平成20年2月8日

(財)日本木材総合情報センター

2月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、価格が今ひとつのせいか、生産状況良くない。入荷・集荷状況も今の時期としては悪い。また荷動きも今ひとつと思われる。市場の元落少ない(落札率90〜95%)。丸太価格は昨年末から下がり気配で引き続き弱い。なお、間伐材・小径木の荷動きは、公共工事も年度末完成となることから期待できない状況。  群馬は、スギ原木は順調な入荷・集荷。原木消費量やや多め。大手ビルダーとの提携工場は操業ほぼ順調(工場全般では依然厳しい)。製品受注は降雪の影響も想定され、若干ペースは落ち気配。原木価格下落も、製材工場の採算価格とはまだ言えない。春需の見積もりぼちぼちあり、3月以降の生産は多少上向けの様相。


2.米材

 12月の米国新設住宅着工戸数は前月比14.2%減(年率100.6万戸)と極めて低水準(前年同月比38.2%減)。カナダ丸太はオールド、セカンドグロスともに価格保ち合いだが品薄変わらず、手当て困難になりつつある。米国丸太2月積み保合。フレート依然高値続いて、円高にもかかわらずトータルコストは若干高い。港頭在庫は約4,840万スクリーブナー(約21万8千m3)と前月比大幅増加(130.2%)。ウェアハウザー社2月積み米マツISソートは710ドルと前月価格据え置き。米材丸太は入荷、出荷、在庫とも横ばい。大型港湾製材工場の1月の荷動きは、平年並みに回復。内陸製材工場は工場によりバラツキはあるが、総じて低調。一方、製材品は入荷横ばい、出荷増加、在庫は減少。米国経済減速で住宅関連は一段と低迷し、製材品は底値維持に大幅減産で対応。カナダは米国不振で日本市場に期待も、原木不足と日本市場の不振もあり低生産続く。産地価格はフレート上昇、円高の影響下で、米ツガ土台(グリーン材)大幅価格上昇。さらに値上げ狙うがKD材の円単価はすでに割高感から日本の受け入れ余力なし。BC州港湾荷役労使交渉暫定合意の破棄されストライキの可能性あり。

3.南洋材

 サバ州は、1月中旬から天候回復し、また旧正月前の原木手当もあり、出材は比較的順調。現地通貨の対ドル高、中国、インド(堅木)からの引き合いも相変わらず旺盛で原木、製材品市況とも底値を脱した様相。サラワク州も天候落ち着き出材順調になり、各工場の原木手当て順調。日本からの引き合いは弱く、中国等消費国の買い付けのあおりを受け適材の手当てに苦慮している。同様にPNG・ソロモンも中国からの引き合いは相変わらず旺盛で原木市況は強含み。このような中で、国内の原木入荷・出荷は横ばい、在庫はやや減少。製材品入荷は横ばい。販売は合板用、製材用とも低迷している。製材品は期待していたより全般的に荷動きは鈍い。 

4.北洋材

  ナホトカ・ウラジオ港は、1月下旬、新材アカマツ丸太が山積みとなり、日本向け配船が活発化する時期。しかし、今期全く違う様相を呈し、アカマツ丸太はほとんどなく、最大40万m3のヤードにまだ4万m3程度。新規の貨車入荷もまばら。中国、中東(トルコ等)向けと日本向けの価格差大きく、日本向けに配船するサプライヤーがほとんどないことが主要因。今期は契約して初めてシベリアから積み出し港へ運搬する方式を取っている模様。この情勢の中で、現地丸太価格はアカマツ丸太155ドル(CIF)と強含み。エゾマツ丸太133ドルと横ばい、カラマツ丸太(極東)127ドルと弱含み。またアカマツ原板KD材(U/Sグレード)は約325ドルと強含み。
 富山港・富山新港の1月丸太入荷は、22,693m3(アカマツ6,436m3 、エゾマツ11,814m3、カラマツ4,443m3)と先月比減(94.0%)で、アカマツ原板を含む製品合計も6,340m3と先月比減(76.9%)。丸太出荷は,アカマツ製材の減産続いて、価格も合わず買う意欲少ない。在庫は2.5〜3ヶ月程度。国内丸太価格はアカマツ在庫減少して、現地価格も強気配で値上げ期待あるが、エゾマツ横ばい、カラマツは弱含み。製材品価格は横ばい。なお川崎港等の輸入在庫ようやく減少し不足アイテム出るものの、内地挽き製品の動き悪い。

