平成18年12月8日

(財)日本木材総合情報センター

12月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、丸太価格が上向きになって生産意欲出てきた様相。どの市場も入荷順調である。荷動き状況もだんだん良くなってきている。市場の元落少ない。間伐材等も公共工事出てきており動きが出ている。丸太価格は値上がりしたが、ここにきて落ち着き気味という感じである。
 群馬ではスギ丸太価格が落ち着いた。ヒノキは国有林からまとまった出材があり、土台適材は依然強いが中目材の売れ行きが鈍い。スギ等製材工場入荷は順調で、原木消費量、工場操業も通常。製品受注・販売は構造材・壁・床等内装材ともに順調な状況。製品在庫はやや多め。製品価格はスギ材が依然低迷している。


2.米材

  10月の米国新設住宅着工数は前月比14.6%減(年率148.6万戸)と急下落した。カナダ丸太はオールドグロスが品不足で値上り、セカンドグロスは強保合である。米材丸太はランバー市況下落のため弱い。港頭在庫は大幅に減少して約4,565万スクリブナー(約20万5千m3)と前月比約18.0%減。またウェアハウザー社の12月積み米マツISソートは、10ヵ月連続同値835ドルが10ドル値下げされ825ドルと注目される。米材丸太の11月入・出荷ともに横ばい。在庫状況は増加傾向。大型港湾製材工場は、荷動き順調だが、現地挽き製品入荷増の影響で一時ほどの勢いない。一方内陸製材工場は依然低迷し、高コスト材の吸収余力なく、丸太離れに拍車かかる懸念が出ている。
 米国住宅不振で製材品市況は低迷続く。カナダツガ製材が基準強度(E120-F330)指定され、欧州材高騰から日本向けに明るさ出る。米材製品の入荷は既製品低水準、出荷順調。丸太生産が回復する来春までは現状の低水準模様。米ツガ筋交入荷少なく品薄。根太は合板に代替され不振。米マツは国内挽、スギと競合苦戦。


3.南洋材

 サバ州は、本格的な雨季前だが、雨量多く出材落ちてきている。合板、製材工場は原木手当順調にできずにいる。原木市況は高値で張り付いている。サラワク州も天候悪化しており出材に影響出ている。雨季を控え早目に手当する動き活発で、製材品市況は合板に比べて相変わらず強気で推移している。またPNG・ソロモンも天候不順で、原木市況は中国からの買い意欲が相変わらず強く一段と強含みとなり、日本バイヤーの手の出ない程の様相。
 原木の入荷はやや減少、出荷は横ばい。製材品入荷は減少。販売は、合板、製材用とも普通で、製材品は断食明けの船積み遅れ、販売は順調なため全製品在庫減少している。


4.北洋材

 現地ナホトカ港の港頭在庫は、アカマツ丸太日本向け約52,000m3、中国向け約11,000m3、カラマツ丸太日本向けは約14,000m3と通常の2割減の状況。シベリア、イルクーツク州でのターミナル問題等で出材遅れ気味であるが、大手シッパーは認可を得ており、丸太は徐々に出始めている。しかしながら、イルクーツク州では鉄道会社が公取委に提訴されたとのニュースがあり不安材料となっている。この産地状況の中で丸太価格は、カラマツ丸太140ドルから145ドルCIF、アカマツ丸太140ドルから160ドル、さらにエゾマツ丸太145ドルから158ドルと全て値上がりし強気配の推移である。
 富山港・富山新港の11月丸太入荷は、64,008m3(アカマツ37,205m3 、エゾマツ17,405m3、カラマツ8,173m3、ベニマツ1,225m3)と先月比大幅増加し、アカマツ原板を含む製品合計は7,504m3で先月比減である。出荷は順調、在庫2〜3ヶ月である。国内丸太価格、また製材品価格も強含みである。荷動きは丸太、製材品とも順調。北洋材工場稼動10割と堅調、エゾ丸太、アカマツ原板不足気味。受注残1ヶ月分程度と回復模様。


5.合板

 合板原料の南洋材丸太は、高値で横ばい。北洋材丸太は調達難によりタイト感が強く、強含みの展続いている。10月の国内生産量約28.7万m3、うち針葉樹合板21.2万m3と順調に生産されているが、流通量は9.8万m3と少なく需給バランスは改善されていない様相。国産南洋材合板は、輸入品が弱含みなこともあり、薄物を中心に引き合い減少している。しかしながら国産針葉樹合板の逼迫感は依然として収まらず代替品への手当急速にすすんでいる。一方、輸入合板は内外とも静かな荷動き、値動きに終始している。産地市況は原木事情により依然として値下げへの抵抗感強いが、大幅値上げを打ち出す気配も今はなく、高値安定への意向が強いと見られる。  


6.構造用集成材

 産地はラミナ価格高騰を続け、年明け第一四半期もさらなる高値提示は確実となった。欧州域内の動き活発で日本向けより高値で取引され、またユーロの為替要因が高値に拍車をかけている。国産集成材は、受注旺盛だがラミナ価格が大幅に上昇し続けているため増産は行っていない状況。特に120cm角の受注は通常より多くなっている。この中で、国産集成管柱の品薄感は相変わらず強く12月価格も上昇した(管柱2,150〜2,200円(10.5cm角))。プレカット工場の稼動は良好で、大型から中小工場まで好調な動きで年明けまで持ち越す模様である。中断面も好調でレッドウッドは品不足でB/L単位で64,000〜65,000円が居所となっている。輸入集成管柱は、新価格品の入荷は年明けと見込まれるが、生産工場が限られている管柱は入荷量少なく不需要期でも価格維持される見込み。中断面も次回のオファーは高値との意向示され価格は維持される。


7.市売問屋

 国産材構造材は、米材、北洋材等値上がりの代替需要からかスギ材製品(母屋、KD間柱等)まずまずの動き。ヒノキKD材柱、土台の良材は相変わらず堅調である。外材は北洋材が品薄で極めて順調な荷動き、米材はやや一服感出てきた。国産材造作材はスギ羽柄材及びスギ、ヒノキ内装材は強含み。外材は米ツガ、北洋材KD良材入荷少なく強い。市場取引は苦戦しているが立ち直ってきた感も出てきている。


8.小売

 構造材は、スギKD柱、間柱多少値上がり。ヒノキ材KD柱、土台強含み。レッドウッド集成材とヒノキKD柱の価格が近づき、集成材からヒノキへの移行気配でている。米ツガKD材(正角、割物)、SPFは横ばいもしくは値下げ気味。北洋材アカマツ(30×40mm)はかなり品薄で3,000円/m3値上り強い。造作材はスプルース、ピーラークリヤー盤は品薄である。集成材は管柱、中断面材とも強含み。レッドウッドはもう一段の値上げ模様。合板は針葉樹合板が厚みにかかわらず品薄。特に特類12mmは順番待ちの状況。ラワン合板はパネコートが品薄以外通常に戻っている。価格も横ばい。プレカット工場は工場にもよるが年内加工可能もあり、昨年よりは仕事少ない状況。なお、先月、今月と野地板、床合板はプレカットから搬入してもらっている。  

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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