平成18年2月10日

(財)日本木材総合情報センター
2月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

 栃木は、昨年から年明けの丸太生産は順調だったが、ここに来て価格の状況をみてからという動きが出ている。入荷・集荷は間伐材中心でスギ材が主体。積雪による価格影響が心配される。小径材の動き悪く年度末工事発注を待つ状況。スギ、ヒノキ柱材の荷動きはどうにか順調。原木市場の元落ちは少ない。1月の丸太価格は横ばいだが昨年同月比では下落しており厳しい状況。群馬は、積雪の影響から丸太生産は少な目の状況だが不足感はない。工場操業は一部で多忙だが厳しい工場も出ている。製品受注・販売も同様に工場格差が出ている。製材品価格は依然低迷している。グリーン柱の販売不振、生産工場の廃業に関する情報がみられる。


2.米材

 12月の米国住宅着工数は前月比9.8%減少だが、2005年の着工数は史上2番目の高水準となった。住宅資材好調が続き、丸太は米国内工場向けが活発である。日本向け丸太は港頭在庫少なく数量確保が優先で値上がりが続く。港頭在庫は若干回復して1月は4,660万スクリブナー(約21万m3)と前月比プラス37.2%である。ウェアハウザー社の2月積み米マツISソートは835ドルで4カ月連続の10ドル値上げ。米材丸太の1月入荷は低位で、出荷は減少気味、在庫は増加傾向である。内陸製材工場は、小割物荷動き順調だが製品価格の値上げにより、輸入コスト高からの丸太値上がりが急で徹底した当用買いである。大型港湾製材工場はフル稼働で、米マツKD平角の値上げ徐々に浸透もこれからの状況による。米材製材品入荷は減少、出荷は順調、在庫は減少の模様。産地では日本向けデイメンション(スタッド2×10)不足で欧州材へ代替。カスケイディア社APD工場は丸太不足、価格調整から12〜3月減産で既製品はさらにタイトな状況。特に角類は少ない。米ツガKD角類は930ドル(40ドル値上)、米ツガKD割物は890ドル(20ドル値上)と強い。米マツは原木不足で生産大幅減。価格は個別交渉となり、段階的に値上げのオファーが出ている。


3.南洋材

 サバ州は雨量減少しているが、旧正月前の大雨と労働者が伐採現場へ復帰せず、伐出大幅に減少。出材回復は天候回復にもよるが2月末頃見込み。この状況で原木の引き合い強く、市況は強気で推移。サラワク州も旧正月をはさみ天候不順のため出材はかなり落込み模様。また日本の無理な配船による滞船の発生もあり市況は一段と強気配である。PNG、ソロモンでは相変わらず中国からの買い旺盛で市況は強い。丸太は入荷、出荷、在庫とも減少傾向。また、製材品入荷も減少気味である。原木の販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品は品目によっては入荷少なく在庫減少し、全般的に荷動きは低迷している。


4.北洋材
 シベリア現地は暖冬や長雨が続いた後ようやく出材始まったが、一変して1月中旬より大寒波が襲来して伐出は遅れている。また現地製材工場は一時休業も出ている状況。ナホトカ港頭在庫も時期的には在庫積み増しの季節だがおおよそ80,000m3と少なく、日本向けは40,000m3と極端に少ない様子。この中でアカマツ丸太引き合い旺盛で115ドルC&F(1〜2等材)。エゾマツ丸太は韓国の引き合い強く108ドルC&F(1〜2等材)。カラマツは120ドルC&Fから弱気配で2〜3ドル値下げ模様。合板メーカーは2ヶ月在庫あり出材増待ちの状況。
富山港、富山新港1月丸太入荷は81,148m3(アカマツ46,213m3 エゾマツ30,673m3 カラマツ4,262m3)、アカマツ原板を含む製品入荷は19,658 m3である。出荷はおおむね順調、在庫は1.5ヶ月程度である。
国内丸太価格は仕入れ価格値上がりで強気配。アカマツ丸太等再値上り。製材品の動きは問屋は良いが、小売は良くない様子。北洋材製材工場の状況は採算悪く、大雪の影響から生産減少、また原木調達高値、入荷減少で買えず、一方、受注は順調である。


5.合板

 合板原料の針葉樹丸太は順調な手当だが丸太高から製品価格への転嫁が急がれる状況。南洋材丸太は価格上昇から手当て消極的。メーカーの生産やや落ち気味で、出荷ピーク過ぎている様子。メーカー値上げ唱え続くも流通の手当て多少一服状態。荷動きと併せ価格の浸透見込まれる。合板市況は、一般ルート先高感からの手当て落ち着きやや停滞だが産地の丸太高からメーカー強姿勢堅持している。輸入品も荷動き落ち着くが丸太不足、丸太高から強基調変わらず、また船積み遅れあり商社はさらに強唱えとなっている。


6.構造用集成材

 ラミナ主要産地欧州の販売戦略が、日本向け主力から収益優先へ考え方変わる。ユーロ高で輸出価格下落し、低収益の状況。オーストリア等は大型工場の稼動に丸太不足が表面化し、ホワイトウッドにもタイト感出る。集成平角用レッドウッドラミナはスウェーデンの伐採制限もあり特に厳しい状況。
 国産集成材は、順調な推移のプレカット工場の稼働率低下や、不需要期での価格上昇等難題もあったが、国内受注に大きな変化ない。先月に引続き12cmレットウッドラミナの入荷少なく中断面レゾ仕様品不足模様。価格はコスト上昇で値上げ傾向強く、中断面は不需要期も堅調な動き、管柱も弱含みから一転底入れしている。ラミナ価格の上昇と輸入製品の3,000円高が引き金となり、管柱は急反転1,700円割れは姿を消している。レッドウッドは限られた生産からホワイトウッドに比して100円以上高値設定模様。中断面もラミナが限られることから新規は1,000〜2,000円の値上げ予想。
 輸入構造用集成材は、原料不足から価格上昇、日本向け工場も販売シェアより収益優先に変化。管柱2〜3月積で着値1,750円に値上げ。平角は60,000円大台の勢い出る。


7.市売問屋

 国産材構造材はスギ、ヒノキとも年明けよりも動き鈍い感あり。外材構造材では米材が前月に引き続き供給元の値上げ攻勢と品薄で米ツガの母屋、桁、米マツ平角等は値上げしたものの、動きすこぶる良いとは言えない状況。造作材では国産材全般的に動き悪く期待の値は付かない。外材では構造材同様に米ツガの現地挽、再割材ともに値上げし、また北洋材アカマツも値上げ模様。いずれも活発な取引の中での値上げでない点は留意。構造設計問題の影響で仕事が遅くなり、次の現場に進めなくなったという小売店が出ている。


8.小売

 スギ弱含み横ばい、ヒノキ柱・土台とも弱含み。外材は米ツガKD、割物KDともに強い。北洋アカマツタルキ等は今月から1,000円/m3の値上げ。市場の様子によってはさらに1,000〜2,000円/m3の値上げの様相。SPFに関しても品薄継続している。造作材では米ツガ、SP、米マツピーラー、タモ等良材品薄、価格横ばい。集成材管柱、中断面とも強い。輸入合板コンパネ、下地合板、ラーチ合板とも強い。プレカット工場は先月に比して多少忙しさも見られる。工務店の仕事多少は出てきているが全体としてはまだまだの状況。



参考資料 需給価格動向PDFファイル


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