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木造住宅の居住性住宅の種類と木造住宅

住宅の種類木造住宅の居住性木造住宅の耐久性ログハウスの特徴

木造住宅の居住性

住宅の室内 (松下電工提供)

総理府の世論調査では、ここ10年来、木造住宅を希望する人は80%以上で、依然として高い人気を木造住宅はもっています。木造住宅を希望する理由は、「気候風土に合っている」、「心が和らぐ」、「健康的」、「好みに合わせられる」などで、気候風土との相性に対する評価が最も高いようです。

日本の気候の特徴は、北海道や東北の一部を除けば、冬の寒さがそれほど厳しくなく、春・秋は大変快適なことです。問題は、梅雨から夏の高温・高湿でしょう。このため、日本の住宅は昔から「夏をもって旨とすべし」で建てられてきました。湿気をとり、通気を良くするために、建物に大きな開口部を設けたので、どうしても冬は寒く、隙間風にも悩まされてきました。

しかし、アルミサッシが出現して一変し、気密性が格段に上がり、断熱材の普及もあってほぼ一年中快適に生活できるようになってきました。

従って、夏は通風がよくて涼しく、冬は気密で温かい「夏・冬並立構法」の木造こそ日本の気候風土にあった住宅といえる訳で、評価の正しさが伺えます。

次の理由は、都市への人口集中とそのコンクリート化にありそうです。都市が人工化を増すにつれて、人々は心のやすらぎを何かに求めています。それが、自然であったり、ログハウスだったり、木造住宅のもつ「心が和らぐ」につながっているのです。

住宅にかける人々の願いは、画一的で没個性的な「箱」のような住宅ではなく、一人一人の想いを反映した「住空間」のようです。つまり、人は、そのような願望を実現してくれそうな木造に期待を託し、それが圧倒的に高い木造志向となって表れているのだと考えられます。