木材利用相談Q&A 100
木材に関する利用相談
Q13 | ホワイトウッド(オウシュウトウヒ)、レッドウッド(オウシュウアカマツ)とは? |
オウシュウトウヒ(Picea abies) とオウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)のことです。近年、オーストリア、フィンランド、ドイツ、スウェーデンなどから大量に集成材、製材、製材用原木の形で輸入されるようになりました。2000年の輸入量は米材を抜いて一位です。しかし、日本における耐久性は未知数です。 1)オウシュウトウヒ(Picea abies)をホワイトウッドと称するようになったのは日本でのことのようです。英語圏でWhitewoodと呼ばれている木は20種近くありますが、オウシュウトウヒは見当たりません。逆にオウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)がその一つです。Whitewoodでもっともポピュラーなのはユリノキ(Yellow-poplar, Liriodendron tulipifera)です。Redwoodと呼ばれる木もたくさんあって、オウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)はその一つです。ところがRedwoodのなかでもっともポピュラーなのはセコイア(Redwood, Sequoia sempervirens)です。 2)ホワイトウッドもレッドウッドも商業名で、一般名はそれぞれオウシュウトウヒ、オウシュウアカマツです。これらの製材や構造用集成材(グルーラム)は1993年の北米製材市況の高騰をきっかけに北欧ならびにオーストリア、ドイツから輸入されるようになりました。スウェーデン、フィンランドにおける1998年の製材生産量はあわせて2600万?余で、日本への輸出量は75万?余でした。このうちの2割強が構造用集成材です。 |