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中国2019年不動産開発投資と販売実績

中国の国家統計局は2020年1月17日、不動産開発を行う国内のすべての企業を対象に集計した「2019年不動産開発の投資実績と販売実績」を発表した。発表内容の概要は以下のとおり。

(1)不動産開発の投資額

不動産開発向けの2019年の投資額は、表1に示すとおり、132,194億元(約211兆5,104億円)にのぼり、前年同期比の名目伸び率は9.9%となっている。うち、住宅投資は前年同期比で13.9%増加し、97,071億元(約155兆3,136億円)に達しており、不動産開発の投資額の73.4%を占めている。

※換算レートは1元=16円で換算すれば


(2)不動産開発企業による着工面積と完工面積

表3に示すとおり、不動産企業による2019年の建築着工面積は893,821万m2にのぼり、前年同期比で8.7%増加している。うち、住宅着工は前年比で10.1%増加し、627,673万m2に達しており、着工面積全体の70.2%を占めている。

建築着工面積のうち、新規着工は前年比で8.5%増加し、227,154万m2となった。うち、住宅の新規着工は167,463万m2で、前年比で9.2%増加している。

建築完工面積は95,942万m2にのぼり、前年比で2.6%増加している。うち住宅の完工面積は68,011万m2で、前年比で3.0%増加している。

(3)販売向け建築物の販売実績

販売向け建築物の2019年の販売実績は、171,558万m2となり、前年比で0.1%減少した。住宅の販売面積は、前年比で1.5%増加したものの、オフィスビル、商業用ビルの販売面積は、それぞれ14.7%、15.0%減少した(表4)。 また、販売面積の前年比を地区別にみると、表5に示すように、西部は増加しているが、東部、中部、東北の3地区ともは減少している。

なお、2019年末時点の未成約の販売向け建築物の面積は、49,821万m2で2019年11月末と比べて600万m2多い。販売待ちの住宅、オフィスビル、商業用ビルの面積は、2019年11月末と比べてそれぞれ192万m2増、105m2万増、84万m2増となっている。