平成19年2月9日

(財)日本木材総合情報センター

2月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、丸太高値で推移し生産意欲出ているが、主な出材は間伐材である。どこの市場も入荷・集荷順調である。荷動き状況も良い。市場の元落少ない。間伐材・小径丸太の動き昨年より良いがまだまだである。
 群馬は、スギ等の製材工場入荷は順調。原木在庫やや少な目。工場操業は年度末近くで公共向け内装材が出て製材・加工とバランス良い。製品受注・販売は、暖冬で現場が順調なことから、低位ながらも堅調。製品在庫はやや減少。外材製品の高騰でスギ材へのシフト見られ、スギ製品価格強含みだが大手ビルダー向け価格は厳しい状況。合板メーカーがカラマツ低質材に買い意欲強める動きがみられ価格強気配である。


2.米材

 12月の米国新設住宅着工数は前月比4.5%増(年率164.2万戸)と2ヵ月連続で戻したが、06通年は180.07万戸と高水準だが前年を12.9%下回った。カナダ丸太はオールドグロス品不足が深刻化し一段高で、セカンドグロスも強保合である。米国丸太FAS価格は下げるが、フレートの一段高と円安でトータルコストはカナダ、米材ともに強含み。港頭在庫は若干減少して約4,443万スクリブナー(約20万m3)と前月比約8%減少した。ウェアハウザー社の2月積み米マツISソートは、3ヵ月連続10ドル値下げし805ドルと今後が注目される。米材丸太の1月入・出荷、在庫状況ともに横ばいの状況。大型港湾製材工場の荷動きは割物が比較的順調で、他品目は1月としては通常である。一方内陸製材工場は工場差があるものの構造材の不需要期でもあり低迷している。
 米国住宅マーケット低迷傾向で、米国西海岸の製材工場は日本向け重視へ転換している。日本向け再開して出荷してきており増加見込みである。なお、カナダ日本向け工場は丸太不足(悪天候の影響)で、減産継続している。産地価格は米ツガKD小角20ドル下げ(1,000ドル)、割物は横ばい。米マツ製品は中国木材(株)を中心に国内挽きが安価である。また米ツガは国内挽き縮小で現地挽きが主流となっている。


3.南洋材

 サバ州は、本格的な雨季になり伐採現場は連日の降雨で出材大幅に落ちている。したがって新規の原木、製品等契約は旧正月(2月18日)後の2月末から3月上旬になる見込みで、製材品価格一段の値上がりのまま旧正月を迎える状況である。サラワク州も雨季で出材に大きな影響出ている。原木市況一部堅木(メランティ等)がやや弱含みとなっているが、全般的には天井に張り付き推移している。製材工場は原木の順調な確保が出来ず製品価格は強含み。PNG・ソロモンも天候不順で相変わらず原木市況は強含みとなっている。
 原木の入荷は減少、出荷は横ばい、在庫はやや減少。製材品入荷はやや減少。販売は合板、製材用とも普通である。製材品はコストアップのピッチが早く、値上げ市場に浸透せず、一部製品の販売難しい。


4.北洋材

 現地ナホトカ・ウラジオ港の港頭在庫は、約12万m3あり港への入荷は順調である。アカマツ丸太は、中国向けが旧正月で買いが止まっており、品質の悪い丸太は弱含み。また、エゾマツ丸太も韓国向けの買いが止まっていて、価格は若干下がり気配。なお、ロシア・シベリア地区暖冬気味で、今後の入荷への影響懸念でている。また、7月からの輸出税のアップによる影響も気がかりである。この産地状況の中で丸太価格は、アカマツ丸太157〜160ドル(CIF)とやや強い。エゾマツ丸太154〜156ドルで弱含み。カラマツ丸太150ドルでやや弱含みである。アカマツ原板は330〜335ドルと強含みとなっている。
 富山港・富山新港の1月丸太入荷は、100,360m3(アカマツ43,380m3 、エゾマツ52,385m3、カラマツ4,595m3)と先月比大幅に増加し、アカマツ原板を含む製品合計も14,482m3で先月比大幅増である。出荷はアカマツ順調、エゾマツ入荷増でやや苦戦。在庫2〜3ヵ月である。国内丸太価格は入荷丸太が増加し横ばい。また製材品横ばい。荷動き丸太価格高と入荷増によりエゾマツ丸太の動き止っている。アカマツはまずまずの動き。北洋材工場稼動100%と好調、原木調達順調。受注残1週間から1ヵ月分程度と堅調である。


5.合板

 合板原料の南洋材丸太は、雨季で価格高止まりしている。北洋材丸太はタイト感が強く、高値での保合気配である。12月の国内合板生産量約27.2万m3と順調。1ヶ年の針葉樹合板生産量241.1万m3と過去最多で、合板総供給量の約3割を占める。国産南洋材合板は輸入品と連動して弱含みの展開。一方国産針葉樹合板は若干落ち着き出ているものの、荷動きが活発で手当ては不透明である。輸入合板は流通川上を中心に在庫調整や売り上げ確保のための売り姿勢が続いている。なお、現地の原木価格の下げはなく、入港量も徐々に減少が見込まれることから、過去のような急落はなく比較的短期間で収束する模様である。

6.構造用集成材

 産地はユーロ高が進み輸入コストは高止りである。メーカーは丸太の供給が少ないことから供給数量減の意向を示している。ドイツの大型工場の稼動やロシア国内の需要好調で欧州への供給減少など先高感は強く、ラミナ価格の下がる可能性は殆んどない。国産集成材は、120角の受注旺盛だがラミナ在庫は少なく、需給バランスが崩れている。ラミナが不足しコストも上昇しているため、不需要期でも価格の転嫁できる状況が続いている。プレカット工場は大手に仕事が集中している。工場の稼働率は落ちている模様だが、集成材価格は強く管柱で2,300円(105角)、また3,000円(120角)を超える動きとなっている。平角は67,000〜68,000円での動きとなってきた。輸入集成管柱は、2〜3月積みのオファーが出たが、71,500〜74,500円(オントラ)となった。為替、丸太不足などの現地状況、国内メーカーの状況等が絡み大幅なアップ提示となった模様。


7.市売問屋

 国産材構造材は、相変わらず入荷薄で強気配だがその割りに動き鈍い。特に役物柱は一部を除き動きが止った。外材も入荷薄が続いており、集成材との絡みもあり強気である。国産材造作材はそれなりに安価であればまずまずの動き。板類(三分板、四分板)は好調。外材は北洋材タルキも単価的には一服状態。桟木は良材少なく飛ぶ売れ行き。仕事が出てきた話は聞くがその範囲は狭く思った程に動きは良くなってこない。


8.小売

 構造材は、スギKD柱、間柱が強含み。ヌキ等板割り類2,000〜3,000円/m3と強く、納期に日数が必要である。米ツガKD材正角、割り物とも入荷薄で価格強い。3月にかけて1,000〜2,000円/m3値上げ模様。北洋アカマツ(30×40)は暫く品薄で価格高く今月も2,000円/m3の値上げ。さらに、欧州材間柱が非常に強く3,000〜4,000円/m3値上げし今後も強含みの模様。造作材は国産材、外材とも変わらず。集成材は相変わらずレットウッド中断面、管柱とも強含みだが高止まる気配は今のところない。合板はラワン合板で一部品目に値下げ出ている。針葉樹合板は品薄で価格強い。プレカット工場は多少仕事増で見積りに時間が必要である。加工は2〜3週間で納品可能。2月に入り増改築、マンションのリフォームと仕事は小さいが動いてきている。  

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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