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木材利用相談Q&A 100

住宅 - 材料に関する利用相談

住宅 - 材料
Q32 ベイツガが住宅の柱材などに多く使われているようですが、心配は無いのでしょうか?

建築基準法でも認知されている樹種で、使用に対して特に問題はありません。使用部位で腐ることの心配がある場合は防腐処理をして使います。

1)基準法上の問題は特にありません。現にQ29でも土台、大引、根太、通柱、管柱に広く使用されていることを示しています。最近、米材の価格が上昇したことと、北米でシマフクロウの保護の問題から伐採にブレーキがかかり、ひところよりに比べると激減しています。しかし、依然として利用頻度が高い樹種の一つです。

2)材料として建築基準法に基づく強度(長期許容応力度)のランクは、ヒノキ、カラマツ等に劣り、スギ、エゾマツ、トドマツなどよりも上と評価されています。

3)欠点として、時間が経過するにつれて材色が当初の淡黄色から濃褐色に変色するため、見た目を重視する部分での使用は好まれない面もありますが好き好きで、隠れる部分であればそれも問題ではありません。しかし、腐りやすいことが欠点として上げられるので、例えば土台に用いる場合には防腐薬剤を注入して防腐土台に加工するなどの防腐対策が必要です。

4)当初の材色がベイツガの変色後とよく似ているものとして国産材のスギ赤味材がありますが、スギ赤味材は腐れに対しては、むしろ耐久性があるとされており、水濡れの心配なところに使われています。

住宅 - 材料
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Q32 ベイツガが住宅の柱材などに多く使われているようですが、心配は無いのでしょうか?
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