平成19年1月10日

(財)日本木材総合情報センター

1月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、ようやく丸太価格が上向き気配となり、良い生産状況に向かっている模様。天候良く、入荷・集荷状況も良い。荷動き全般に良くなってきており、市場の丸太の引き取り順調である。市場の元落少ない。なお、間伐材等小径木はまだ動きが良いとは言いづらく新年からに期待している。丸太価格はここにきて戻りつつあり、出材状況に影響されず安定推移へ向かっていくと見られる。
 群馬は、スギ等の伐出順調で、入荷・集荷状況特に問題なし。原木在庫少な目である。12月中旬から需要にやや陰りが出始め工場操業は低位推移になっている。製品受注・販売はやや低水準で在庫はやや多めである。


2.米材

  11月の米国新設住宅着工数は前月比6.7%増(年率158.8万戸)と若干戻したが低迷傾向か。カナダ丸太はオールドグロス品薄傾向で値上げ、セカンドグロスは強保合。米国丸太は2ヵ月連続で値下げしたが、フレートは高値、高原状態継続で、トータルコストはカナダが上げ、米国は保合である。港頭在庫は戻して約4,825万スクリブナー(約21万7千m3)と前月比約5.7%増。ウェアハウザー社の1月積み米マツISソートは815ドルで2ヵ月連続10ドル値下げ。米材丸太の12月入荷・出荷・在庫状況は横ばい。大型港湾製材工場は、荷動きおおむね順調である。内陸製材工場は高コスト丸太を在庫できる余力がなく当用買いに徹している。
 カナダで日本向け在来を主とするウエスタン・フォレスト・プロダクト社(WFP)は、年末年始に悪天候の被害を受け、工場一時閉鎖の状況。また丸太不足が続くと再度閉鎖がある模様。なお、1月にカナダツガE120-F330KD小角良材の第一船が入港予定で、新たなマーケットを目指す。先に契約した高値取引材が入荷するが国内価格は頭打ちで2〜3月積価格交渉は難航の様相。米材製品入荷は横ばい、出荷は減少、在庫は増加している。品薄は続くが引き合いは鈍く価格横ばい。年末にかけ荷動きが落ちたが、新年の動きが注目される。


3.南洋材

 サバ州は、本格的な雨季に入り悪天候続き出材に影響が出ている。原木市況は高値で張り付き、また現地通貨が対米ドルで強く値下げは当分考えられない。サラワク州も天候悪化しており出材落ちてきている。特に日本バイアーから原木値引き要請強いが、現地通貨高から逆に更なる値上げを主張するシッパーもいる。いずれにしろ暫くは強含み模様。PNG・ソロモンも天候不順で相変わらず原木市況は強含みである。
 原木入荷はやや減少、出荷は横ばい。製材品入荷も同様横ばい。販売でも、合板、製材用ともに横ばいで、製材品は順調だが相変わらずのコストアップに売値がついていけず採算は厳しい状況となっている。


4.北洋材

 現地ナホトカ・ウラジオ港昨年末の港頭在庫は、アカマツ丸太日本向け約72,000m3と一昨年と同様に少ない。相変わらず中国の買い付けが旺盛で、また韓国のエゾマツ丸太の買い付けも強く、価格はアカマツ丸太よりも高くなってきている。カラマツ丸太も合板メーカーの買いがあり価格上昇気味である。この産地状況からアカマツ丸太は153ドルから160ドル(良材)CIFと値上り、エゾマツ丸太は160ドルと大幅値上げし、韓国向けは一層の170ドルと強い。さらにカラマツ丸太も155ドル(6mもの160ドル)へ値上りしている。なお、アカマツ原板も315ドルから一気に330ドルCIFとロシア側は全面的な強気配である。
 富山港・富山新港の12月丸太入荷は、70,607m3(アカマツ42,275m3 、エゾマツ19,420m3、カラマツ8,120m3、ベニマツ792m3)と先月比やや増加し、アカマツ原板を含む製品合計は17,955m3で先月比大幅増である。出荷は順調、在庫2ヶ月位である。国内丸太価格はエゾ丸太在庫なく価格上昇。アカマツ丸太も現地価格の後追いながら上昇。また国内のアカマツ製材品(グリーン)は55,000円/m3と強含み。荷動きは丸太、製材品とも良い。北洋材工場稼動100%と極めて堅調で採算も水面浮上の模様。エゾ丸太不足気味。アカマツまずまずの状況。受注残1ヶ月分程度と回復している。


