平成22年2月9日

(財)日本木材総合情報センター

2月の木材価格・需給動向

 

1.国産材(北関東)

 栃木は、好天続き平年並みの生産に回復。入荷・集荷は順調。スギ材は柱材が一時の勢いなくし通常の荷動き。また中目材は引き続き好調。ヒノキは柱材、中目材とも引き合い弱まっている。この中で価格はスギ材の品薄感なくなり柱材が弱含みに転じ、中目材は引き続き保合の推移。ヒノキ材は全般に弱保合となっている。
 群馬は、国有林材の生産終盤で、民有林材も出材不振。当面の原木在庫問題ないが4月以降に原木不足懸念される。製材品在庫低下して天乾材の積み増し等でほぼフル操業。受注・製品販売やや弱くなっている。  


2.米材

 12月の米国新設住宅着工戸数は前月比4%減(年率55.7万戸)と一層の低水準(前年同月比61.7%)。米国丸太は中国の買いが旺盛で、GCタイプが1〜2月と値上がりし、それ以外のタイプは保合。カナダ丸太もオールドグロス材、セカンドグロス材とも値上がり。港頭在庫は3,950万スクリーブナー(約17万8千m3)と前月比減(81.4%)。ウェアハウザー社2月積み米マツISソートは前月価格据え置き。米材丸太は入・出荷及び在庫とも横ばい。大型港湾製材工場の1月の荷動きは前月を上回り回復模様。内陸部製材工場の荷動き依然低調。
一方、米国新設住宅着工戸数統計を始めてから最低水準となり、10年も65〜75万戸予測で原木、製材とも増産への動き出ることなく、米国、カナダの木材産業にとっては厳しい経営環境。このような中、カナダ内陸を中心とする中国向けのSPF下級材が急増の様相。またJグレードのSPF製品はカナダドル高、冬季の生産減少で価格上昇気味。国内の製材品入荷は横ばい、出荷は減少、在庫は微増である。米ツガグリーン材(土台用)、2×4材、米国産米マツ製品の入荷増加して、予想した程の入荷量減少は回避。なお、米ツガKD割物は極端な品薄になっているが、現場の仕事量少なく影響は出ていない。  


3.南洋材

 サバ州は、本格的な雨季に入り出材減少。原木市況は堅木(特にカポール)を主にセラヤ類も強含みで、採算厳しい国内の合板工場はその手当てに苦慮。セラヤ類の製材品の市況もここに来てEUの在庫補充買いが入り強含み。堅木の製品も相変わらず供給不足で一段の値上げ。サラワク州も雨季に入り雨量が増加し、筏組で河川利用しているタンジョンマニ地区では支障が出、大幅な出材減少。港頭在庫かなり減少し、原木市況は強含み。今後アフリカ・ガボン国の輸出禁止もあり、旧正月明けから中国が手当て増加すれば一段の値上げが危惧される。PNG・ソロモンは、相変わらず中国の引き合い旺盛で、原木市況はやや強含み。日本国内の原木入荷は横ばい、出荷はやや減少、在庫はやや増加。製材品入荷はやや減少。販売は合板用、製材用とも低迷。製材品は仕入れ絞り一部で平割の在庫が減少気味。集成材の動きが比較的順調である。


4.北洋材

 日本国内市況の低迷、既契約分の配船も悪天候で遅れ出て、ロシア材丸太12月の入荷量(全国)26千m3と記録的な低水準。1月も長めのロシアの年始休暇、輸出港での石炭輸送優先による港湾業務停滞等慢性的な滞船で、港頭在庫は増加傾向も1月の日本向けは12月並みに終わる見込み。シベリア材も昨年まで細々と丸太配船を継続してきたシッパー撤退との噂も出ており、一層の製品化の様相。価格は好調な中国向けを背景にロシア側強気の唱え続くが、現在の日本国内市況では合板メーカー、製材工場は手を出しづらく薄商いに終始。
 富山港・富山新港の1月丸太入荷は、8,088m3(エゾマツ4,646m3、カラマツ943m3、アカマツ2,499m3)と先月比大幅減(79.9%)。アカマツ原板を含む製品合計も4,142m3と先月比大幅減(43.8%)。丸太出荷は入荷減少でエゾマツ、アカマツ、原板とも動き順調。在庫は1ヶ月程度。国内の丸太価格は横ばい。製材品は東京港、川崎港のアカマツ輸入製材品との競合で弱含み。北洋材工場はアカマツ採算割れ状態で生産調整。  


