こちらの記事は、前号(原木・製材品)からの続きです。
2020年上半期は、世界的に新型コロナウイルスの影響を受け、各国の経済・貿易状況は総じて厳しいものとなった。台湾経済もこの影響を免れることはできないものの、2020年上半期の国内建設・住宅売買市場は活況を呈し、建築・内装リフォーム需要が増加した。

2020年1~7月の合板の輸入量は365,840m3で、前年同時期比15.2%増となった。合板の輸入元は次表のとおりで、表中の国からの輸入量は総輸入量の98.1%を占める。なお、輸入合板のうち、LVL角材が約28,700m3含まれるが、中国からの輸入が最も多く、わずかながらマレーシア・インドネシアからの輸入もあった。
| 国 | 輸入量(占有率) | 備考 |
|---|---|---|
| 中国 | 160,075m3(43.8%) | |
| インドネシア | 108,255m3(29.6%) | |
| マレーシア | 69,302m3(18.9%) | |
| ベトナム | 17,188m3(4.7%) | 主に、ユーカリ合板 |
| ロシア | 4,107m3(1.12%) | 主にカバノキ合板 |
2020年1~7月のブロックボードの輸入量は1,360m3と少量であった。主に中国からの輸入(99.3%)であった。
2020年1~7月の単板の輸入量は132,382m3で、前年同時期比5.6%増となった。単板の輸入元は次表のとおり。
| 国 | 輸入量 (占有率) | 備考 |
|---|---|---|
| 中国 | 46,378m3(35.0%) | 主に、ユーカリコア板で、ごく一部にオクメ集成材・人工集成材がみられた。 |
| ブラジル | 18,020m3(13.6%) | 主にラジアタパインのコア板でLVL角材製造に使用される。 |
| チリ | 13,327m3(10.1%) | 主にラジアタパインのコア板でLVL角材製造に使用される。 |
| マレーシア | 12,589m3(9.5%) | 主にラワン集成材 |
| ベトナム | 12,245m3(9.3%) | 主にユーカリコア板 |
| パプアニューギニア | 9,693m3(7.3%) | 主に広葉樹木の集成材 |
| ニュージーランド | 6,364m3(4.8%) | 主にラジアタパインのコア板 |
| その他 (アフリカ・カメルーンなど) | 4,000m3 | オクメ集成材 |
2020年1~7月のランバーコアの輸入量は219,290m3で、前年同期比18%増となった。 ほとんどがインドネシアからの輸入で1~7月の輸入量は212,091m3(96.7%)であった。その他、マレーシア・中国・ベトナムからの輸入があるが、ごくわずかであった。
2020年1~7月のパーティクルボードの輸入量は214,635m3で、前年同時期比17.7%増となった。輸入元は次表のとおりで、表中の国からの輸入量は全体の94.5%を占める。
| 国 | 輸入量(占有率) |
|---|---|
| トルコ | 69,286m3(32.3%) |
| タイ | 58,308m3(27.2%) |
| ルーマニア | 17,823m3(8.3%) |
| 中国 | 16,283m3(7.6%) |
| イタリア | 16,084m3(7.5%) |
| ドイツ | 12,659m3(5.9%) |
| オーストリア | 12,456m3(5.8%) |
2020年1~7月のファイバーボードの輸入量は86,880m3で、前年同時期比21.2%増となった。これは過去5年以来の大きな成長となった。輸入元は次表のとおりで、表中の国からの輸入量は総輸入量の92.0%を占める。
| 国 | 輸入量(占有率) |
|---|---|
| タイ | 48,839m3(56.2%) |
| 中国 | 6,931m3(8.0%) |
| インドネシア | 6,717m3(7.7%) |
| ドイツ | 6,221m3(7.2%) |
| マレーシア | 4,450m3(5.1%) |
| ニュージーランド | 3,967m3(4.6%) |
| ベルギー | 2,760m3(3.2%) |