平成19年4月10日

(財)日本木材総合情報センター

4月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、まだまだ生産意欲好調である。どこの市場も入荷・集荷順調で、荷動き状況良い。市場の元落多少出てきた。間伐材・小径丸太の動きは、公共工事の減少で悪かったが、新年度が始まり公共工事等の期待大きい。価格は年明けから順調にきたが、ここにきて今一つ伸びない状況になっている。
 群馬は、流通主体となるスギ中目材の工場入荷やや少な目、また在庫少な目。工場操業は9割程度である。製品受注はそこそこの状況。製品在庫は普通。原木価格一時からみれば落ち着き出て、製品価格もそれなりに転嫁できている。ただ全体的に出荷が厳しくなっている。


2.米材

 2月の米国新設住宅着工戸数は前月比9.0%増(年率152.5万戸)と多少回復だが大幅なものは望めない様相。カナダ丸太はオールドグロスの品不足深刻化し、ほとんど出材なく、あっても高値となっている。またセカンドグロスは保合で推移している。フレートは高原状態が続いているが、米国丸太は円高の影響で保合いからやや弱い状況である。港頭在庫は若干増加して約5,048万スクリブナー(約22万7千m3)と前月比約9.4%増である。またウェアハウザー社の4月積み米マツISソートは800ドルで前月同値である。米材丸太の入荷、出荷、在庫とも横ばいである。大型港湾製材工場の荷動き3月以降回復している。一方、内陸製材工場は回復の兆し見られず悪い状況が続いている。
 米国住宅マーケット低迷の影響から、木材製品市況も低調で推移。カナダの日本向け製材工場は丸太不足解消せず、減産(一時閉鎖等)続いている。米ツガ製品は減産でどうにか価格維持。米マツは品質の劣る米国産が大量入荷し、国内挽きとの競合もあり価格的に厳しい状況。3〜4月は年度替わりの端境期であるが例年に比べても動き悪い。市況回復は遅れる見方大勢。既製品の入荷は少ないが市場に不足感出ていない。


3.南洋材

 サバ州は天候おおむね良好で出材も順調である。値決め交渉始まっているが、原木市況は相変わらず強含みで推移。また為替はドルに対して強く、製材品、加工品の市況は横ばいか一部品目は値上げ基調である。サラワク州は天候回復してきている。日本向け小径木(メランティ等)の原木市況やや弱含みとなっているが、他の消費国の引き合いが相変わらず順調なこともあり全般的には横ばいの推移。PNG・ソロモンでは中国が相変わらず大量に買いつけを行っており、原木市況は強含みとなっている。
 原木の入荷、出荷は横ばい、在庫はやや増加。製材品入荷は増加。販売は合板用低迷、製材用は普通である。製材品では平割類は順調だが集成材はやや荷動き鈍い。


4.北洋材

 現地ナホトカ・ウラジオ港の港頭在庫は、先月同様の約30万m3(アカマツ1〜2等材16万m3、3等材8万m3、カラマツ6万m3)と、この時期としては通常のペースである。この産地状況の中で、アカマツ丸太は155ドル(CIF)横ばいと下がらず、良材は163ドルで横ばい。エゾマツ丸太は、今年に入り韓国が在庫過剰になり、2月は日本にもオファーが増え、3月に価格下落し145ドルとやや弱含み。価格動向によっては中国の買い入れが注目される。カラマツ丸太も145ドルとやや弱含みである。アカマツ原板の入荷が増加傾向である。特にグリーン材原板の価格が5、6月頃からの青カビ問題も想定してか値下がり気味。なお、アカマツ原板は335〜355ドルと強含みとなっている。グリーン材は285ドル。
 富山港・富山新港の3月丸太入荷は、85,328m3(アカマツ48,942m3、エゾマツ29,691m3、カラマツ5,408m3、ベニマツ1,287m3)と先月比約150%の大幅増となっており、一方、アカマツ原板を含む製品入荷合計は13,783m3で先月比約19%減である。出荷は順調。在庫2ヶ月ほどである。国内丸太価格はエゾマツ値下がり、カラマツ多少値下がり、アカマツ横ばい。製材品は値下げ販売した工場もある。荷動きは良くなく製材品2月に入り動き悪い。北洋材工場原価高丸太の製材始まる。工場稼動100%、原木調達まずまず。受注低調である。


