平成19年6月8日

(財)日本木材総合情報センター

6月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、不安定な原木価格市況。また梅雨入り前でもあり、間伐等出材が主である。荷動きはどうにか動いているという状況。市場の元落少ない。スギ材等価格は下げ止まりして横ばい。なお、間伐材・小径丸太も動き出した。
 群馬は、国有林材出材始まり供給面の不安がなくなった。原木価格は若干弱含みだが柱材強含み模様。工場操業は通常の状況。出荷はほぼ順調だが、受注見通しは梅雨入り前でやや弱めの気配である。


2.米材

 4月の米国新設住宅着工数は前月比2.5%増(年率152.8万戸、06年4月比16.1%減)と若干戻すが先行き不透明。カナダ丸太はオールドグロス漸く伐採始まり、価格は保合い。セカンドグロスは弱保合い。米国丸太は弱い。しかしフレートは史上最高水準で、加えて円安によりカナダ、米国ともトータルコスト高い。港頭在庫は約4,370万スクリーブナー(約19万7千m3)と低水準の推移。ウェアハウザー社の6月積み米マツISソートは、2ヶ月連続して前月から10ドル下げ780ドルと弱含み。米材丸太は入荷、出荷とも横ばい。在庫は増加傾向。大型港湾製材工場の荷動きは平角(KD・グリーン)が悪く、割物等でカバーしきれず若干低調。内陸製材工場は回復の兆し見られず、販売不振続いている。米国住宅マーケット低水準で木材市況低迷しているが、カナダドル高でカナダ製材工場の減産、閉鎖相次ぎ、北米木材市況は少し値戻し気配。なお産地製品価格は据置きである。製品の入荷は増加しているが既製品は少ない。出荷は増加し、在庫は減少している。荷動き、先行きは低迷続きで回復は長引きお盆明け以降との見方もある。流通は手持ち在庫少ないが、国内外とも値上げの動きがないので、当用買いに徹している状況である。


3.南洋材

 サバ州は、地域によって雨量多いが天候概して良好。出材比較的順調である。消費国の原木値引き要請あるがシッパーは応じていない。原木市況は弱含み横ばい。製材品はホワイトセラヤ(平割)以外弱含み。サラワク州は6月1日の祭日を挟み約2週間、伐採、集材はほとんど実施されないことが予想され、出材もかなり落ち込む見方が大勢。原木市況は横ばい。またPNG・ソロモンは、天候不順で出材落ち原木市況は強含み。
 原木の入荷、出荷やや減少。在庫状況は横ばい。製材品入荷やや減少。販売は合板用、製材用とも低迷している。集成材の荷動き極端に悪化の様相。ホワイトセラヤ以外の平割類、棒類も全般的に低迷である。


4.北洋材

 ナホトカ・ウラジオ・ボストチニ港の港頭在庫は、約20万m3(アカマツ丸太良材13.8万m3、低質材2.3万m3、カラマツ丸太良材2.2万m3、低質材1.5万m3)と通常のペース。配船は相変わらず遅れ気味である。またフレートは上昇気配である。この産地状況の中で、アカマツ丸太155〜160ドル((CIF)と横ばい、エゾマツ丸太は136〜140ドルとやや弱含み、またカラマツ丸太は155〜160ドルと強含みである。なお、アカマツ原板KD材は330ドル(グリーン材285ドル)と横ばいである。
 富山港・富山新港の5月丸太入荷は、86,915m3(アカマツ49,046m3、エゾマツ26,334m3、カラマツ8,809m3、ベニマツ2,726m3)と先月比大幅増(155%)で、またアカマツ原板を含む製品合計も30,380m3と同様に先月比大幅増(246%)である。出荷は低調、在庫は2.5ヶ月〜3.0ヶ月である。国内丸太価格はカラマツ強含み、エゾマツ、アカマツは横ばいである。製材品価格は在庫増から値下げ気配。荷動きは製品の売れ行き悪いため丸太の荷動き悪い。製材品は輸入完成品の在庫過多やスギ材等の代替材の台頭により売れ行き落ち込んでいる。製材工場の採算これ以上価格が落ち込めば水面下の状態。工場稼動9割程度である。


5.合板

 合板原料の南洋材・北洋材丸太とも強含み展開。特に北洋材は現地需給が引き締まり価格続伸模様。来月からの輸出税引上げに備え、合板メーカーは丸太在庫を積み重ねている様子。4月国内合板生産量約27.2万m3、うち針葉樹合板の生産量21.6万m3と順調である。在庫量は12.8万m3と先日比17.4%増加も需要期を目前に少ない状態。国産南洋材合板の荷動き薄・中厚品への引き合いは出ているが、価格が上向くほどの勢いなく、弱含み展開。また針葉樹合板はメーカーの値上げ唱えも固まりきらず、12mm×3×6は価格のばらつきあり下値に引っ張られている。輸入合板は、盛り上がりに欠けた状況の中で、流通川上を中心に在庫調整と売り上げ確保のため安値が出回っており、地合いの弱い状態である。


6.構造用集成材

 欧州産ラミナ価格の高騰はこの先も強まる様相。国産スギラミナの使用の考えあるがスギラミナが順調に集荷可能とは言えず、当面は欧州産ラミナが大勢である。国内メーカーは5万円を超えたラミナを使用することから、今までにない厳しい環境にある。国産集成材は、連休明けに期待あったが、プレカット工場の在庫消化が進んだだけで大きな動きない。5月の受注は対前月比80%程度と低水準で、6月も回復の兆し見えない。また荷動きは、中断面が商社、問屋の中間在庫も多く、さらにKD平角との価格差もあり動き良くない。管柱はプレカット工場の在庫が調整見込まれ7月には動き出てくる模様。メーカーはラミナ価格の転嫁から値上げアナウンスしている。一方で、在庫機能のないところで2,400円を下回る価格で取引がされ、下方修正と思われたが物量少なく大きな影響出ていない。管柱はコスト転嫁には2,500円が最低条件だが、ユーザーも手持ちあり買い急がず、浸透には時間がかかる見込みである。中断面も72,000〜73,000円を安定させるのが当面の目標価格となっている。輸入集成管柱は、新規契約入荷時期となったが、国内産価格は低迷しており、売りつなぎ以外は商社の輸入集成材在庫量の増加となる見通しである。


7.市売問屋

 国産材構造材は、6月に期待したがスギ、ヒノキ柱やや元気なくしている。外材は入荷順調になったが、全般的に明るい材料ない。国産材造作材は内装材まずまずも全般的に動き鈍い。外材は米マツ等良材相変わらず動き良い。多くの引き合いあった北洋材タルキ入荷順調で落ち着きみせている。桟木はまずまずの動きである。大工・工務店等仕事は期待していたが出ていない。


8.小売

 構造材は、スギ、ヒノキとも変わらず。米ツガKD材正角、平割とも多少の値上げ。北洋アカマツタルキかなり急な値上げであったが、梅雨を目前に一部売り急ぐ展開模様。造作材はピーラ、スプルースとも良材入荷少ない。集成材はホワイトウッド、レットウッド柱、中断面ともに強い。一部メーカーの邸別配送は納期3週間以上の状況。合板は針葉樹合板、ラワン合板ともに不安感なく、価格も安定している。プレカット工場は多忙な工場もあるが、全般にはまだまだである。工務店は多少見積り多くなっているが今直ぐの仕事に繋がるのは少ない。  


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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