平成18年3月8日

(財)日本木材総合情報センター
3月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)
 栃木は、生産時期としては最盛期を迎えたが、価格低迷から生産状況悪い。入荷・集荷も状況悪く昨年と比しても減少している。荷動き時期的には良くも悪くもない状況である。間伐材は全体的に悪い。市場の元落少なめだが多少中目材目立つ。国産材価格横ばい推移と見込んでいたが製品市況も悪く価格下降気味である。群馬は原木入荷・出荷順調である。カラマツ在庫少な目だが問題はない状況。1月〜2月上旬フル操業と好調な製材工場もあるが、生産、販売状況厳しい工場が大勢である。製材工場の原木手当てが乏しく原木価格下降気味である。製品価格は相変わらず低迷している。

2.米材
 米国1月の住宅着工数は前月比14.5%増と好調を持続している。輸出用丸太については、引き続き米国国内製材工場向けが活発であること、また丸太出材は端境期や天候不順で悪く、日本向け適材丸太の供給はタイトな状況が続いている。港頭在庫は依然低水準であるが若干回復して約5,584万スクリブナー(約25万m3)と前月比約20%増である。ウェアハウザー社の2月積み米マツISソートは835ドルで前月同値である。米材丸太の1月入荷は低位で、出荷、在庫は横ばいである。丸太価格一段高いが国内の構造材の荷動きは鈍く、製品の値上げは浸透していない。このため大型港湾製材工場は、2月後半より米マツKD小角類と小割物は再度2,000〜3,000円の値上げ意向で動いてきている。内陸製材工場は引き続き当用買いに徹している状況。
米材製品の入荷はSPFが増加し、出荷は減少、在庫は増加の状況である。製品の荷動き悪く、回復遅れる見込み。産地価格では、日本向け米ツガ、米マツ製材品の折衝提示値での決着もSPF 2×4製品の4月〜6月積価格500ドル前後で攻防している。

3.南洋材
 サバ州は旧正月後も悪天候が続き出材に支障がでている。原木市況は相変わらず強含みで推移し、製品市場に影響している。また通貨リンギット高、燃料費の大幅な値上がりなどでシッパーは当惑の状況である。サラワク州も天候不順が続き、原木出材がかなり落ちている。原木市況は高値で張付き、現地工場は原木仕入れに苦労している。堅木(メランティ等)に対する引き合いはヨーロッパからも加わり一段の強気市況である。PNG・ソロモンは相変わらず中国からの買いが旺盛で市況強い。丸太の入荷減少、出荷は横ばいで、在庫は減少している。製材品入荷は産地価格高く、採算悪化により自然的に減少模様である。原木の販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品はコストアップを売値に反映できず採算悪化から低迷している。

4.北洋材
 ロシア材生産現地のシベリアの大寒波もようやくおさまり伐採も進んでいる模様だが、まだ貨車不足が解消されず、輸送運搬が3月末から4月中旬まで遅れそうな気配である。ナホトカ・ウラジオ港、日本向けアカマツ丸太1〜2等材7万m3と港頭在庫が少ない。この中で市況は強く価格の下げ要因は見られない。
アカマツ丸太引き合い旺盛で、117ドルCIF(1〜2等)と強気配。エゾマツ丸太も先月に引き続いて強気配で110ドルCIF(1〜2等)を堅持している。カラマツ丸太は若干落ち着きをみせ110〜115ドルCIFとなったが、合板用カラマツ丸太のシベリアものはヨーロッパ向けもあり強気配、極東ものは値下がり気味である。日本側の買い渋りの影響が出てきた様相である。
富山港・富山新港の2月丸太入荷は、62,632m3(アカマツ33,323m3 、エゾマツ23,922m3、カラマツ5,387m3)と回復し、アカマツ原板を含む製品合計は11,623m3である。出荷は動き悪くなく、在庫は1.5〜2カ月である。国内丸太価格は横ばい、製材品再度の値上げ唱えたいが、売れ行き悪く値上げできない状況である。

5.合板
 合板原料の針葉樹丸太は、製品出荷が落ち、また出材遅れから値下げの期待なく手当は程々の状況。南洋材丸太は値上がる中で製品価格転嫁厳しく消極的手当である。国内針葉樹中心のメーカーは品目ごとの生産調整により減産傾向。針葉樹12mm 3×6 は、特に不需要期一般ルート向けは荷動きが鈍く価格は停滞しているが、メーカーは値上げ姿勢をくずさず強基調。直需向けは厚物針葉樹構造用中心に手当進んでいる。輸入合板は全般的に品薄傾向続いて強含み推移。なおインドネシア10万m3、 マレーシア20万m3が今後の一つの目安である。

6.構造用集成材
 欧州産のラミナ工場の収益は低迷続き、欧州内需要回復の中、日本向けに対して各メーカー強気姿勢に転じてきた。特にレッドウッドのラミナは現状品薄で、今後ホワイトウッドとの価格差10ユーロ以上の気配で大幅コストアップになる模様。国産集成材は2月期のプレカット工場稼働率が大幅な落込となり、中旬過ぎ受注の調整が出た。3月に入り中旬頃までは順調な受注出ているが今後の需要増へ繋げられることを期待している状況。レッドウッドの集成平角、管柱はラミナ不足模様で価格、荷動きともにホワイトウッドより回復早い。
管柱は1,700円以下の新規受注は姿消し、メーカー唱えの1,730〜1,750円で固まりつつあるが、ラミナ価格の上昇がそれ以上となる見込みで、レッドウッドはさらなる値上げとなる見通しである。中断面も前月比500〜1,000円の値上げで60,000円/m3に近づいてきた。欧州のアメリカ向け集成材は順調な展開が続いている。この中で対日向けはコスト転化が本格化し、生産者とユーザーとのギャップが拡大している。安売り輸入集成材は全くなく、コストが転化された契約での取引に変化。輸入元採算は厳しいが今後の継続販売からも値上げを受け入れる方向に動き始めた。

7.市売問屋
 国産材構造材は、スギ、ヒノキとも相変わらずピリッとしない状況。外材は、米材先月に続き入荷薄で米ツガの母屋、桁、米マツ平角等は強気配で推移。国産材造作材は全く荷動き悪い。外材は、前月来無理やり値上げしてきたが動きは緩慢である。スプルース、米マツピーラ等平割類はまずまずの動き。
各市場決め手のない動きに終始しているが、プレカット工場主導はさらに進み、工場向け販売が成立した時とそうでない時で明らかな違いが出てきている。

8.小売
 構造材は、スギ柱、ヒノキ土台・柱変わらず横ばい。外材の米ツガKD、割物KD材ともに価格変わらず。小角は入荷少なく品物がない。北洋材アカマツタルキ等価格変わらず。SPFに関しては今月も品薄である。造作材は米ツガ、スプルース、米マツピーラ、タモ材等価格変わらず。集成材はレッドウッドラミナ不足が影響及ぼし強含みの推移。合板は各種類ともさらなる値上げを打ち出しており先行きは強い。床板、フロアーは台板が強く製品価格に影響している。

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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