆明けに公共工事等で明るさ期待。製品受注・販売は厳しい状況が続き、価格下げている。原油価格が上昇し、乾燥コストが高くなっている。

  2. 米材
      米国6月住宅着工数は、前月同数と住宅需要は依然高水準を維持している。北米の住宅資材需要は活発で、米国内向けと輸出用との確保競争激しく、港頭在庫は減少し、産地価格は高値、強含みで推移している。7月の産地港頭在庫は4,145万スクリブナー(約19万 m3)で前月比21%の減。ウェアハウザー社の8月積み米マツISソートは785ドルで2カ月連続の値上げとなった。  米材丸太の7月入荷は引き続いて低水準で、出荷は比較的順調、在庫は横ばいである。  内陸部製材工場は、丸太高・製品安の状況変わらず、加えて集成材との競合で、一段と厳しい当用買いが続いている。大型港湾製材工場が小割物に続いて米マツKD平角と小角類を需給のバランスが取れたとして2,000円値戻しの意向を打ち出した。なおグリン材構造材と米マツ集成平角は据置きとなっている。  米材製材品の入荷、出荷、在庫はいずれも減少気味である。バンクーバー港のトラックストは解決も、輸入コンテナ、アメリカ向けの滞留処理が優先で日本向け正常化には1カ月先になる見込み。トラック運賃2倍になり、先行き日本向け価格は値上げオファー必至の状況となっている。なお日本向け工場の生産はまだ低い状況にある。  産地価格はSPF製品、米マツKD割物は値上げの動きあるが、総じて円安で価格は据置きにある。

  3. 南洋材
      サバ州は7月下旬から天候不順となり、伐出への支障出ている。また原油の値上げによる原木相場の強含み、不法労働者締め付けによる労働者不足による生産減等で製品の生産コストの上昇し、さらに為替高でFOBのアップは必至となっている。サラワク州は天候悪化で、7月新規クォータは発行されたものの、原木の生産量は増えていない。インド、ベトナム等からのカポール等堅木類の引き合い旺盛で他樹種もつられ値上げとなっている。なお、PNG、ソロモンは相変わらず中国からの大型船による丸太の買い付けが入り市況は強い。丸太は入荷、出荷、在庫とも減少気味である。製材品全般的に低迷しているが、とりわけ1等平割の荷動きが悪い。ただ桟木、棒類及び2等の平割類等の比較的安価な製品の荷動きは良い。

  4. 北洋材
      現地ナホトカ港の港頭在庫は約18,000m3と減少した。アカマツ丸太日本向け在庫は8,600m3でほぼ完売している。韓国がアカマツ1、2等丸太を102ドル(C&F)で買い始めている。カラマツ丸太は、合板メーカーの買い意欲が乏しくアムール積みで93ドル程度、ナホトカ91〜93ドル、シベリア材100ドル程度(C&F/m3)である。エゾマツ丸太は、ワニノも少なく97〜98ドルと強含み横ばいも、品質の良し悪しにより差がある。  富山港、富山新港の5月丸太入荷は57,313m3(アカ19,309m3 エゾ33,279m3 カラ3,585m3 ベニ1,140m3)アカマツ原板を含む製品入荷は20,242 m3である。出荷は順調で、在庫はアカマツ丸太等3ヶ月分である。  国内丸太価格は、現地価格上昇に加え為替円安もあり、エゾ、アカ、カラ丸太とも強保合いである。製材品価格は、製品在庫が減らないなど弱含みである。

  5. 合板
      合板原料の針葉樹丸太は産地の強唱えあるが、あせらない手当て状況。南洋材丸太は産地の高値推移の中、円安の影響からコスト上昇しており、慎重な手当となる。東北メーカー中心に減産継続し、お盆休み等も重なり稼動落込む見込み。なお指標となる針葉樹合板(12o 3×6)の安値販売にメーカー抵抗示し、値上げ傾向でている。直需系へ出荷は厚物針葉樹合板(ネダノン)堅調な荷動きにあるが、一般ルートは当用買に徹する動きで、針葉樹合板(12o 3×6)価格底打ちも盛上がりない。輸入合板は荷動き低調で、コスト高から厳しい状況続いている。原木不足、良材不足が依然続いており、日本の値下げ要請にも抵抗感強く、日本向け契約も減っている。

  6. 構造用集成材
      ラミナ入荷遅れ顕著で、特にレッドウッド入荷少ない。新規8月積みはほとんど無く、10月の入荷心配される。しばらくはラミナ原料対策を行いつつの操業となる。ラミナ価格はホワイトウッドで215〜220ユーロ、レッドウッドで220〜225ユーロがオファーである。  メーカーは、ラミナ現地建値の上昇と為替の大幅な変動により、ラミナと輸入製品に入荷不安もあり、管柱50円強値上げして1,800円超の受注としている。中断面はレッドウッドの入荷特に少なく、価格を下げての受注取る必要なく55,000〜57,000円の強含横ばいである。  輸入集成管柱は、限られたメーカーからの集中入荷が見込まれ、価格に安定性を欠く場面も懸念される。なお最近の価格は350ユーロに上昇している。中断面は、フィンランドからの入荷が多くを占め、9〜10月にロックアウトと長期休暇の影響が出始めると思われる。
      輸入集成管柱は、限られたメーカーからの入荷で、安定した入荷量が確保され、価格は安定化の方向にある。中断面は、フィンランドからの入荷が多くあるものの、今後は紙パの労使紛争処理後の生産動向や夏季休暇に大きく影響されよう。

  7. 市売問屋
      国産材構造材の荷動き、ヒノキ土台、役柱が出材量との兼合いあるものの、まずまずの動きみせている。なおスギ材の荷動き悪い。外材構造材では米材の入荷極端に少なく、価格影響危惧も、価格押上げまでには至らない。造作材では国産材の内装用壁・床材は安定荷動き。外材では荷動きあったアカマツタルキ動かず、3〜4分の小幅板のみの動きで低調である。

  8. 小売
      スギ・ヒノキKD、グリン材とも変化ない。外材は米ツガKD、割物KDとも入荷少なく多少値上がり模様にある。またアカマツ等北洋材製品は横ばいである。造作材ではスプルース、米マツクリア材とも引続き堅調で変化みられない。ホワイトウッド、レッドウッド集成材管柱は若干値上がり傾向、中断面は横ばいである。ラーチ合板全般、ラワンベニア薄物、厚物とも多少値上げ気配にある。8月末頃からの仕事は多くなってきており、大工さんの手当てが出来なくなった。
注)当センター開催の「市況検討委員会」の報告より作成

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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