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7.薬剤処理
防腐・防蟻処理木材
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| 防腐剤注入処理 |
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| 加圧注入用防腐・防蟻剤 |
木材を腐れやシロアリの被害から守るためには、防腐・防蟻処理をする必要があり、木造建築の寿命を長くするためには忘れてはならないことです。しかし、建築の現場で処理を行っても十分な効果を期待することはできません。そこで、工場において十分な品質管理のもとで、効果的に防腐・防蟻薬剤を木材中に深く浸透させる必要があります。このような処理をした木材を防腐・防蟻処理木材といいます。
製造法:薬剤を木材の表面から均一に浸透させるためにインサイジング加工(材の表面に細かい切り込みを適当な間隔で入れること)をしてから、木材を乾燥し、密閉タンクの中に入れて約15kgf/c?の圧力で薬剤を圧入するという加圧式処理法を用いています。
このようにして処理した木材は日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)によって規格化され、その性能基準に合格したものをJASあるいはJISマークをつけて販売しています。また、JAS、JISに規定されていない新しく開発された防腐・防蟻処理木材については(財)日本住宅・木材技術センターが優良木質建材として認証したものをAQマークをつけて販売しています。
処理木材の特長:
(1)この木材に用いられている薬剤は、日本工業規格に規定されているもので、薬剤の種類は別表のとおりです。
(2)この木材の色は、CCA、ACQ、CUAZ及びNCUは緑色で、その他のものは通常の木材と変わりません。
(3)この木材を屋外の構造物や遊具に使用したり、木造建築物の土台や柱などに使用した場合、屋外の環境でも10年以上、建築部材では30年以上の寿命があるといわれています。
(4)この木材からの化学物質の揮散はほとんどありませんので、住宅に使用しても人の健康を害する恐れはありません。
(5)この木材を機械で加工したり、表面を塗装したり、接着を行う場合、無処理の木材とほとんど変わりなく取り扱うことができます。
(6)この木材を切断したり、孔を空けた場合は、薬剤が浸透していない部分がありますから、そこには油性の防腐・防蟻剤を十分に塗布しておくことが必要です。
(7)CCA処理木材の廃棄に際しては、みだりに焼却せず廃棄物処理業者に委託して処理してください。
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防虫処理木材
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| 防虫処理装置 |
ラワン・メランチなどを含む南洋材を始めとして、国産材のミズナラやケヤキなどの木材は、その辺材部分に、乾燥すると、ヒラタキクイムシという乾燥材を食害する昆虫が侵入します。この害を受けると、沢山の穴が開いた材の表面から、白い木粉が出てくるのでわかります。この被害を防ぐためには、工場において十分な品質管理のもとで、防虫のための薬剤を、辺材部分に注入しなければなりません。このような処理をした木材を防虫処理木材といいます。
製造法 適度に乾燥した木材を密閉タンクの中に入れ、5-15kgf/cm2の圧力で、薬液を辺材の中に完全に入るようにします。この方法を加圧式処理法といいます。このような処理をした木材は日本農林規格(JAS)によって規格化され、基準に合格したものはJASマークを付けて販売されています。
木材の特徴は
1.使用薬剤は低毒性のほう砂、ほう酸混合物で、水溶性です。
2.処理しても木材の色はほとんど変わりません。
3.雨に当たったりすると、薬剤が水に溶け出るので防虫効力は落ちますが、そうでなければ、効力は何年も変わりません。
4.取り扱っても、人体には害がありません。
5.機械加工、塗装、接着などは、無処理の木材と同じように出来ます。
6.切断あるいは切削をしても、防虫効力は低下しません。
7.加工工具の刃物を痛めることはありません。
8.木材の強度に影響を与えることはありません。
製材品以外にも、防虫処理合板、防虫フローリングなどが日本農林規格で規定され、JASマークを付けて販売されています。
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難燃処理木材
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| 薬剤処理による耐火性の向上 |
木材が燃えるということは、昔から大事な燃料であったくらいですからよく知られています。しかし、このことは、火災の原因となるわけですから、大きな欠点でもあります。この欠点の影響を少なくするためには、木材の中に薬剤を注入する方法があります。ただ、木材は温度が高くなれば、どのようにしても、分解して燃えてしまいますので、火を防ぐことが出来ませんが、燃え難くすることは出来ます。薬剤処理によって燃え難くした木材を難燃処理木材と呼びます。難燃処理をした製材品は、船舶用以外には非常に少ないですが、合板の場合は製品化されています。
製造法:製材品には加圧処理がされますが、合板の場合は単板を浸漬処理をする場合があります。薬剤によっては、効果を出すために、10%以上の濃度を必要とするのが一般的ですので、何種類かの薬剤を配合したものが多いです。日本農林規格には難燃合板、日本工業規格には防火合板の規格があります。
難燃処理木材の特徴:
1.難燃処理薬剤にはりん酸塩や臭化物のアンモニュウム塩とほう素化合物などの混合薬剤が多いです。
2.アンモニュウム塩は加熱されると、アンモニアガスを出して、可燃ガスを薄め、ほう素化合物を溶融して防火皮膜を作ります。
3.この処理により、木材の燃焼速度は遅くなり、炎の広がりが押さえられ、炭化が促進され、燃焼が早く終わります。また、煙の発生が少なくなり、有毒ガスの発生を押さえます。
4.薬剤によって、木材の強度が低下したり、釘のさびを促進したりすることがないような工夫がなされています。
5.処理によって、木材の色が変わることはほとんどありません。
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