5.合板

 合板原料の南洋材丸太は強含み展開が継続し、また北洋材丸太はタイト感強く、産地価格急上昇から先高感が浸透している。11月の国内生産量約29万m3、うち針葉樹合板21.5万m3と先月同様に順調な生産だが在庫量は9.3万m3と依然少ない。国産南洋材合板は、輸入品が弱含みなこともあり、価格調整を強いられている。一方、国産針葉樹合板の逼迫感は一向に解消せず納期の遅れが顕著である。輸入合板は品目にもよるが当用買いが多く荷動き停滞している。このため在庫調整や売り上げ確保のための動きが多くみられる。なお、産地市況は雨季の丸太不足を控え、また丸太価格依然強含み展開が続いていることから、合板の値下げ交渉には応じずオファーを出さないシッパーも多く、契約は難航の様相となっている。

6.構造用集成材

 スウェーデン等は暖冬で林業機械の搬入出来ず、大幅な出材遅れが生じている。ラミナの不足感を拭うことができず、数量確保が優先である。ラミナ価格はユーロ建ての値上がりと為替により原料コスト大幅上昇している。国産集成材は、先月同様に受注フルだが、ラミナ入荷減の心配が出ている。強含みの集成材はラミナ価格の上昇顕著となり、コストのカバーが最優先の販売戦略となっている。特に管柱は輸入製品入荷少なく、国内物もラミナ不足から生産減予想され、価格は一層上昇していく状況(管柱2,150〜2,250円(10.5cm角))。中断面は輸入量多く安定した状況だが、欧州の景気回復により製品価格は上昇し、ラミナも高値となり国産品の値上げは避けられない様相。輸入集成管柱はプレカット等特定の販売先へ流通。中断面の輸入量は対前年比 20%程度増加している。今後とも構造用集成材の入荷量約6万m3/月は安定入荷の見込である。


7.市売問屋

 国産材構造材は、スギ、ヒノキ等全般的に入荷少なく、久しぶりに強気市況での越年となった。外材も国産材同様に相変わらずの入荷薄で米材を中心に強気で年越となった。国産材造作材は内装材中心にまずまずの動きを見せ、板類(三分・四分板)、桟木は入荷少なく好調である。外材では北洋材が価格的に上限だがKD良材が少なく動きはまずまず。市場取引は全く好況感のない売り上げ増の感じで、入荷減→仮需→市況上昇→市況に応じ売上げ増ということだが、原木市況も良く、当分この状況は続くものと思われる。


8.小売

 構造材は、スギKD柱、間柱が強含み。ヌキ等板割類も1,000〜2,000円/m3値上がり。ヒノキ材KD柱、土台強含み。米ツガKD材45×105×3000mm(筋交い)だけ品薄で他品目は順調。北洋材アカマツ(30×40mmタルキ)は暫く品薄で価格も高く今月も2,000円/m3の値上げ。造作材は国産材、外材とも変化ない。集成材はレッドウッド中断面、管柱とも強含み。邸別発送では発注から3〜4週間必要である。ラワン合板は完全に落ち着いた。近々値下げがある模様。針葉樹合板が相変わらず品薄で価格強い。プレカット工場は一部を除き生産に余裕がある。工務店は年明けから仕事ぼちぼち入り、新築の見積りも多く期待が持てる状況である。  

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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