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木材とその技術

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1.製材


造作用製材

針葉樹の造作用製材(造作類)の品質基準(JAS)

 造作用製材は、建築物の外から見える部分に使われますので、その見た目(化粧性)が重要視されます。針葉樹の造作用製材のJAS では、造作類、壁板類ともに、表に示すように、目視により「無節」、「上小節」、「小節」の3等級に分けています。造作用製材は、単に節の大きさだけでなく、丸身、腐朽、割れ、曲り、欠けや変色などの欠点の程度により総合的に等級格付けされます。等級の判定は、角類の場合は1材面ごとに、板類の場合は良面(欠点の程度の小さい面をいいます)で行われます。
 造作類では含水率18%以下のものを乾燥材といい、壁板類では含水率20%以下のものを乾燥材といいます。乾燥材は、仕上げ材ではSD15(含水率15%以下)、SD18(含水率18%以下)、SD20(含水率20%以下)、未仕上げ材では同様にD15 、D18 、D20 と表示することにしています。
 基準の壁板類では、造作用製材の曲げ強さおよび曲げヤング係数の低下がおおむね1割を越えない範囲であれば、インサイジングを欠点とみなしません。また、保存処理した壁板類は、性能により「保存処理K1」から「保存処理K5」までの5段階に区分して表示することになっており、併せて薬剤名か薬剤の記号も表示することになっています。

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枠組壁工法構造用製材品の種類

枠組壁工法用製材

枠組壁工法構造用製材の寸法形式(JAS)

 枠組壁工法構造用製材とは、「枠組壁工法構造用製材の日本農林規格」によると、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)建築物の構造耐力上主要な部分に使用する材面に調整を施した(4面かんながけした)針葉樹の製材のことをいいますが、必ずしも加工面が一定の範囲であればかんながけをしなくてもよいことになっています。
 枠組壁工法構造用製材のうち、たるきや根太など主として高い曲げ性能を必要とする部分に使用するものを甲種枠組材といい、甲種枠組材以外のものを乙種枠組材といいます。
 また、「枠組壁工法構造用製材の日本農林規格」とは別に、製材の曲げヤング係数を測定する等級区分機により曲げ応力等級区分される枠組壁工法構造用製材(MSR 製材といいます)用に、「機械による曲げ応力等級区分を行う枠組壁工法構造用製材の日本農林規格」が施行されています。
 なお、曲げ応力とは物体の形状を変えようとする曲げ外力に抵抗する物体内部に作用する力をいい、曲げ応力等級とは等級区分機によって枠組壁工法構造用製材の曲げヤング係数を測定して最大曲げ応力を求めて格付けする場合の等級のことをいいます。
 枠組壁工法とはツーバイフォー工法とかプラットフォーム工法と一般に呼ばれている北米の木造住宅の建築工法のことで、枠組壁工法構造用製材は北米のディメンションランバーに相当します。
 枠組壁工法構造用製材には、表に示すように11種類の寸法形式(インチ単位の公称断面寸法を表わしています)あり、それぞれに含水率が19%を越える「未乾燥材」と19%以下の「乾燥材」について規定寸法を規定しています。MSR 製材には、表の網掛け部分の6種類の寸法形式が規定されています。

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枠組壁工法構造用製材品の品質基準

枠組壁工法構造用製材の品質基準(JAS)

 枠組壁工法構造用製材のJAS では、節、丸身、貫通割れ、曲り、そりやその他の欠点の程度により、甲種枠組材を特級、1級、2級、3級の4段階の等級に、乙種枠組材をコンストラクション、スタンダード、ユーティリティの3段階の等級に区分しています(表1)。この等級区分は、北米におけるディメンションランバーの規格と基本的には共通していますので、輸入品現地格付け等級をほぼそのままJAS の等級に読みかえられるようになっています。
 また、MRS 製材のJAS では、29種類の曲げ応力等級と17種類の引っ張り強度性能に区分しています。MSR 製材では、丸身や割れについては甲種枠組材の2級に相当する基準を満たしていなければなりません。
 枠組壁工法構造用製材とMRS 製材では、含水率19%以下のものを乾燥材といい、含水率が19%を越えるものは未乾燥材となります。乾燥材、未乾燥材はそれぞれD、Gと表示することにしています。
 枠組壁工法構造用製材とMRS 製材ともに、寸法の精度は、測定寸法から表示寸法を除した値が表4に掲げる数値以下でなければなりません。
 製材の曲げ強さおよび曲げヤング係数の低下がおおむね1割を越えない範囲であれば、インサイジングを欠点とみなしません。また、保存処理した下地用製材は、造作用製材の壁板類と同様に、性能により「保存処理K1」から「保存処理K5」までの5段階に区分して表示することになっており、併せて薬剤名か薬剤の記号も表示することになっています。

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プレカット材

機械プレカット部材

プカレット部材の加工工程

 プレカットとは、広義には大工・工務店の作業場での加工も含みますが、一般的には工場に機械を設備して住宅部材を加工することを指します。
 プレカット化は、従来までの大工技能者による手加工を工場で機械加工することによって、部材の加工精度を上げ、品質の安定化を図り、建築現場作業を軽減し、技能者不足の解消や工期の短縮などをねらいとしています。しかし、最近ではコンピュータ導入によって、単に部材加工の自動化にとどまらず、部材の標準化と品質管理、住宅の構造設計・施工管理など住宅生産のトータルシステムを図ることまで展開しつつあります。
 一方、部材のプレカット化は、製材品の高次加工を通して、その付加価値の向上や流通・販売の合理化、さらには木造住宅の需要促進を図る手段としても採用されてきています。
 現在、軸組工法用部材のプレカット工場は全国に大小約700余を数え、年間約18万棟強の供給といわれています。これらの工場は、大手・中堅の住宅メーカーや地域ビルダーあるいは工務店など建築業が経営する場合と、木材の付加価値をねらいとした木材業型の工場、そして建築業、林材業などとの協業によるものがありますが、約60%は建築業型です。また工場での部材加工は、建築業型では構造材と造作材の両方を加工している場合が多いが、木材業型では構造材のみを加工しているのが一般的です。
 構造材の加工は、土台、梁、桁、胴差し、母屋、棟木、土台火打、梁火打などの横架材と通し柱、管柱、小屋束などの垂直材が主体で、前者は継手、蟻仕口、ほぞ穴、欠き取り、座金ぼりなどの加工が多く、後者は穴加工や溝加工が主となります。また加工ラインは横架材と垂直材に分けるのが一般的ですし、墨付け作業を行うか否かで自動化の程度が大きく異なっています。

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