台湾の2019年における主要木材の輸入概況
【製材と合板】

製材

2019年における製材の輸入量は124万5,008m3で、前年比で8.2%の減少となった。原因は直近10カ月の輸出不振による商業包装用材の減少によるものと推定される。



2019年の輸入元のうち、欧州からの輸入量が初めてカナダを超えて第1位となり、輸入量は37万5,784m3(構成比30.2%)、 樹種はクモスギ・アカマツが最も多かった。

カナダは第2位に後退し、数量34万2,791m3(構成比27.5%)、 樹種はSPF・ツガ・オレゴンパインが最も多かった。

第3位はマレーシアで数量9万5,926m3(構成比7.7%)、 樹種はラワン・雑木であった。

第4位は米国で数量8万7,823m3(構成比7.1%)、 主な樹種はサザンイエローパイン・ポプラであった。

第5位はニュージーランドで数量7万2,615m3(構成比5.8%)、 樹種はラジアータパインであった。

第6位はオーストラリアで数量7万1,223m3(構成比5.7%)、 樹種はラジアータパインであった。

第7位は中南米で数量は7万624m3(構成比5.67%)、 樹種は多種にわたり、その多くは家具及び室内改装用材に使用された。

第8位はインドシナ半島で数量6万839m3(構成比4.9%)、 樹種は多種にわたり、その用途は同様に家具及び室内改装用材であった。

合板

2019年における合板の輸入量は56万6,384m3で、前年比で3%となり、僅かに増加したものの国内経済の不振により低迷が続いている。



2019年における輸入元をみると、 中国が最多であり、輸入量は25万6,633m3(構成比45.3%)であった。

インドネシアはマレーシアを抜いて第2位となり、輸入量15万424m3(構成比26.6%)でとなった。

第3位はマレーシアで輸入量11万3,704m3(構成比20.1%)であった。

第4位はベトナムで輸入量は1万9,255m3(構成比3.4%)であった。

また、ロシアから輸入したカバノキ合板があり、輸入量1万121m3(構成比1.8%)であった。

輸入合板には約5万m3のLVL積層材(角材として使用)が含まれており、主に中国からの輸入によるもので、一部はマレーシア・インドネシア及びフィリピンからの輸入もみられた。

ブロックボード

2019年のブロックボードの輸入量は少なく、わずか4,063m3であった。主に中国からの輸入であった(構成比は99.4%)。