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木材利用相談Q&A 100

住宅 - 居住性に関する利用相談

住宅 - 居住性
Q68 壁面に結露して困る話をよく聞きます。結露を防ぐにはどうしたらよいですか?

最近の住宅は気密性が良くなってきたので、外気と室内を区画する部分、主に壁の構造が大切です。充分な断熱性能を持った壁を造ること、結露水が長期にわたって停滞することがないようにすることが肝要なので、専門家の適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

1)日本は一般に湿度が高い上に、最近は住宅の冷暖房の普及と気密性の向上によって住宅の内外に大きな温度差が生じるようになり、建物の外に面した壁面で結露を生じることがしばしばあります。この壁面での結露には二つのタイプがあります。
下図の(a)の場合は壁の断熱性能が低いため、外気で冷やされた室内壁面が室内温度より低くなって、その表面に結露を起こした状態で表面結露と言います。
(b)は仕上げ材の透湿抵抗が小さくかつ断熱材の室内側に付置されている防湿層が何らかの理由で機能しないために壁内に湿気が流れ込み、そこで結露するケースで、内部結露と呼びます。
表面結露は目にも見え、不快でもあるので直ぐに気が付きますが、内部結露は発見できずに建物を腐らせてしまう大事に及ぶこともあり、建築時に十分な対応が必要です。

2)表面結露を防ぐには、壁の断熱性能を高めて室内仕上げ面の表面温度が低くならないようにすることと仕上げ材面で湿気を一時的に保持できるようにすることです。内部結露を防ぐには、湿気が壁内に入り込まないように防湿層を設けるかまたは壁内の湿気が外気に逃げていくような構造にすることです。「外断熱」や「通気構法」は結露を防ぐ一つのやり方です。
夏季には室内側が低温で室外が高温多湿となり、冬と同様に結露が発生しますが、対策は全く同一です。

3)木材は各種材料と比べて、熱伝導率が非常に小さく、湿気を一時的に蓄える能力を持っているので、結露防止に木材の内装は大変有効です。


コンクリート れんが スギ ヒノキ グラスウール ホームスチレン
熱伝導率(kcal/mh℃) 1.4 0.59 0.53 0.083 0.088 0.038 0.032
比熱(kcal/kg) 0.21 0.21 0.20 0.42 0.42 0.20 0.35

また、木材は水分を吸収するので、表面に結露し難い利点を持っているので、塗装でこの性質を殺さないように気を付けましょう。

住宅 - 居住性
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