平成20年1月11日

(財)日本木材総合情報センター

1月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、ここにきて丸太価格下がり気味で、生産状況あまり良いとはいえない。天候良く入荷・集荷は順調である。荷動きは、落札されるが明るさ出ていない。市場の元落少ない。丸太価格は昨年末から全体的に弱い。なお、間伐材・小径木の荷動きは、年明けて、今ひとつである。

 群馬は、台風被害の林道復旧が図られスギ丸太が大量入荷するなど順調な入荷・集荷。工場の原木在庫は通常である。大手ビルダーとの提携工場は寒気も緩く操業順調(工場全般では一層の厳しさある)。製品受注は年末分を消化中で、今月はそこそこの稼動水準確保して納品見込み。製品在庫はやや少な目となっている。


2.米材

 11月の米国新設住宅着工戸数は前月比3.7%減(年率118.7万戸)とさらに低水準(前年同月比24.2%減)。カナダ丸太はオールドグロスの品薄変わらず価格強い。セカンドグロスは米国市況の影響で弱含み。米国丸太は1月積み保合。フレートは依然高値続いて、トータルコストはオールド、セカンドともに12月よりさらに高値模様。港頭在庫は約3,718万スクリーブナー(約16万7千m3)と前月比ほぼ同様(100.0%)である。ウェアハウザー社の1月積み米マツISソートは710ドルと価格据え置きし9ヵ月ぶりに下げ止まった。米材丸太は入荷、出荷、在庫のいずれも横ばい。大型港湾製材工場の荷動きは、10〜11月と比して低調気配である。また内陸製材工場は12月も低調で一年を通して当用買いに終始した。一方、製材品は入荷増加し、出荷横ばい、在庫は増加している。米国経済減速で住宅関連は一段と低迷し、カナダは米国不振で既製品、2×4製品ともに日本市場に期待出ている。しかしながら、既製品は防腐注入土台角を除き、失ったシェア回復は難しい状況にある。産地価格はフレート上昇、円高でカナダ側は値上げの様相だが、日本側は国内不振で、防腐注入土台角を除き慎重な対応。なお、現地生産が回復しても船腹不足がネックになる可能性がある。

3.南洋材

 サバ州は、本格的な雨季で悪天候が続いている。出材落ち、現地通貨の対ドル高、原油価格上昇もあり、丸太市況は底値を伺う状況。製材品一部値上げを唱えるシッパーも出現。サラワク州も天候不順である。日本からの合板、製材品引き合いが低迷のため、シッパーによっては中国向けに丸太も含め積極的に販路を拡張し始めている。丸太、製材品市況はそろそろ底入れの様子。同様にPNG・ソロモンも天候不順で、丸太市況は底入れ感となってきた。このような中で、国内の原木入荷は横ばい、出荷、在庫はともにやや減少。製材品入荷は横ばいである。販売は合板用原木低迷し、製材用は横ばい、製材品は期待感もありやや荷動きが出てきている。

4.北洋材

 ロシア材(丸太)の11月、12月入荷実績(見込み)は約12万m3と過去最低の水準。07年の入荷実績400万m3割れの見込み。ナホトカ・ウラジオ港で中国、中東の旺盛な買いが続いて、一部のサプライヤーを除き、今後も新材の入荷はさほど進まないとの見方大勢。港頭在庫約6万m3と極めて低水準な状況から、旧正月による一服も限定的で、現地オファー価格が大幅に値下がる可能性は低い。この情勢の中で、現地丸太価格はアカマツ丸太146〜155ドル(CIF)と強含み。エゾマツ丸太133ドル、カラマツ丸太(極東)130ドル、(シベリア)140ドルといずれも弱含み。またアカマツ原板KD材(U/Sグレード)は約310〜320ドルと横ばい。 富山港・富山新港の12月丸太入荷は、24,150m3(アカマツ8,193m3 、エゾマツ5,936m3、カラマツ8,890m3ベニマツ1,131m3)と前月比大幅増(123.2%)で、アカマツ原板を含む製品合計は8,245m3と前月比増(109.4%)。丸太出荷は、製品の動き悪く減産して、買う意欲が少ない。在庫は減産し3ヶ月程度に。国内丸太価格はアカマツ在庫減少して、現地価格も強気配なので値上げて行きたいが、エゾマツ、カラマツは弱含み。製材品価格は工場操業短縮(20〜30%)でも製品在庫減らず、価格はまだまだ弱い。

