平成18年1月11日

(財)日本木材総合情報センター
1月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

 栃木は、大雪の影響懸念されるが生産状況良く、入荷・集荷も順調である。スギ柱適材(18cm上)動き良く、他の原木それなりの状況。間伐材は公共工事の減少に伴い荷動き悪い。原木市場の元落少ない状況。外材のコスト高からくる価格のアップから国産材価格上昇期待も横ばいの推移である。群馬は大雪の影響はまだなく原木入荷・出荷順調である。12〜1月初めフル操業と好調な製材工場もあり、1月の受注も堅調な様子。製品価格は相変わらず低迷しているが、米マツ製品は値上げの気配が出ている。今後大雪の影響が出てくれば原木価格上昇の局面が想定される。またオイル価格の大幅アップで乾燥材コストへの影響出ている。

 

2.米材

 米国11月の住宅着工数は前月比5.3%増と回復し、住宅資材需要依然好調な動き。輸出用丸太は、今年の降雪が早く出材も減少したことから港頭在庫少なく、日本向け適材丸太の確保には買付け価格の引き上げが必要な状況。港頭在庫は依然低水準で約3,390万スクリブナー(約15万m3)と前月同様の状況である。 ウェアハウザー社の1月積み米マツISソートは825ドルで3カ月連続20ドルの値上げである。米材丸太の12月入荷は低位で、出荷は減少、在庫は横ばい。大型港湾製材工場は、コスト高の丸太が入荷することから、1月より米マツKD平角2〜3千円値上げを実施し、国内集成材工場も集成平角値上げの意向。内陸製材工場はグリーン平角(良材製品)の値上げ機運があるが、不需要期を控え、どこまでの価格アップか難しい状況。
米ツガ、米マツ日本向け製材品の3月以降の買付け資材手当て品不足から折衝進展していない。ディメンションランバーも不足気味で、5ドル幅で値上げしたが、3月積み製材品までの状況で、価格上昇への対応は不透明である。既製品は低水準の入荷で荷動き良い。なお、米ツガ、米マツ製品は1,000円幅で値上げ続くが、米ヒバ土台角は国産材ヒノキとの競合から横ばいの推移である。


3.南洋材

 サバ州は本格的雨季に入り出材への影響が出ている。一部の河川の水位が上がり、貯木場の浸水も出ている模様。原木市況は相変わらず強含みで推移し、1月末(旧正月)まで継続する可能性大との見方大勢。製品市況も日本以外の中国等消費国から引き合い旺盛で強含みである。サラワク州も連日の雨天で出材が落ち、原木の品質低下もあり、先行伐倒を1月末まで取りやめたシッパーもいる状況。PNG・ソロモンも同様に天候不順で出材遅れ、原木市況は強含み。丸太の入荷、出荷は減少気味で、在庫は減少している。製材品入荷は産地価格高く、採算悪化により減少模様である。原木の販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品は採算悪い中で、在庫品の引き合い相変わらず多い。

 

4.北洋材

 ロシア材丸太は例年に比して出材遅れ、配船も遅れている。ナホトカ港頭在庫おおよそ77,000m3、ウラジオ港33,000m3と昨年月比やや低水準である。アカマツ丸太引き合い旺盛で112〜116ドル(1〜2等材)に固執した取引きと強気配である。中国向け110〜112ドル(CIF)取引実績出ている模様。エゾマツ丸太は韓国の引き合い強く108ドル(1〜2等材・CIF)とし、また日本向けは107ドルと強含みである。最近はヨーロッパ、中近東への製品輸出増加している状況。カラマツ丸太は合板メーカーの手当から、122ドル(CIF)を超える取引を基調とし、シベリアものでは125ドル(CIF)と強い。富山港、富山新港12月丸太入荷は43,424m3(アカマツ26,399m3、エゾマツ16,476m3、カラマツ549m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は5,939 m3である。出荷は入荷減少また円安での急激な値上がりで良くない。在庫は1カ月程度である。国内丸太価格は現地価格値上がりと円安のためエゾマツ、アカマツ丸太等価格も上がった。製材品価格は、製材メーカーの強力な値上げ要請により1,000〜2,000円/m3の値上げとなり、さらにメーカーは年始より再値上げの気配をみせている。

 

5.合板

 合板原料の針葉樹丸太は安定生産に対応し手当進んでいる。また南洋材丸太は値上げのなか手当進めざるを得なく製品の値上げが急務の状況。出荷順調で安定生産継続し在庫は減少している。メーカーは針葉樹構造用12mmを筆頭銘柄として南洋材合板値上げの気配。国産合板の指標12mm 3×6は価格の底固さから流通サイドの手当進んで堅調な推移見せるが先高観あり。輸入合板の品不足解消されつつも、産地価格の強基調は変わらず、強含みのなか手当は先行している。型枠、塗装型枠、ラワン構造用、輸入薄物が品薄である。


6.構造用集成材

 ラミナの入荷は、先物輸入価格が為替の影響から全面高である。対日本向けは輸出価格の低迷で採算が悪化している模様で、採算ベース立直しのため取引姿勢は強気である。なおレッドウッドは原木供給タイトの予測もあり先行きに不透明感が出ている。
国産集成材は、年明けとしては前年の受注残もあり順調なスタート。12cm中断面レゾ接着剤仕様は品不足で需要に応じられない状況にある。販売先行きに値上げムードあり、不需要期でも堅調な動きが見込める。
集成材価格は、ラミナ価格上昇から値上げの様相。特に中断面は2,000円幅の値上げに動いている。管柱は1,700円を最低価格とする動きになっている。不需要期に入るが集成材価格の立て直しは、ラミナの供給に不安感もあり、早い時期に強含みになるとの見通しもある。
05年の輸入集成材は65万m3を超える過去最高の入荷見通し。オーストリア産の構造用集成材は30%を超える大量入荷の見込みである。今後はレッドウッドの資材不足も見込まれ、コスト重視の方向に販売方針を変更してくることも予想される。

 

7.市売問屋

 国産材構造材は、全般的にスギ、ヒノキ材を問わず動きは鈍い。外材は米材の供給元からの値上げ攻勢あり無理やり押し上げたものの、市場の動き弱く母屋、桁等値戻して年末から推移している。
造作材は、国産材全般に特別な動きがない。納市の投売りに多少買いがあった程度である。外材は強含みもさすがに動きが鈍ってきている。

 

8.小売

 構造材はスギ、ヒノキ弱含み横ばい。外材は米ツガKD、割物KD材入荷少なくジリ高模様。アカマツタルキ等は変わらず強気配。SPFは売れ筋(14F×4×2 14F×6×2 等)は今月も品薄で価格は強い。造作材は米ツガ、米マツピーラー、タモ材等価格横ばい。集成材は管柱、中断面価格変わらず。合板が全般的に強含み、中でも輸入合板(下地、コンパネ)は品薄のうえ上昇が速い。ラーチ合板も強い。
プレカット工場全般に空きがでてきているが、1月中旬まで多忙な工場もみられる。工務店の1月の仕事はそれなりに入っているが昨年比少ない。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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