5.合板

  合板原料は、北洋材弱含みで新規の成約は低調。南洋材は当用買いで、需要の先行き不透明なことから積極的な動きない。12月の国内合板生産量は約21.8万m3(対前年同月比80.4%、対前月比91.2%)、うち針葉樹合板16.5万m3(81.4%、88.9%)と昨年の最少生産量となり減産強化が表面化。出荷量が16.1万m3(79.3%、107.6%)と依然低水準だが、久々に出荷量と生産量が同レベルとなり在庫量は微増。国産南洋材合板は、輸入合板の品薄品目を中心に荷動き活発になっており、在庫薄を背景に徐々に値上げが通ってきている。針葉樹合板は年初から大手メーカー中心に値戻しの姿勢強く徹底され、流通では底値感漸く浸透した様子。一方、輸入合板は欠品や品薄品目が顕著で、流通川上を中心に引き合い増加気配。全般的に地合いは固まってきている。


6.構造用集成材

  高値のラミナは入港済みで、今後は市況対応の価格交渉が重要なポイント。日本向けラミナは第3〜4四半期の契約スキップしたメーカー多く、現地の生産は欧州向けサイズの仕分けに変更され、第1四半期の契約量は少ない見込み。現地価格はWウッド(CIF)230〜240ユーロの予想。国産集成材の受注は、プレカット工場の仕入れにより、中京、関西で荷動き正常になりつつも、関東は輸入集成材の在庫量多く、国内産の購入は必要量に留まる。なお管柱は在庫調整ほぼ終了し、中断面は動き悪く生産調整続く状況。こうした中で集成管柱価格は、昨年までの安値がなくなり急速な値戻しで、10.5cm角3m長で2月2,000円、3月2,100円が唱えられる。また中断面は当用買い程度の動きで60,000〜62,000円。米マツKD材の影響有り、先高気配なく弱含み。今後契約するラミナ価格でもコストカバーは難しく、需要の回復に期待極めて大きい。一方、輸入集成材は、管柱の2月積みは現地工場の生産量及び人員減の影響で増産体制とれず、契約残の生産量相当だけとなり、年明けの契約は1ヶ月分少ない3月、4月積みのみで特にRウッドは少ない。価格は62,000円程度の提示だが数量少く完売となった。


7.市売問屋

  国産材構造材は、年初より市況変わらず、動きも1月中旬よりさらに悪化の印象である。外材は、米ツガ現地挽き製材品の入荷相変わらず少なく、それなりの動き見せているものの相対的には弱い。また国産材造作材は、先月同様内装用壁材等が構造材に比してマシな気配である。外材は北洋材タルキも超優良材のみの動き。1月後半より一段と冷え込んできた市況の中で、どの市場も戸建て対応に加えて、リフォーム用材や防音工事用等、特定地域に密着した需要にも対応しようとする市場以外の活動が目に付く。


8.小売

  構造材は、スギ、ヒノキとも動き変わらず。米ツガKD材正角、割もの入荷少なく価格は強い。特に4.5cm×10.5 cm×3〜4mは入荷少ない。間柱は横ばい。北洋アカマツタルキ横ばいも、先行き強含み。造作材はピーラ、スプルース材とも良材入荷少なく価格強い。集成材はホワイトウッド、レットウッドとも価格多少強い。合板はラーチ合板12mm下げ止る。メーカー今月から50円アップの意向。なおラワンベニヤは横ばい。床板等は低価格品は弱い。一方、プレカット工場は、見積もりに多少時間かかる状況。なお、建築確認申請は、木造2階建て、3階建てとも確認下り仕事出てきている。ただし混構造の物件は確認下りていない模様。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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