平成18年4月10日

(財)日本木材総合情報センター
4月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、価格低迷から皆伐が少なく生産状況に地区差が出ている。また入荷・集荷もバラツキがある。なお間伐材等は新年度始まりこれからの荷動きに期待出ている。製材品の荷動き悪く丸太も連鎖して悪い。市場元落少なめだが中目材目立つ。スギ材価格横ばい推移も、ヒノキ材が昨年同月比1割安と大注目される。

 群馬は、国有林材販売一段落し、森林組合系統の出材減少だが、市場出荷より有利条件とのことで素材業者から順調な入荷状況。工場ほぼフル操業と一部工場は好調であるが、厳しい工場大勢である。大口先向けは順調だが小口先において回復見えない。製材品価格は米材で3,000〜5,000円アップしているが国産材は相変わらず低迷している。

 

2.米材

 米国の2月住宅着工数は前月比7.9%減少するが依然好調である。丸太の伐出期で出材はそこそこ順調だが、米国内工場フル稼動で、原木不足による工場操業停止や輸出用材を操業用に手当する動きあり。このため日本向け適材は引き続きタイトな状況。港頭在庫はやや回復して約6,750万スクリブナー(約30万m3)と前月比約21%増である。ウェアハウザー社の4月積み米マツISソートは835ドルで3カ月同値。米材丸太の3月入荷は低位で、出荷は横ばい、在庫は減少している。原木輸入コスト上昇し、4月に入り大型港湾製材工場の主力製品、米マツ平角KDとグリーン材とも2,000〜3,000円再度の値上げ意向。内陸製材工場は月を追う毎に売り行き低調で、値上げできなく、以前にも増して当用買いに徹している。

 米材製品の入荷は既製品の減少が続き、出荷は順調、在庫は減少している。既製品の荷動き品薄から動き良い。産地では、カナダドル高でカナダ製材工場の苦戦続いている。カスケディア社は月2週間の工場操業停止が続き、小角の生産は6月積みまで見込めない。インターフォー社等も対日向け激減している。産地価格は昨年に比べ、円安・カナダドル高で米ドル建価格アップできず、カナダの生産意欲低位となっている。

3.南洋材

 サバ州は天候がひと頃より回復したが依然不順さのこる。出材良くなるが薄物合板の引き合い強く、大径材の良材含めて現地合板工場に流れ、製材工場は丸太確保に苦慮の状況。原木、製品市況は相変わらず強含みで、さらに原油、現地通貨の対ドル高で、輸出業者は一段の価格アップを唱え始めている。サラワク州の天候はサバより良いが出材は順調さ欠く状況。一部は渇水で筏が下ってこないため港頭在庫はほとんどない状況。現地合板工場から丸太の引き合い旺盛なこともあり、原木市況は当面強含み模様。PNG・ソロモン相変わらず出材芳しくなく原木市況強い。国内の丸太の入荷減少、出荷は横ばい、在庫は減少。製材品入荷も減少である。原木の販売は合板用、製材用とも低迷し、製材品もコスト転嫁できず動き弱い。

 

4.北洋材

 現地ロシアの産地市況は相変わらず強い。冬場の伐採最盛期の大寒波で出材が減少した影響が出ている。ナホトカ・ウラジオ港の港頭在庫約8万m3と少なく、例年の約半分程度。この中で依然中国の買いは強い。カラマツ丸太は合板メーカー110ドルCIF(1〜2等)から一段の下げを要望していたが、113ドルに戻った。一方シベリアのカラマツ丸太は122〜125ドルCIF(1〜2等)と強気配である。エゾマツ丸太も先月に引き続いて強気配で110ドルCIF(1〜2等)を堅持している。同様にアカマツ引き続いて強く117ドルCIF(1〜2等)。またアカマツの再割用原板も現地工場の丸太手当て不足でU/Sグレードで265〜 270ドルと強気配の推移。

 富山港・富山新港の3月丸太入荷は、77,435m3(アカマツ46,606m3 、エゾマツ25,796m3、カラマツ3,795m3 ベニマツ1,238m3)と回復し、アカマツ原板を含む製品合計は13,389m3である。出荷は動き悪くなく、在庫は2カ月である。国内価格の丸太は横ばい、製材品も横ばいである。荷動きは丸太が停滞気味、製材品も売れ行き悪く停滞している。北洋材工場は採算状況悪い。

 

5.合板

 合板原料の針葉樹丸太は、高値推移の中で手当進む。また国産スギ材へのシフトも資源利用等から進む。南洋材丸太は強基調の中、地場消費への手当も積極的で不足気味である。国内針葉樹中心メーカーは冬場に比べやや増産傾向だが納期遅れの品目もある。針葉樹12mm 3×6は、一般ルート向けで補充買いがみられるものの、盛り上がりに欠ける状況。値上げの浸透は鈍い。一方直需向けは厚物針葉樹構造用中心に手当進んでいる。輸入合板は、全般的に品薄傾向が続いて強含み推移。流通は当用買い中心の動きみられる。

6.構造用集成材

 欧州内の製材需要回復と米国向けが活発で、さらに収益が重視、最優先され、日本向け価格は契約ごとに高値の動き。またドイツ等ヨーロッパを中心に大型工場の新増設あり、レッドウッドに併せホワイトウッドも丸太不足が出始め供給タイトな様相。第2四半期の価格は1,500〜2,000円/m3アップが提起され、交渉の余地なく契約進む見込み。国産集成材は、プレカット工場加工量減少気味でメーカーの受注残少ないが、急ぎの注文が多く入り配送に苦慮の状況。管柱の動き鈍いがコスト優先で価格は強含みで推移。平角も同様な強含み。4月末までにはハウスメーカーの動きが期待でき、当面マイナス要因はみられない。

 管柱(10.5cm角)は1,700円から1,750円へアップが唱えられ輸入品に近づいた。ラミナ価格の引き続きの上昇見込みから一層の上昇気配である。中断面はレッドウッドが段階的に値上がりし60,000円/m3の唱えも、現状は58,000〜59,000円の実態。欧州産集成材は収益改善を最優先とし、価格合わなければ欧州内、中近東へ販売するとの方針を唱え、価格は全面高である。管柱の第2四半期価格は2,000〜 2,500円アップの問屋着 1,830円以上が提示されている。

 

7.市売問屋

 国産材構造材は、プレカット工場向けも全般的にあまく、スギ、ヒノキとも動き鈍い。外材は、米材中心に先月に続き入荷薄で米ツガ、米マツともに強含みで推移し、暫く継続する模様。国産材造作材はスギ、ヒノキともに特別な荷動きなし。外材は、2×4部材強いものの、市場での荷動き少ない。

 原木の価格がいくら安くてもこの程度の荷動きではどうにもならないとの「声」が市場から聞こえてくるほど1〜3月前半は動き悪い状態続いた。新年度でマズマズの荷動きでいけるか。地域格差大きく出てくる模様。

 

8.小売

 構造材は、スギ柱、ヒノキ土台・柱とも変わらず横ばい。外材の米ツガKD、割物KD材は強含み、特に90×90角は入荷少なく強い。北洋材アカマツタルキ等今月も1,000円/m3アップ。SPFは引き続き品薄で価格強い。また米マツ平角KD、グリーン材強い。造作材は米ツガ、スプルース、米マツピーラ、タモ材等価格変わらず。集成材は管柱、中断面とも強含み。合板は針葉樹、ラワン合板落ち着いた推移も、輸入品品薄で価格アップ気配。特に薄ベニアが品薄である。床板、フロアーは台板が強く製品価格への転嫁進む。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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