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木材利用相談Q&A 100

住宅 - 音に関する利用相談

住宅 - 音
Q72 ピアノを購入します。床は今のままでよいですか?近所への音も心配です。

従来の部屋のままでは恐らく騒音問題になると考えられますので、遮音対策としてピアノ室の内装を全面的に改装して下さい。床は重量的にはほとんど問題はありませんが、遮音の点から改装したほうがよいと思います。

1)防音補強から考えると、ピアノ室は気密度が高く、壁下地には充分な質量と厚みのある材料を使い、壁表面は多孔質で軽量、表面に凹凸のある吸音効果のある内装とします。もちろん、天井は弱点になりやすいので注意し、床も併せて対策をすることは当然です。ピアノの場合は概して高音域が多いので、床をハイヒールで歩くときの騒音と同類の床軽量衝撃音と同じようにじゅうたん、カーテンなど柔らかい材料で包むと除去しやすいのですが、低音を効かせたオーディオの場合は子供が部屋で飛び跳ねる騒音と同じの床重量衝撃音と同様、低周波部分が非常に除去しにくいので対策は難しくなります。

2)建物躯体が鉄筋コンクリートのマンションや地下室などは、音の発生源であるピアノ室の壁、床、天井の表面に吸音効果のある材料で施工し、音振動を柱梁の質量の大きな部分を伝って地中に逃げるようにするためにスラブ上に床の支点を置かないように、また接点は除震ゴムなどを介して絶縁するように設計し、床スラブや躯体壁には振動を伝えない構造とすることです。

3)建在来工法の場合は、壁、床、特に天井が質量と厚みが少ないので遮音に大変不都合ですから石膏ボードなど重質の材料の下地でまず囲います。本来の建物躯体と縁を切るために、ピアノ室である遮音材で造られた箱を躯体内部にこしらえて、この双方の接合部は音を絶縁するために防震ゴムなどを介して施工します。この遮音性能を効果あらしめるためにピアノ室である箱の躯体との接合部を柱梁に直接乗せるなどの配慮も必要です。

4)住宅の床の積載荷重は、床板・根太・大引などの強度計算の場合に180kg/m2を基準としているのですが、重量のあるピアノを置くには補強の必要があるかを念のために確認しましょう。タテ型(アップライト)ピアノの重量は200~270kgありますが、家庭用のものはだいたい240kgと考えて良いでしょう。普通4個のキャスターで支えられており鍵盤側が軽いので、後ろのキャスター1個に全重量の2/3の1/2すなわち80kgがかかることとなるので、特に補強をする必要はないことになります。キャスターの下に受け板や袴をはかせればなお安全です。ただ、移動の際キャスターの接点に集中荷重がかかるので柔らかい床材では傷が生じます。グランドピアノは300~500kgあり、家庭用グランドピアノを360kgとみると、3脚で平均120kgですから、この場合も必ずしも補強の必要はないと考えられます。

5)床補強の点では、最近2階に浴室を配置する場合が多く見られるようになりました。浴槽には容易に1m3ちかくの水が入りますので、これだけでゆうに1,000kgとなり、集中した大きな荷重なので、これらを受ける柱、梁、床梁を十分検討する必要があります。

住宅 - 音
Q71 隣家からの生活騒音に悩まされています。何か良い遮音の方法がないものでしょうか?
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Q73 ピアノ設置のために部屋を改造するのにどの程度費用が掛かりますか?
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