台湾の2019年における木材市場の概況単板・ランバーコア・パーティクルボード・ファイバーボード

単板

単板輸入量は21万1,674m3で、前年比で16.8%の減少となった。この原因は、国内景気の不振で家具及び内装への需要が減少したことによるものと考えられる。

輸入量が最も多い中国からは、主にユーカリ心板で、他にも表板・裏板に使用するラワン・オクメ等の単板などがあった。マレーシアからはラワンの表板・裏板用単板、ベトナムからはユーカリ心板、チリからは、ラジアータパイン単板、ニュージーランド及びブラジルからはラジアータパイン単板であった。


ランバーコア

ランバーコア輸入量は31万5,610m3で、前年比で6.3%の増加となった。この原因は1~5月にかけて比較的安価となり、業者が購買量を増加させたことによるものと考えられる。

輸入元のほとんどがインドネシアで、全てマラッカギンネムのブロックボードであった。他にもマレーシアからのラワン材のランバーコアブロックボードがわずかにあった。


パーティクルボード

パーティクルボードの輸入量は35万2,480m3で、前年比で0.7%減少した。国内景気が不振であったものの、安価なパーティクルボードは合板・ファイバーボードの市場の一部に取って代わり、その数量は、ほぼ一定水準を保った。


ファイバーボード

ファイバーボードの輸入量は13万1,190m3で、前年比で7.5%減少した。これにより年当たり14万m3を初めて下回ることとなり、ファイバーボードの用途がパーティクルボードに取って代わられたことが明確になってきたようだ。