韓国の2021年木材需給

韓国の山林庁は、以下の基本要素の分析・展望を踏まえ、表1に示す「2021年度木材需給計画」を打ち出した。なお、表2、表3、表4は、2020年における韓国の木材需給及び自給率、用途別の国産材供給実績、木材輸入・輸出実績それぞれを示している。

用途別の木材需給展望

韓国型ニューディール、公共住宅の供給拡大などにより公共と土木部門の改善、RPS(新再生エネルギー義務割当制度、Renewable Energy Portfolio Standard)及び国産材優先購買の政策により木材需要量は少し増加すると予想。

パルプ用 輸出量の減少による梱包材の需要減少で少し減少すると展望(△1.2%)

※パルプ(千m3):(2018)9,887 →(2019)9,921 →(2020)10,069 →(2021)9,946

バイオマス用 RPSによる木質ペレット及び林地残材バイオマスの供給拡大(2.6%)

※バイオマス(千m3):(2018)5,348 →(2019)4,692 →(2020)5,440 →(2021)5,580

製材用 景気回復の遅延及び建設部門の持続的な沈滞で製材品の需要は少し減少すると展望(△0.6%)

※製材品(千m3):(2018)5,871 →(2019)5,309 →(2020)5,225 →(2020)5,192

合板・ボード用 土木投資の増加及び住宅建設の改善により増加すると展望(10.6%)

※合板・ボード用(千m3):(2018)5,675 →(2019)4,847 →(2020)4,536 →(2021)5,016

その他韓国型ニューディール、公共住宅の供給拡大などにより公共及び土木分野の原材料の使用増加、樹種更新の拡大で農家の薪、木炭、その他の副産物などの需要は少し増加すると展望

2021年の木材需給展望

樹種更新判定表の改定及び未利用林地残材の資源化拡大の政策などにより少し増加すると展望。

収穫・樹種更新伐採 伐期齢に迎える林地、樹種更新の対象地が拡大する展望

※Ⅳ齢級(31年~40年)以上面積:4,377ha(72%)、ha当たり蓄積146m3(2015年基準、林業統計年報資料)

森づくり伐採 経済林事業面積の縮小(2020年35千ha→2021年11千ha) などにより減少する展望

※森づくり産物の収集量(千m3):(2018)434 →(2019)393 →(2020)465 →(2021)406

被害木伐採 マツ材線虫病被害木の伐採量の減少により減少する展望

※被害枯れ木伐採量(千本):(2018)992 →(2019)686 →(2020)491 →(2021)406

副産物 発電用木質ペレットの需要増加により未利用の森林バイオマスは拡大する展望

※木材ペレット生産量(千トン):(2018)3,200 →(2019)2,810 →(2020)3,258 →(2021)3,700

機関別の生産量割当

●生産量

機関別における生産量は「国産材の自給率向上に関する方案(2016年7月)」によって森林面積及び経済林の育成面積を基づいて割り当てた。

国有林の生産量を予算対比事業量によって同等に配分すると、生産比率(%)は、経済林育成団地60%、非経済林団地40%となる。


●用途

最近3ヵ年における木材生産許可実績に品目別展望(国立山林科学院の“2021年森林・林業展望”のうち品目別展望を基準にする)を反映して割り当てた。

供給先(地域別)は、製材用が江原・ 忠北、ボード用が慶尚・全羅、パルプ・チップ用が忠南・ 慶北となっている。