平成22年1月7日

(財)日本木材総合情報センター

1月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、スギ材が値上がりし、生産意欲は回復傾向。入荷・集荷は減少。スギ材は大手製材工場中心に引き合い強く、柱材・中目材とも好調な荷動き。ヒノキは柱材が堅調で中目材も勢い欠くが順調。スギ材は出荷減少により、12月中旬から価格上昇が続き越年。ヒノキ材は柱材保合だが、中目材は弱保合から横ばいに転じる。
 群馬は、カラマツラミナ供給でほぼフル操業。製品受注は昨年に比べ年末・年始の動き良い。但し都市部で堅調だが郡部は厳しい状況。全県的には依然状況悪いがビルダーの好・不調二極化により繁閑の差大きい。


2.米材

 11月の米国新設住宅着工戸数は前月比8.9%増(年率57.4万戸)と2ヶ月ぶりに回復だが依然低水準(前年同月比25.3%減)。米国丸太は大手シッパーが減産を継続しているため、SSタイプ(尺上材)以上の丸太に不足感が出て価格は強含み。カナダ丸太も同様に出材が減少しSSタイプは強含みでオールドグロス材の価格は高い。港頭在庫は4,850万スクリーブナー(約21万8千m3)と前月比減(80.8%)。ウェアハウザー社1月積み米マツISソートは前月価格据え置き。米材丸太は入・出荷及び在庫とも横ばい。大型港湾製材工場の12月の荷動きは、前月に引き続き低調。内陸部製材工場の荷動きも不振で前月よりもさらに落ち込んだ模様。
 一方、米国住宅着工は増加したが、住宅販売は11.3%減と明るさが見えず、米国、カナダの木材産業は厳しい経営環境。このような中、米マツ製品は海外市場開拓に本腰が入り、日本向け工場数が増加、他の品目減少の中、入荷増が目立つ。国内の製材品は入・出荷・在庫とも横ばい。原木伐採が減少する冬期となり、日本向け製材の生産が注目されている。なお、現状の入荷水準であると価格の動きは少ない。


3.南洋材

 サバ州は、悪天候続き出材に影響。国内工場からの引き合い弱く、一部の良材除いて、合板用セラヤ類の市況は横ばい。今年1月から索道出材の義務化が当局からシッパー宛に通知されているが、さほど影響なしと楽観視の様子。サラワク州も相変わらず天候悪く、特にシブ地区は雨量多い。国内向けメランティ類の原木市況は横ばいだが、輸出向けはインドのバイヤーも買い始めており、5〜10ドル上昇となってきている。なお、渇水で山土場に長期滞留の原木が入ってきているため鮮度は落ちている。PNG・ソロモンは、相変わらず中国が主な輸出先で、原木市況は強含み。日本国内の原木入荷横ばい、出荷は減少、在庫は増加。製材品入荷は横ばい。販売は合板用、製材用とも低迷。製材品は集成材の動きが比較的順調。


4.北洋材

 11月の日本への入荷量はエゾマツ等若干増加したが、12月は悪天候による本船遅れも多く、10月並みの数量に落ち込む見込み。エゾマツは韓国向けが好調、カラマツは中国の買いが旺盛。先物は中国向け貨車輸送へのシフトが強まる様相。また、ロシア政府の丸太輸出税80%導入の更なる1ヶ年延期の政令が12月23日付けで公布されたが、各業者は再延期確実と以前から目論んで丸太冬切りを本格化させていた。
 富山港・富山新港の12月丸太入荷は、10,128m3(エゾマツ8,763m3、カラマツ1,365m3)と先月比大幅減(64.1%)。アカマツ原板を含む製品合計は9,464m3と先月比増(114.1%)と回復したものの低水準。丸太出荷は入荷少ないため動き低調。在庫は1〜1.5ヶ月程度。国内の丸太価格は横ばい。製材品は弱含み。北洋材工場の操業は採算割れの状態である。  


5.合板

 各合板メーカーは製品安が長引き更なるコスト低減に取り組んでおり、北洋材、南洋材、国産材丸太とも価格交渉はせめぎ合いとなり、手当ては低調。11月の国内合板生産量は約21.7万m3(前年同月比101.2%、前月比97.8%)、うち針葉樹合板18.8万m3(106.1%、98.6%)となり、21年2番目に多量の生産量となったのに対して、出荷量は16.4万m3(116.5%、97.6%)と不振で、3ヶ月連続で生産量を下回ったため、在庫量は23.2万m3へと増加している。国産合板は荷動き低迷の状況に変わりなく価格は横ばい。針葉樹合板は下落が顕著で、流通主導の市場展開となっていたが、メーカー側の踏ん張りにより漸く歯止めかかった様相。しかし底値圏にも拘らず市場での手当ては低調で様子見の姿勢が続いている。一方、輸入合板は依然産地情勢に変化なく、先行き入荷減少の見通しから、川上では12mm厚を中心に現物の合板を集める動きが加速している。


6.構造用集成材

 国産材集成材メーカーは、09年第4四半期のラミナ成約が思ったほど上手くいかず、1月からのラミナ入荷数量は順調とはいえない状況。特に暖冬で伐採条件の悪いホワイトウッドは在庫不足となる可能性大。併せて10年第1四半期の契約スタートして、各サプライヤーの生産状況が注目される。製品の値上げ浸透も、ラミナ販売希望価格と採算ベースを考えると更なる製品の値上げが必要で、一層厳しい価格交渉と数量確保が予想される。国産集成材は、大手ハウスメーカーのスギ集成材の採用が本格的に進み、120mm角は一部で欠品の様子。10〜11月関東圏を始め関西圏中京圏のプレカット工場は忙しさ戻り、集成材価格は12月も好調維持。関東圏のパワービルダーは決算期を前に上棟ラッシュを迎え集成材の荷動きが出てきた。ホワイトウッド、レッドウッドラミナとも品薄感あり。デフレ傾向の中、値上げは浸透しにくいものの唱えは管柱1,500 〜1,600円が出始めた。中断面は米マツKDが安値を維持し、大幅ではないが、1,000 〜2,000円/m3の値上げが浸透している。
 一方、輸入集成材は、供給体制が整備され、管柱は10年は09年に比べ増加見込み。その中で国内集成材メーカーは同一製品を生産しても競争条件が厳しいとの判断から、他樹種への移行が進んでいる。国産材化の浸透の程度で輸入集成材の動向も変わる状況である。


7.市売問屋

 国産材構造材は、新設着工数の減少からスギ、ヒノキとも押しなべて低調。外材も特に目立って動くものなく低調。造作材は一戸建て需要が少ないため外材とも動き悪い。様々な手法により需要の喚起を図っているが、買方の手持仕事量が少なく反応はすこぶる悪い。政府の景気浮揚対策を強く望む状況。


8.小売

 国産材丸太価格の値上げが一部にあるが、構造材はスギKD柱、ヒノキ柱・土台とも変わらず。外材は全般に荷動き悪く低調。一部にベイツガ平割の良材不足から、米マツKD材に変換。造作材スプルースのピーラー良材不足気味。集成材はWW、 RWともに横ばい。針葉樹合板は下げ止まりも反転の兆しない。ラワン合板は横ばい。プレカット工場は全般に低調であるが、工場間格差出ている。工務店の仕事は年明けも改築主体である。


参考資料 需給価格動向PDFファイル


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