5.合板

 合板原料の国産材丸太は底値圏でのせめぎ合いが続き、南洋材丸太は強含み展開、北洋材丸太は横ばいの状況。減産体制にあっても、合板メーカーは先高観と原料不足への懸念から通常より手当てをした様子。12月の国内合板生産量は約19.6万m3(前年同月比99.4%、前月比90.0%)、うち針葉樹合板16.7万m3(104.1%、89.2%)となり、年末休暇による減産見込んだが予想以上に増産の様相。一方、出荷量は昨年最高の20.8万m3(144.8%、126.8%)で生産量を上回ったため在庫量は19.2万m3となり、前月より約4万m3減少した。国産合板は国産南洋材合板が、輸入合板のタイトな品目を中心に引き合いが増加しており、価格はジリ高傾向。針葉樹合板は底値を脱し市場では上向きの状態。12〜1月は値頃感があったため仮需的な動きとなり、メーカー在庫は大幅な減少。一方、輸入合板はない物高が顕著で、川上ではラワン構造用12o、型枠、塗装型枠合板が特に品薄で高騰。引き合い多く、荷動きは好調で12o厚品は仮需の状況である。 


6.構造用集成材

 欧州産ラミナの入荷状況が非常に悪く、欠品も出ている。船会社のコンテナ削減からコンテナ不足となり、フレート高騰を招いている。地方港では15ユーロ前後フレートが上昇した。その中で第1四半期の交渉がほぼ終了し、価格はCIFでレッドウッドラミナ230〜240ユーロで決着した。09年第4四半期との比較で10〜20ユーロの値上がり。国産集成材は、カラマツの梁桁受注が微増も供給力なく品薄気味。スギ集成材は不採算により大手メーカーが当該品目から撤退したため品薄傾向。なお土台はヒノキ化が浸透している。価格は2月も引き続き関東分譲系ハウスメーカーが好調を維持していて管柱は欠品も出る様相。2月に入って150〜200円の値戻しの状況。中断面は1,000〜2,000円/m3の値上げとなった。一方、輸入集成材も、値上げの交渉で管柱1,650円を想定している。 


7.市売問屋

 国産材構造材は、スギ、ヒノキとも低調。外材は品薄感あるホワイトウッド管柱がプレカット工場等の引き合いで多少増加。造作材は壁面用加工羽目板に少し動き出る。外材は良材の米ヒバ材(長尺)、スプルース材が品薄で引き合い増加。年明け後も市場の来場者数は依然低調で一部特殊品を除き小口当用買いに終始。 


8.小売

 国産材の構造材はスギKD柱、ヒノキ柱・土台とも変わらず。外材は米ツガKD平割、正角とも入荷少ないが変化なし。同様に北洋材アカマツ、欧州材も変わらず。造作材は変化なし。集成材はWW、 RWともに多少強い。針葉樹合板は問屋出し値が強含み。輸入合板(コンパネ)は一部品薄で強い。ラワン合板は横ばい。プレカット工場は年越しの仕事一段落で落ち着いた状況。12〜1月と工務店の仕事落ち込み苦戦している。 


参考資料 需給価格動向PDFファイル


アクロバットリーダーの入手はこちらから
このホームページは一部PDFを利用しています。PDFファイルをご覧頂くためには「Get Acrobat Reader」のボタンでAcrobat Reader 4.0以上をダウンロードして下さい。


前回の木材価格・需給動向 はこちら
[問い合わせ先]
国内情報部情報課
TEL (03)3816-5595
FAX (03)3816-5062