平成17年10月7日

(財)日本木材総合情報センター
10月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

栃木は、新材出材で生産好転し、入荷・集荷は展示販売等の催しに伴い良くなる模様。間伐材は公共工事発注があり荷動きでる。市での入札意欲はあるが当用買いで終始。一方大口業者は安値安定で堅調な荷動きある。9月に入り柱適材など値上りするが出材状況で上下する状況。群馬は、スギ材が激安値で出材減少し、価格反発しつつある。スギ等原木在庫少ない。工場操業は9月中旬から一部工場ほぼフル操業だが全般的には依然厳しい状況。製品受注回復傾向・公共物件見積も順次入りつつある。製品価格は依然低価格で、原木高へシフトし、製材工場の採算面はきつい状況である。

 

2.米材

8月の住宅着工数は2カ月連続微減ながら依然高水準を維持している。ハリケーン被害の影響で急反発している住宅復興需要と併せ、北米の住宅資材の需要の落ち込みは当面考えにくい。引き続き適材丸太の手当ては難しく、価格は高止まりが続く見込み。 9月の産地港頭在庫は3,430万スクリブナー(約19万4千m3)と低水準で前月比約20%減。ウェアハウザー社の10月積み米マツISソートは785ドルで3カ月連続据置き。米材丸太の9月入荷は低位だが順調で、出荷、在庫は横ばいである。内陸製材工場の原木手当ては、現地挽製品の入荷減、大手港湾工場の値上げと好材料もあるが、製品の売れ行き価格に反映されず当用買いが継続する。また大型港湾製材工場の値上げ、乾燥材は徐々に浸透してきたが、グリーン材は実勢価格、強含み保合いで浸透には時間が必要な模様である。米材製材品の入荷、出荷、在庫いずれも減少傾向。産地状況はカナダ産SPF製材値上げ、対日向けも強含み。なお、BC州沿岸日本向け工場は減産続く。米ツガ・米マツKD製品20〜30ドル値上げ(10〜11月積)またグリーン正角は小幅な値上げ。SPFツーバイフォー製品がバルク船で8月に東京木材埠頭に大量入荷し、埠頭の9月出荷は大幅に増加したが一時的な動き。既製品の荷動きジリ貧である。


3.南洋材

サバ州は天候良好で伐出順調である。相変わらずマレーシア国内向け原木価格は強含みで推移しているが、合板、製材工場の在庫に不足感は見られない。ただ採算割れから雑木等(メランティ以外)での対応の合板工場が見られる。

サラワク州も天候良好。伐採現地奥地化し、また違法伐採問題から当局査察が厳しいこともあり伐出は順調さ欠く状況。 PNG、ソロモンは天候不順で出材細く原木相場は底上げとなっている。丸太は入荷、出荷が減少気味で、在庫は横ばいとなっている。原木の販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品は全般的に低迷しているが、桟木、棒類及び2等平割類等の比較的安価な製品の引き合い強い。

 

4.北洋材

シベリアは秋の長雨が続き、伐採順調だが出材が停滞している。また冬期用石炭輸送優先から貨車数少なくナホトカ港頭在庫は約15,000m3と少ない。極東のエゾマツ、カラマツ丸太もワニノ港の港頭在庫約4,000m3と減少している。アカマツ丸太は105〜108ドル(CIF)。エゾマツ丸太は100〜102ドル程度(CIF)で韓国の引き合い強い。カラマツ丸太は、90ドル(CIF)くらいであったが合板メーカーの買いもあり95ドルと強い。なお、アカマツ原板グリーンで230ドル、KD260ドル(CIF)程度の取引である。

富山港、富山新港9月丸太入荷は26,459m3(アカ12,294m3 エゾ10,695m3 カラ2,064m3 ベニ1,406m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は14,278 m3である。出荷はまあまあの動きあり、在庫はアカマツ、エゾマツ丸太は2カ月、カラマツは5カ月程度。

国内丸太価格は現地価格値上がり、円安で強含み。製材品は輸入品との競争厳しい。なお、アカマツタルキ、間柱等は川崎・東京港でアカマツ完成品在庫として急増している。

 

5.合板

合板原料の針葉樹丸太は、国内合板市況低迷から手当ての積極性乏しい。南洋材丸太価格は中国向け好調で強含みの推移。丸太の産地価格なかなか下がらず多少値上がったあたりの手当で対応。東北メーカー中心の減産状況進み、8月末での在庫減少効果表れるが生産調整継続する。プレカット工場等直需系の荷動き堅調だが勢い乏しく、併せて一般ルート向けも回復傾向見せながらも盛り上がりに欠けた状態である。輸入合板は原木不足、良材不足、オイル値上等変わらず、成約量も制限される状況で入荷減見込まれる。


6.構造用集成材

ラミナ価格は、ホワイトウッド原木が高値に張り付いたまま、コンテナ船(F/R)の運賃上昇で現地では現状維持を主張し、一方国内では管柱、中断面の市況が軟化し始めたことから、ラミナの値下げ要求強く、折衝難航している。またレッドウッドラミナは供給減が既に見込まれ、先行きタイト感がでている。

 管柱受注は、パワービルダーの勢い一服状況にあるものの、大手プレカット工場稼働率は横ばいのため落ち込み少ない。12cm角は輸入品少なく、受注相変わらず多いが、輸入品入荷急増の場合影響受けることも見込まれる。国産集成管柱は1,800円超えるものは無くなり1,750〜1,780円の価格帯である。なお12cm角は引合増で2,400円を維持している。また国産スギ集成材は1,800円及び2,400円での価格が提示されている。中断面はレッドウッド価格が値上げされ、価格に安定感が出はじめ56,000〜57,000円である。

 輸入集成管柱はストラエンソ・ティンバー(社)イマベル工場が本格稼働し入荷始まった。今後ケイテレ・フォレスト社、UPMキュンメネ社も集成平角日本向け出荷予定で注目される。構造用集成材入荷は中国産の攻勢強い。

 

7.市売問屋

国産材構造材、一部プレカット向けヒノキ土台が順調な荷動きをみせるも、総体的にはスギ材等動き相変わらず悪い。外材構造材では米材全般に供給元の押上げ強いものの市場は荷動きなく問屋筋もその狭間で苦慮している。造作材では国産材のスギ、ヒノキとも特別な動きない。外材では相変わらず3〜4分の小幅板のみの動きである。以前言われた秋需にほど遠く、各記念市場で比較的良材がかなりの安値で競られる時にのみ盛り上がりが見られる。

 

8.小売

スギKD、グリーン材とも変化ない。外材は米ツガKD、割物KD2,000円/m3の値上げ。またアカマツ製品も工場忙しく2週間程度入荷待ち状況。特に米マツKD梁、桁は強い。SPF売れ筋(14F×4×2 14F×6×2等)は品切れ状況。造作材ではスプルース、米マツクリア板品薄である。ホワイトウッド、レッドウッド集成材管柱及び中断面材等は横ばい。ラーチ合板、ラワンベニアとも全般に値上げ模様。全般に仕事細いが各工務店忙しく動いている。



参考資料 需給価格動向PDFファイル


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