平成17年12月8日

(財)日本木材総合情報センター
12月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

 栃木は、天候恵まれ生産状況良く、入荷・集荷も順調である。間伐材は多少動きあるがまだまだの状況。スギ柱材などの荷動きは工場稼動良く好調である。原木市場の元落ち少ない(全体の5〜7%程度)。12月に入っても丸太出材良く丸太価格は横ばい弱含み模様である。群馬は、スギ材の入出荷回復し順調さ感じられる。丸太在庫はやや少な目ながらも不足感には到らず。工場操業はほぼフル操業で製品受注・販売は順調である。製材品価格は、11月中旬まで入荷逼迫したスギ原木回復後下落傾向にあり、価格も沈静化しつつあること反映して、相変わらず低迷のままである。

 

2.米材

 10月の住宅着工数は3ヵ月振りに前月比マイナス5.9%と減少した。この中も住宅資材好調続き、輸出用丸太は米国内工場向けとの競合から適材丸太の集荷難しい状況。丸太価格は為替円安も値上げされる。港頭在庫は依然低水準で11月は約3,418万スクリブナー(約15万4千m3)と前月比マイナス24%となる。ウェアハウザー社の12月積み米マツISソートは805ドルで2ヶ月連続の10ドル値上げ。米材丸太の11月入荷は低位で、出荷は減少、在庫は横ばいである。内陸製材工場は、産地高に円安、船運賃高と輸入コスト上昇も国内挽製品価格に反映なく、また丸太の先高感にも反応鈍く、徹底した当用買いである。大型港湾製材工場は乾燥材、割物等の荷動き堅調でフル稼働している。米材製材品の入荷は減少、出荷は順調、在庫での既製品は少ない。産地状況は、好調の続く米国内に対し、カナダBC州沿岸・日本向け製材工場の不振は深刻である。カスケイディア社が投資ファンド主導でウェスタン社に統合され大製材グループとして再編は大注目される。なお対日輸出は不透明も現状の生産減が続く見込み。製品産地価格は原油高騰等からさらなる価格上昇避けられず、併せて円安もあり国内価格対応より困難な状況である。


3.南洋材

 サバ州は雨季模様で天候悪化、伐出大幅に減少している。この状況の中で中国、インド等からの原木の引き合い強く、特に堅木(メランティー等)の市況は一段に強い。サラワク州も天候悪く、出材はかなり落込み模様。日本以外の引き合い強く、現地合板工場の需要もあり、雨季明けの2月までジリ高推移が見込まれる。PNG、ソロモンも同様に天候不順で出材悪く原木市況は強含みである。丸太は入荷、出荷が減少気味、在庫は減少となっている。また、製材品入荷はコストインフレ・販売デフレの実態からかなり減少見込みである。原木の販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品は新規契約分から大幅な値上げ予想されるので、在庫の引き合い強く荷動き出ている。

 

4.北洋材

 シベリア現地は暖冬の影響でアカマツ丸太の出材遅れ出ている。中国のアカマツ引き合い旺盛で日本への正常ベース入荷は1月末頃の模様。エゾマツ丸太は韓国の引き合い強く108〜109ドル(CIF)と強気配である。カラマツ丸太は合板メーカーの在庫減少から買いが入り、100ドル程度から一気に115ドルにアップし、12月に入っては120ドルの価格が出る。
富山港、富山新港11月丸太入荷は53,614m3(アカマツ26,923m3 エゾマツ18,270m3 カラマツ6,106m3、ベニマツ2,315m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は8,967 m3である。出荷は入荷減少また円安での急激な値上がりで低迷、在庫は1.5〜2ヶ月程度である。
国内丸太価格は現地価格値上がりと円安のためエゾマツ、アカマツ丸太等価格おおよそ720円/m3の値上がり。製材品価格は、製材メーカーの強力な値上げ要請により1,000〜2,000円/m3の値上げとなっている。

 

5.合板

 合板原料の針葉樹丸太、南洋材丸太とも強基調、さらに円安進行も懸念され、値上げの中で原料手当て進めざるを得ない状況。メーカーは品目による生産調整順調で在庫も安定的なものになって、コストの上昇に伴う値上げを提示している。合板市況は、輸入品の無い物高から国産型枠合板等手当て大きく注目され、また針葉樹合板も問屋等手当てが進んで底上げに転じた様相。一方輸入合板は採算割れから商社等手当て控えてきたことから型枠、構造用12mm 等入荷減となり無い物高の市況展開がされている。


6.構造用集成材

 ラミナ入荷順調も、現状は不需要期に入るためメーカーの手当て鈍く、ラミナ産地価格の引下げ等折衝に大半メーカーが動いている。今後円安の影響による高値材の入荷や06年のスウェーデン丸太供給が半減との見通しもあり、針葉樹製材の供給に影響が出てくることの懸念ある。
国産集成材の受注は一時期に動き悪くなったが、地元工務店向け増加させ11月中頃から動き活発化。中小工務店もプレカット依存高めている実態見られる。なお輸入品の入荷減から中断面等品不足になっている。ラミナ価格高値になってきたため、管柱の安値販売影をひそめ、市況も年末にかけて強気の様相。管柱1,700円を切る値段では採算取れず大台を維持する動きに変わっている。中断面は品不足も見られるものの、値上げに動くメーカー少なく56,000〜57,000円で安定している。メーカーは段階的値上げを打ち出す見通しである。
輸入構造用集成材では、ロシア材を主力とする中国産平角が急激な円安でコストは値上がり、新規価格折衝難航している。

 

7.市売問屋

 国産材構造材、全体として弱気配である。ヒノキ材は一部品薄感ある市場みられる。外材構造材では為替相場と原油高騰等の中で米材の供給元からの押上げ浸透して、米ツガ、米マツ等すべて強含みである。造作材では国産材のスギ、ヒノキとも特別な動きなく保合の推移。外材では3〜4分小幅板、アカマツタルキの良材等強含みの動きにある。

 

8.小売

 スギ、ヒノキ(KD、グリーン材)とも弱い。外材は米ツガKD、割物KD入荷なく先行き1,000〜2,000円/m3の値上げの様相。またアカマツタルキ等製品値上げ見込み。特に米マツKD梁、桁は強い。SPF売れ筋(14F×4×2 14F×6×2等)は品切れ継続している。造作材では米ツガ、SP、米マツピーラー等良材品薄、価格横ばい。ホワイトウッド・レッドウッド集成材管柱は変わらず横ばいも先行き強含み。輸入合板コンパネ、下地合板等非常に強い。ラーチ合板も値上げして強い。工務店全般的に仕事あるも、昨年よりは多少少なめの感。



参考資料 需給価格動向PDFファイル


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