平成20年3月7日

(財)日本木材総合情報センター

3月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

 栃木は、伐採の意向あるが、安価なため今ひとつの活気がない。山の現場も積雪等から場所によっては出材に苦労し、入荷・集荷状況にばらつき見られる。大口業者は多少動き良いが、他(小口)はそれほどでない。市場の元落少ない。間伐材・小径丸太の動き今年は悪い。価格はヒノキがやや弱含み。
 群馬は、スギ等製材工場入荷は順調。原木在庫通常。工場操業も順調。2月に製品販売が極端に下落した。3月も中旬まではこの状況継続模様。生産落とさず、販売落ちのため、在庫量は積み上がるが、今月中には正常化する見込み。なお、どこに聞いても明るさなく、スギ柱用丸太も無入札散見される状況である。

2.米材

 1月の米国新設住宅着工戸数は年率101.2万戸(前月比0.8%増、前年同月比27.9%減)と低水準である。カナダ丸太は、オールドグロス強保合い、セカンドグロス保合であるが、在庫量の少ない状況が続いている。フレートは中国の旧正月の影響で一時緩んだが、また上昇気配で、高値の状態に戻っている。トータルコストはカナダ、米材ともに保合い。港頭在庫は若干減少して約4,510万スクリブナー(約20万3千m3)と前月比約7%減少した。またウェアハウザー社の3月積み米マツISソートは、710ドルと前月価格据え置き。米材丸太の入・出荷、在庫状況ともに横ばいの状況。大型港湾製材工場の2月荷動きは、構造材の不需要期ということもあり低調。一方内陸製材工場も前月同様に工場差あるものの総じて良くない。
 米国住宅サブプライム問題は、米国経済を揺るがすまでに拡大。住宅着工、製材市況はさらに厳しい状況続く。カナダ製材工場は採算難(為替、原木、海上コスト)で低調。対日向け原板工場大手はすべて閉鎖。米国製材工場は米ドル安で対日オファーが増加模様。産地価格はWFP3〜4月積みオファー出してきたが、100円に近い円高と需要不振で交渉は急がない様相。港湾ストを回避しても生産回復は遅れ入荷も減少傾向である。

3.南洋材

 サバ州は、2月下旬頃から天候不順で出材に影響出ている。原木市況は相変わらず中国からの引き合い多く強含み。製品市況も全品目で底離れの様相。サラワク州も大雨で洪水被害受けた地域があったが、現在天候落ち着いてきている。旧正月もあって出材は落ちており、また合板工場からの原木引き合いも旺盛で原木市況は強含みとなっている。製材工場は原木が合板工場に優先して供給されることから、原木手当てに苦慮している。PNG・ソロモンも中国からの引き合い旺盛で原木市況は強含み。原木の入荷はやや減少、出荷は横ばい、在庫はやや減少。製材品入荷は横ばい。販売は合板、製材用とも低迷。製材品は全般的に荷動き鈍い。

4.北洋材

 アカマツ丸太産地のシベリア地域では、昨年末は暖冬で、1月には厳冬から伐出への影響が出、現在も搬出量少ない。中国が旧正月後再び買い旺盛で、また中東の勢いは当面収まる理由もなく価格は一気に上昇気配。エゾマツ丸太も伐採遅れており、オファーが出てこず、アカマツに引きずられて値上がり模様。カラマツ丸太は大きな動きがないが合板用材の引き合い出てきている。この状況で丸太価格は、アカマツは前月比10$上昇し165$(CIF)、エゾマツ145$(12$上昇)、カラマツ(極東)140$(13$上昇)といずれも強含みとなっている。
 富山港・富山新港の2月丸太入荷は、46,503m3(アカマツ17,983m3、エゾマツ23,616m3、カラマツ4,904m3)と先月比205%の大幅増加となり、アカマツ原板を含む製品合計も15,568m3で同比大幅増である。出荷はアカマツ丸太製材の減産継続し、また価格も合わず買い意欲少ない。在庫2〜2.5ヶ月。国内丸太価格はアカマツ丸太在庫減少し、現地価格も強含みで値上げの意欲有するが、現在は横ばい。また製材品は値戻し唱えているが、価格横ばい。丸太の荷動きは入荷減少し在庫も減少しているが良くない。製品も東京、川崎港の輸入品在庫減少し、不足アイテムもあるが、内外ともに動き悪い。北洋材工場の稼動70〜80%と引続き減産している。