5.合板

 合板原料は、南洋材、北洋材ともに低水準な手当てで、国内在庫は徐々に減少気味。針葉樹合板メーカーは国産材丸太使用への原料転換顕著。11月の国内合板生産量は23.9万m3(対前年同月比82.7%、対前月比96.7%)、うち針葉樹合板18.5万m3(86.2%、95.3%)と減産継続だが、出荷量が14.9万m3(67.7%、88.1%)と低調で、在庫量は12ヶ月連続増加し、37万m3まで膨れあがり一段と注視される。国産南洋材合板は、輸入合板の品薄品目を中心に荷動き順調だが、需要低迷から浮上感出せない状態を継続。針葉樹合板は予想上回る急落にメーカーも危機感募らせ、早急に安値を打ち切り値固めを図る方針。一方、輸入合板は港頭在庫もほぼ適正水準となり、底値感広がっているが、上げムードを作りきれない状態が継続している。


6.構造用集成材

 産地のラミナは、第4四半期の後半、中東諸国向け製品より安価な水準での成約が一部でみられたが、この状況継続する見込み少ない。第1四半期は欧州が高値水準を維持し、また日本向けが不採算なことから成約量は減少見込み。国産集成材は、中京、関西地区での荷動きが正常になりつつも、関東は本格的な動きにない。プレカット工場の稼働率は回復基調にあるが、横架材の中断面は米材KDとの競合は避けられず、供給過剰の状況にある。なお管柱はサイズによっては納期に時間必要となっている。販売先行きは、不需要期だが、管柱には動き出始めて底入れ見込み。集成平角は市況に不透明感あるが流通段階の在庫は減少気配。こうした中で集成管柱価格は、11月まで値下がり続いたが、12月からは回復基調に入り上昇に転じている。しかしながら、多少価格上昇してもまだまだコストはカバーできず厳しい状況に変わりない。中断面は当用買い程度の動きで価格は弱含み。一方、輸入集成材は、第4四半期成約量少なく、2〜3月の入荷量は極端に少なくなる模様。今月半ば以降の動きが第1四半期の価格、数量に影響を与えるので注目される。


7.市売問屋

 国産材構造材は、初市未だ一巡せず、何とも判断しにくいが入荷少なく年末とほとんど変わらない模様。外材は、米ツガ現地挽き製材品の入荷相変わらず少なく、防腐注入土台は割り当て制のような様相になっている。2×4部材も動きは良い。また国産材造作材はスギ、ヒノキの内装用壁材等は年末より少しは良い動き見られる。外材は北洋材中心にして相変わらず弱い。販売動向については把握しずらいところもあるが、悪い中でもおおむね都心部の市場より埼玉県等の地方市場の動きが活発に感じられる。


8.小売

 構造材は、スギ、ヒノキとも動き変わらず。米ツガKD材正角、割ものとも入荷少なく価格は強い。今後の入荷材は船運賃アップが影響して値上がり必至。また北洋アカマツタルキは弱含み。造作材は国産材、外材とも変わらず。集成材はホワイトウッド、レットウッド材とも下げ止まる気配。合板はラワン合板横ばい。ラーチ合板12mm下げ止まる気配ない。9mmと12mm価格は大差なくなっている。床板等の低価格品は価格弱い。一方、プレカット工場は、年末からの加工繁忙で、現在も継続している。なお、建築確認申請については、木造2階建て順調、木造3階建ても一時の停滞なくなり仕事も出始めている。ただし混構造の住宅は苦戦模様。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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