5.合板

 合板原料の南洋材・北洋材丸太ともに強含み展開。国産スギの手当進む中今後はその他樹種、植林木も注目。2月の国内合板生産量は約26.3万m3と順調、うち針葉樹合板生産量も20.4万m3と順調だが、在庫量10.1万m3と少ない状態に変わりない。対前年同月比では生産量・出荷量108%と増加し、在庫量59%と減少の傾向顕著。国産南洋材合板は弱含みの展開続く。国産針葉樹合板は3月に入り引合い落ち着き始め、漸く需給緩和してきた。不需要期の影響が出始めたことに加え流通末端まで在庫が一巡した模様。輸入合板は当用買いが続いており価格は強保合。一部に品薄品目見られる。インドネシアは原木在庫や価格の問題等からシッパーの生産意欲にバラツキみられ、マレーシアでは大手シッパーの受注残が相変わらず多く強気姿勢である。


6.構造用集成材

 北欧産地の丸太不足は、暖冬の影響で伐採大幅に遅れ解消されていない。ロシア国内景気の回復、中東、欧州の引き合いも好調で、さらにラミナは高値での交渉となり、メーカーは強く反発している。なお、入荷は遅れ気味ではあるが、契約量は順次入港している。国産集成材受注は2〜3月に勢い弱まったが3月後半からは回復し例年の状況。パワービルダーへの値上げ浸透し、プレカット工場の加工も順調となり、荷動き活発化してきた。集成材価格は、北欧産のラミナ丸太不足から大幅な値上げを提示され、第3四半期の夏季休暇を考慮すれば押し切られる状況の大勢。集成材管柱は様々な代替樹種が出始めたが、当面はホワイトウッド価格が基準となり2,400〜2,500円(105角)となる見通し。中断面は逆ザヤのため70,000円の大台を目指しての攻防になる様子。輸入集成平角は、第2四半期価格は72,000〜73,000円程度(オントラ)で決着した。国内価格との価格差、さらに国内KD材価格との競合等、先行きのラミナ価格からは妥当な価格との見方。  


7.市売問屋

 国産材構造材は、スギ、ヒノキ強気配だが、動きがすこぶる悪くなってきた。外材も入荷薄が続くが動きが今一である。国産材造作材も全般的に動きが悪い。三分板、四分板も以前ほど活発ではない。外材は北洋材タルキが相変わらず高値だが動きが良くない。桟木もそこそこの売れで止まっている。販売の手ごたえの無いまま、高値維持してきたが、新規需要との見合いから、少し止まってきた模様。  


8.小売

 構造材は、スギKD柱・間柱、ヒノキ柱・土台とも強含み。レッドウッド集成柱は量が少なく価格上昇し、ヒノキKD柱のほうが安価な傾向。米ツガKD材正角、割り物とも入荷薄で価格強い。北洋アカマツ、エゾマツタルキはかなり落ち着いてきている。造作材はピーラー、スプルースとも良材の入荷が少なく、価格は横ばい。集成材はホワイトウッド、レットウッドともに強い。合板は輸入ラワン合板弱含み。一方、針葉樹合板は価格強含みだが、薄物、厚物とも順調に入荷している。プレカット工場は多少仕事が出てきている。工務店は相変わらず細かい仕事多く、日々多忙な工務店多い。新築が2ヶ月延びてしまっている現場もある。  


参考資料 需給価格動向PDFファイル


アクロバットリーダーの入手はこちらから
このホームページは一部PDFを利用しています。PDFファイルをご覧頂くためには「Get Acrobat Reader」のボタンでAcrobat Reader 4.0以上をダウンロードして下さい。


前回の木材価格・需給動向 はこちら
[問い合わせ先]
国内情報部長 坂本保
TEL (03)3816-5595
FAX (03)3816-5062