5.合板

 合板原料の南洋材丸太は、価格強含みで推移する中、日本側は消費分の当用買い続く。北洋材丸太はコスト高要因重なり産地価格は強含み。また造材業者の収益大幅に悪化して伐採量減少模様。1月の国内合板生産量約20.2万m3(対前年同月比78.7%)と減少し、うち針葉樹合板は15.4万m3(同78%)と減産強化が表面化している。出荷量は18.9万m3(同96.3%)で、一昨年の12月以来久しぶりに出荷が生産を上回った。しかし在庫量は33.9万m3と多い状況に変わりない。国産南洋材合板は輸入合板の品薄品目を中心に引き合い好調。一部品目は欠品により受注ストップの状況あり。一方国産針葉樹合板は底値払拭され堅調になりはじめているが、大手メーカーの足早な値上げ姿勢に、新規手当ては様子見の状況。輸入合板は全般的に品薄状況続き、12mm厚物を中心にさらにタイトとなっている。産地との成約が低調だったことから今月も入荷量は低水準と予想され、タイト感は暫く続く見込み。

6.構造用集成材

 産地ではラミナ管柱用で230ユーロ(36,000円程度)台での契約となったが、まだ低い居所と判断している。平角用は在庫あり採算合わず買い控えの状況が続く。管柱、平角とも国内価格の修正が期待される。国産集成材は、管柱の輸入製品入荷が極端に絞られ受注は上昇している。中断面は受注に大きな変化なく低迷。各メーカー値上げを打ち出した管柱は不需要期だが動き出始めている。輸入製品の入荷量は、昨年ピーク時と比して本年4月までの現地出荷量で大幅に削減され、30%程度にまで落ち込むことがほぼ確定し、管柱はラミナ価格との絡みもあり、2,000円/本以上の価格を安定させ、さらに採算回復に向けて値上げを打ち出していく模様。中断面も同様だが荷動き不振なこと、米マツの動きも影響大きく、大幅な改善できない見込み。

7.市売問屋

 国産材構造材は、相変わらず動き鈍い。これといった材料が見当たらない。外材は米ツガの入荷薄が続いており、それなりの動きみせている。国産材造作材は構造材に比べまだ動いている。外材は超優良材の動きあった北洋材タルキも苦戦模様。総体的には徐々に確認申請も下りはじめ、ひところより改善かという程度。年度末にかけて各市場とも当面の記念市・催し市で何とか売って出て体裁を整えたいという姿勢である。

8.小売

 構造材は、スギ、ヒノキとも変わらず。米ツガKD材は正角、割り物とも良材の入荷薄で価格強い。45mm×105mm×4mは特に入荷少ない。間柱は価格横ばいで4m材品薄。北洋アカマツタルキは横ばい。全般に品物少なく仕事が回復してくれば値上げは必至。造作材はピーラ、スプルース材とも良材の入荷少ない。ナラ、タモも入荷少なく価格上昇。集成材はホワイトウッド・レッドウッドとも管柱材の値上げ先行。中断面も値戻しあり。合板はラーチ合板(12mm)値戻し50円アップ。ラワンベニヤは薄・中厚全般に値上げの動きある。プレカット工場は多少仕事出てきている模様だがまだまだである。木造3階建てはプレカットに構造計算依頼し、一部申請から契約へ流れていっている。なお、新築2階建て順調な受注状況である。

7.市売問屋

   国産材構造材は、相変わらず動き鈍い。これといった材料が見当たらない。外材は米ツガの入荷薄が続いており、それなりの動きみせている。国産材造作材は構造材に比してマシな動き。外材は北洋材タルキ苦戦模様。総体的には徐々に確認申請も下りはじめひところよりはマシかなという程度。年度末にかけて各市場とも当面の記念市・催し市で何とか売って出て体裁を整えたいという姿勢である。


8.小売

   構造材は、スギ、ヒノキとも変わらず。米ツガKD材は正角、割り物とも良材の入荷薄で価格強い。45mm×105mm×4mは特に入荷少ない。間柱は価格横ばいで4m材品薄。北洋アカマツは横ばい。全般的に品物少なく仕事が回復してくれば値上げは必至。造作材はピーラ、スプルース材とも良材の入荷少ない。ナラ、タモも入荷少なく価格上昇。集成材はホワイト・レットウッドとも管柱材の値上げ先行。中断面も値戻しあり。合板はラーチ合板(12mm)値戻し50円アップ。ラワンベニヤは薄・中厚全般に値上げの動きある。プレカット工場は多少仕事出てきている模様もまだまだである。木造3階建てはプレカットに構造計算依頼して、申請、契約の流れ一部に見られる。なお、新築2階建て順調な受注状況である。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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