2月の木材価格・需給動向

1.国産材(北関東)

栃木県では、皆伐、間伐作業が順調に進み各共販所への原木入荷は順調。伐採作業も順調で、皆伐現場からの直送販売も併用中。間伐も順調で、例年通りの原木集荷を見込んでいる。スギ材は3m、4mともに引き合いはあるが値動き少なく保合で推移。3m柱材は15,000円台半ば、4m中目材は16,000円台前半。ヒノキ材は4m材が土台材の値下がりが続き中目材も徐々に値を下げて低調。3m柱材も勢いがなく価格も下げ止まりの模様。3m柱材は18,000円半ば、4m中目材は21,000円台前半で推移。

群馬県では、原木の集荷は容易で入荷も順調。原木在庫はスギ、ヒノキ共に100%の在庫。工場の操業は通常の約120%で推移。注文が多く受注を絞っている状況。首都圏の製品市場からの受注、ビルダー向けの納材は平年並み。土木・大型物件の受注は継続。製品在庫は少ない。ほとんどが受注生産に移行しているため、荷余り品は少ない。製品価格は灯油等乾燥経費の上昇が生産コストに響いているため、採算は芳しくない。寒さの為、凍結や機械トラブルが多い。

2・米 材

カナダでは、米国の木材需要の低調に加え関税問題もあり、販売低迷・不採算となり各製材工場の減産・操業停止が続いており、国内における原木在庫は極めて低調。米国は、年末ホリデーシーズンが明けカナダの減産もあり、木材市況はタイト感が出てきて引き続き価格の上昇がみられる。米国の船積み必要量は順調に伐採され、中国向けの船積みも再開している。米マツIS級並の対日輸出価格(推定)は前月同様の$970/千SC。ランダムレングス紙発表の15種平均価格は2月4日現在433$/Mと1月初めに比べ12.5%の上昇。

3・欧州材

第1四半期交渉が終了したが、値段調整に応じられるシッパーは少なく契約数量は50~60%にとどまる。ユーロ価格は下がったものの円安部分を補えず、円建てコストは上昇。産地サイドの採算は更に悪化し、日本向け供給量も絞られる。欧州WWはコストアップにより敬遠されており、スギ羽柄材も供給量が増えず、仕方なくWWに回帰する動きもあるが輸入コストには及ばない。輸入・国内集成材ともコストは80,000円/㎥を超え、ジリ高傾向は続く。欧州製品供給量がさらに減った場合2026年度の住宅需要にもよるが、一時的な供給不足となる懸念あり。東京木材埠頭の12月製品入荷は11千㎥と前月並み。出荷は14千㎥と前月比同と堅調。在庫は39千㎥と減少。しばらく減少局面が続く。

4・北洋材

産地は1月中旬に大寒波により伐採が2週間ほど中断したが、その後は平年並みで推移。日本向け生産は引合い不足のため減少。中国の引合いは低水準。ウズベキスタン等の国内需要は低調。アカマツ原板のオファーは少なく、価格も$400/㎥以上の提示もあることから、購入するか悩みどころ。完成品は$490~520/㎥と先月と同様。国内の有力製材メーカーを除き原板の入荷は少なく、高値原板の影響でメーカーは利益につながっていない。受注の引き合いも弱い。12月の製品入荷(東京+川崎)は7.1千㎥と減少が続く。出荷は13.2千㎥と実需がやや持ち直す。在庫は44.5千㎥と減少が続くが、依然として高水準を維持している。特定のサプライヤー及び商社による在庫の安値放出が顕在化し、他の商社も価格調整を進めている。

5・合 板

全国的にスギの原木コストが上昇しており、メーカーは製品へのコスト転嫁を望んでいるが出来ていない状況。今後再び値上げを本格化していく模様。国産合板は、1月から昨年末のデリバリー残の配送でスタートしたが、中旬から落ち着きを取り戻し荷動きは極端に悪いまま月末を迎えた。2月も極端な荷動きは想像できないことから我慢の市況が続く。合板メーカーの1月価格は、ルート、プレカットと共に12月と横ばい。12月の国内合板生産量は21.3万㎥で、うち針葉樹構造用合板は18.5万㎥、出荷量は19.2万㎥、在庫量は14.3万㎥で前月より6,6千㎥減少。輸入合板の12月の入荷量は17.8万㎥と前月比11.9%増加。特にインドネシアと中国からの入荷が増加し、マレーシアは、2ヶ月連続で3.9万㎥となっている。首都圏主要港の港頭在庫は12月をピークに減少傾向にあり、在庫アイテムもまだらで品薄のアイテムも見られる。

6・構造用集成材

1 月のラミナ入荷は昨年同月比14%減少したが、ラミナ在庫は十分な在庫がある。WWラミナの高騰による不足感は続いている。第1四半期契約は€280/㎥前後で契約となった。為替は183円/€付近と先月に引き続き円安傾向が続くとみられる。欧州のサプライヤーは先月に引き続き業績不振。在庫処分を優先し日本への販売量を維持したい傾向だが、採算割れしている工場は価格を下げづらい様子。1月のプレカット稼働状況は先月から大きな変動はない。12月の構造用集成材の輸入量は小断面16.8千㎥(前年同月比38.2%減)、中断面14.6千㎥(同1.0%減)。大型プレカット工場の受注状況は稼働日ベースでウッドショック前の90%程度。ただし、比較的規模の大きな工場に対する仕事量の偏りがみられる。

7・木材チップ

原木入荷は製紙用・バイオマス発電用ともに小径材(C材)の引き合いが強く、入荷は例年並み。燃料用は冬期で発生量は減少。消費は、原料用・燃料用ともに製紙大手の定期修理終了・生産再開となり、消費は増加中。在庫は共に不足感はない。国産原木価格は、製紙向けパルプ材及び発電向け未利用材ともに不足感強く、高止まりで推移。11月のチップ材価格は全国平均で7,900円/㎥(工場着)。国内チップ工場では原料用は針葉樹、広葉樹ともに国内材増集荷基調は変わらない。燃料用も解体材発生量が少なく、その日暮らしの状況。関東方面では建廃チップの取り合いになり、価格も値上がりしている。

8・市売問屋

年明け後、市況に活発さは感じられない。特に地場の大工・工務店による注文住宅は受注につがらない。円安や資材価格の高騰、人件費の上昇、木材需要の低迷で思うような価格転嫁ができない状況となっている。構造材は、国産材、外材ともに荷動きが悪い。国産材は少しでも単価を抑えるためにスギKD柱材の注文が増えている。外材はWW集成管柱の在庫も少なく、昨年末から仕入れコストも上がり引き合いは弱く、なかなか価格転嫁できない状況が続いている。造作材は年始から店舗関係やリフォーム関係でスギ、ヒノキの枠材や羽目板・フローリングなどの注文が多い。首都圏のプレカット工場の稼働状況は、平均して8割台の稼働。大手や有力工場は、分譲ビルダーの一時的な活況や集合住宅の堅調な受注があり、9割台の稼働を維持。中小工場では、住宅需要の低迷で受注量が下落しており、7~8割台の低水準な稼働となっている。

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