平成19年3月9日

(財)日本木材総合情報センター

3月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、伐採時期で生産意欲出ている。市場の入荷・集荷順調である。荷動き状況も良い。市場の元落少ない。間伐材・小径丸太の動きまだまだ今ひとつである。価格はヒノキ柱材が多少下げているが、他は横ばい、材種によっては強含み。
 群馬は、スギ等製材工場入荷及び原木在庫やや少な目。工場はほぼフル操業である。製品受注残は多くはないが、逐次引き合いあり受注に結びついている。製品在庫は普通。原木価格アップ分の価格転嫁は不十分ながら出来つつある。なお、スギ小丸太価格は弱含みで、中目材が柱適材へシフトして依然タイト感ある。


2.米材

 1月の米国新設住宅着工数は前月比14.3%減(年率140.8万戸、06年1月比37.8%減)と大幅な減となった。カナダ丸太はオールドグロスの品不足深刻化し、ないもの高で、またセカンドグロスは強保合で推移している。米国丸太はFAS価格値下りも、フレートの一段高と円安からトータルコストは高い(円高の進行具合で変化が生じる可能性ある)。港頭在庫は若干増加して約4,613万スクリブナー(約20万8千m3)と前月比約3.8%増加した。またウェアハウザー社の3月積み米マツISソートは、3ヵ月連続の下げで5ドル減ので800ドルとなった。米材丸太の1月入荷急増(30万m3台)し、出荷横ばい、在庫は増加傾向である。大型港湾製材工場の荷動きは1〜2月不需要期で悪い。一方、内陸製材工場は工場差があるものの低迷している。
 米国住宅マーケットの低迷強まり、木材製品市況も低迷で工場の減産、一時閉鎖が出ている。なお、カナダの日本向け製材工場は丸太不足が解消せず、生産上がらず。4〜5月積み価格交渉が始まるが為替の乱高下で難しい交渉模様である。製品の入荷は減少し、出荷は横ばい、在庫は減少傾向。当面の既製品の契約量は少なく、数量回復は先になる。製品売れ足が落ちて一部に荷あまり感出ている。


3.南洋材

 サバ州は、3月に入り天候かなり回復してきている。原木、製品の値決めはこれからとなっている。原木市況は相変わらず高値で張り付いており、それに伴い製品市況も強含みで推移している。旧正月後の出材、製品生産は大幅に落ちており、3月の船積みは極端に落ちる様相。サラワク州の天候は雨期明けの兆しである。日本からの合板等引き合いは低調だが、他国からの買い気は相変わらず旺盛で原木市況は強い。またPNG・ソロモンは天候不順で原木市況は相変わらず強含みとなっている。
 原木の入荷はやや減少、出荷は横ばい、在庫はやや減少。製材品入荷は減少。販売は合板、製材用とも普通である。製材品はおおむね良好となっている。


4.北洋材

 現地ナホトカ・ウラジオ港の港頭在庫は、約28万m3(アカマツ1〜2等材15万m3、3等材5万m3、カラマツ8万m3)と通常ペースになったが、出材落ちているとの現地情報もある。またワニノの港頭在庫約9.5万m3(エゾマツ丸太7万m3、カラマツ2.5万m3)となっている。中国の旧正月と、急激な高値で韓国向けが買いも止まってエゾマツ価格は弱含みの推移。なおフレートは2ドル程度上昇している。この産地状況の中で丸太価格は、アカマツ丸太155ドル(CIF)と横ばい。エゾマツ丸太150ドルでやや弱含み。カラマツ丸太145ドルやや弱含みである。なお、アカマツ原板は335〜355ドルと強含みとなっている。
 富山港・富山新港の2月丸太入荷は、55,051m3(アカマツ36,601m3 、エゾマツ14,720m3、カラマツ2,647m3、ベニマツ1,083m3)と先月比おおむね半減し、アカマツ原板を含む製品合計は16,968m3で先月比やや増である。出荷は入荷スローペースもあり順調。在庫2ヶ月ほどである。国内丸太価格はエゾマツ多少値下がり、カラマツ、アカマツ横ばいである。製材品価格は横ばい。荷動きは丸太まずまずだが製材品2月に入ってからは動き悪い。北洋材工場稼動100%と好調、原木調達まずまず。受注低調である。


5.合板

 合板原料の南洋材・北洋材丸太ともに強含み展開。特に北洋材はタイト感が強く価格は続伸し、国内メーカーのコスト圧迫の様相。なおロシア丸太輸出関税大幅な引き上げの情報から今後の動向注目される。1月の国内合板生産量約25.7万m3と順調。うち針葉樹合板の生産量19.7万m3と順調だが、在庫量9.6m3と依然少なく春先の需要対応の不安考えられる。国産南洋材合板は輸入品と連動して弱含みの展開だがメーカーは生産調整し当面在庫を抱え続落基調の局面を乗り切る様子。一方国産針葉樹合板は不需要期のため逼迫感やや緩和だが、不透明に変わりなく強含み。輸入合板は、在庫調整により価格混乱に収まりが見え始め、安値はなくなっている。産地では依然強含みの展開をしている。


6.構造用集成材

 産地は相変わらず120角用のラミナの入荷少なく、契約量が未達成の状況である。今後の契約量からしてもラミナ入荷増の見込みは少ない。価格は50,000円の大台になる勢いが出ている。国産集成材は各メーカーともに120角の引き合い強いがラミナ在庫少なく対応できない状況。2月は販売、荷動き弱含みだがプレカット工場との取引はほぼ横ばい。なお、スギ集成管柱が注目集めているが、生産量まだ少なく、ホワイトウッド集成管柱がメインに変わりない。在庫は受注生産が当然の中で適正在庫である。ラミナ価格の強気姿勢が一向に衰えず管柱はコスト上昇分を上乗せせざるを得ない状況。集成材管柱価格はコストで2,500円(105角)を超え大幅アップの様相。中断面もコスト上昇で採算ますます合わなくなり値上げの声が出始めた。輸入集成管柱は、欧州域内マーケット好調で、とりわけドイツは製品確保が最優先で価格上昇に歯止めできない状況。


7.市売問屋

 国産材構造材は、スギ、ヒノキともにKD材を中心にまずまずで強気配である。外材も入荷薄が続いており、国産材及び集成材との絡みもあり強気で推移。国産材造作材は時期的にまずまずの動き。三分板、四分板は相変わらず好調である。外材は北洋材タルキが、ロシア情報から、高値続いている。桟木も相変わらず良材少なく飛ぶ売れ行き。市場は価格は高値維持だが、販売の手ごたえとしてはやや弱く好況感はない。


8.小売

 構造材は、スギKD柱・間柱、ヒノキ柱・土台が強い。集成材が高値でスギKD柱へ代替の動きある。米ツガKD材正角、割り物とも入荷薄で価格強い。北洋アカマツ、エゾマツタルキ相変わらず強い。ホワイトウッド間柱強く2,000〜3,000円/m3値上げ模様。造作材はスプルースクリア盤の入荷少なく高値。集成材はホワイトウッド、レットウッドともに強い。合板は輸入ラワン合板の下げ足早く、ピーク時より2割値下がりの品目も見られる。一方、針葉樹合板は依然品薄で価格強い。プレカット工場は多少暇なところも見られる。工務店は新築の見積り多く期待持てるようになってきた。また増改築、リフォームの仕事多少出てきている。  

参考資料 需給価格動向PDFファイル


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