栃木県では、県北・県西地域ともに間伐主体の生産が行われており、丸太の出材は減少傾向。山土場で虫害が確認され、皆伐は減少傾向。入荷・集荷は、県北・県西ともに入荷は減少傾向。材の荷動きは、引取りが若干鈍く、土場の状況も平年並みから少なめ。スギ材は、3m柱材、4m中目材ともに保合が続く。ヒノキ材は、3m柱材は高値疲れ感から値下がり傾向、4m中目材は引き合いが少ない。価格は、スギ3m柱材、4m中目材とも14,000円台半ばで推移。ヒノキ材は3m柱材で18,000円台後半、4m中目材は18,000円台前半で推移している。
群馬県では、虫害を避けるため原木の集荷を控えており、在庫を消化している状況。原木在庫はスギ、ヒノキともに100%の状況。原木消費は100%で推移。製品価格は、スギ柱、間柱は、値上がり傾向。ヒノキ土台、柱は、相変わらず弱い。乾燥用の灯油、トラックの軽油の値上がりが厳しい。雨や人手不足、その他石油製品の品不足等で現場は遅れ気味となっている。
カナダ東部州、米国東部州では、エルニーニョ現象の発生による影響とみられる猛暑となっている。また、カナダBC州Varnon北部とWilliams Lake付近の中央内陸部で大規模火災が発生している。産地港頭の在庫状況は、カナダは極めて低調な在庫状況が続き、米国は船積みに必要な在庫を出材している。産地価格は、石油価格の上昇によりトラックや伐採現場の重機の燃料が大幅に値上がりしており、コスト上昇分の転嫁で価格は上昇傾向。米マツIS級並の対日輸出価格(推定)は$990/千SCと前月とほぼ同額。
ランダムレングス紙発表の15種平均価格は8月5日時点で$534/Mで、7月初めの価格に比べ1.52%の上昇。6月の原木入荷は128千㎥(うち合板用は11千㎥)で、米国産は486千㎥(前年同期比13.4%減)、カナダ産は170千㎥(同36.6%減)。出荷は112千㎥(前月比2%増)で、入荷出超の状況。在庫は140千㎥で、在庫率は1.26ヵ月と前月(1.06ヵ月)から増加。東京木材埠頭の7月の米材製品入荷は6.5千㎥(前月比8.9%の減)、出荷は7.9千㎥(同比6.9%減)、在庫は18.8千㎥(同比7.0%減)。
産地では、集成材・羽柄材の7~9月積みが決着。ユーロ価格は若干上げとった。ユーロ価格が上がったことやオファー数量の減少により、日本側の買い付け数量は減少。特に荷動きが鈍い羽柄は顕著となっている。間柱類の代替製品であるスギ羽柄の供給量は限られているが、欧州製品の荷動きは鈍く安い羽柄を探す動きが顕著となっている。国内集成メーカーは、ラミナのコストが上がっているが値上げには慎重な態度。WWからRWへのシフトが強くなってきている。東京木材埠頭の6月の入荷は11千㎥と5月より多少増加したものの低水準。出荷は12千㎥と引き続き堅調。欧州シッパーからの供給数量は減っているが、国内主要顧客は国内シフトを進めており影響は出ていない。ただし国内供給能力には限りがあり、アイテムによっては一時期不足するという懸念が残る。
産地の7月はやや多雨で夏季伐採は低水準となっている。一方、燃料不足は沈静化した。日本向け生産は大幅に減少。中国の引合いは低水準。ウズベキスタン等の国内需要は旺盛。ロシア林産企業の苦境が深まっている。アカマツ原板のオファーは極めて少なく$430/㎥以下では購入困難。完成品は$510~$540/㎥で推移し、値上げの動きがさらに強まっている。6月の製品入荷(東京+川崎)は8.5千㎥と低水準が続く。出荷は11.5千㎥と実需は依然として強くはない。在庫は35.5千㎥と実質減少が続く見込み。アカマツは、価格面で代替品(スギ、LVL、軽天=鋼製野縁)の利用も広がりをみせており、一定の需要は底堅くある状況。
7月の国産合板の荷動きは、ルート系を中心に急速に鈍化し、一部のメーカーを除き国内のほとんどのメーカーは納期遅延も収まりつつあり、落着きを取り戻している。輸入合板は、インドネシア中心に受注制限も解除され仮需的なオーダーも無い。6月の国内合板の生産量は23.2万㎥(前月比113.6%)、出荷量は24.3万㎥(前月比112.4%)。在庫量は18.4万㎥(前月比97.2%)となった。輸入合板の6月入荷量は21万㎥(前月比119.3%)と増加し、特にインドネシアからの入荷が7.1万㎥と増加した。合板価格は、7月も6月からもう一段の値上げ。今後は8月に工場停止もあり、再値上げは9月と東西大手メーカーからアナウンスあり。
7月のラミナ入荷量は6月と比べ26%減少。ただし、前月に予定超過したラミナ入港があり、総じてラミナ在庫は必要量を確保できている。第3四半期契約については、€10/㎥前後の値上げ幅で着地するとみられる。為替は185円/€前後と円安が継続し、今後も欧州材単価の高値継続が見込まれる。6月の構造用集成材輸入量は、小断面19.4千㎥(前年同月比29.2%減)、中断面15.0千㎥(同10.3%減)となった。7月のプレカット稼働状況は拡大。大型プレカット工場の受注状況は稼働日ベースでウッドショック前の90%程度となっている。
原木入荷は製紙用・バイオマス発電用ともに小径材(C材)の引き合いが強く、入荷は順調。燃料用の建廃入荷も例年並み。消費は、原料用では洋紙・板紙とも製紙原料は減少。燃料用では、バイオマス向けが旺盛な消費が継続。在庫は原料用、燃料用ともに横ばい。原料価格は製紙向けパルプ材・発電向け未利用材ともに不足感が強く、高値高止まりで推移。6月のチップ材価格は全国平均で7,900円/㎥(工場着)。国内チップ工場の動向は、原料用の針葉樹は増集荷基調、広葉樹は自然体集荷。燃料用は原木・建廃ともにバイオマス発電用が旺盛となっている。
国産材構造材は、荷動き悪く秋に向けての値上げは難航も予想される。スギやヒノキの国産構造材製品は引き合いが弱い。外材構造材は、米マツ(KD)、WW集成管柱、RW集成平角と高値のまま推移しているが、仕事は少なくまとまった注文にはつながっていない。国産造作材は、店舗関係の内装材や学校の体育館の内装工事などでスギ羽目板の注文が増えている。外材造作材は、夏休みの学校関係の枠材使用でツガの造作材に注文がある。中東情勢の緊迫化による塩ビ管、透湿防水シート、塗料などの供給不安はおおむね解消したが、一部の断熱材はいまだに資材調達が遅れており、上棟後の工程に遅れが生じている。
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