木材利用相談Q&A 100
木材に関する利用相談
Q14 | ジャラ、イペ(タベブイア)、ボンゴシ(エッキ)とはどんな木ですか? |
主に外構材として使われている耐久性の高い木です。 1)ジャラ(Jarrah)はフトモモ科のEucalyptus marginataに対するオーストラリアの市場名です。産地はオーストラリア西部の海岸地帯です。材の気乾密度は0.80g/cm3以上あって、心材は暗褐色で濃淡があるため縞模様になり、家具にも使われています。木理は通直ないしは交錯、肌目はやや粗、乾燥は困難、仕上がり面は滑らかですが釘打ちは容易ではありません。耐朽性が高いので、埠頭、橋梁、杭、枕木、さまざまな外構材に用いられます。 2)イペ(Ipe)はチリを除く熱帯アメリカに分布しているノウゼンカズラ科のTabebuia属の木です。イペの心材は緑色がかった褐色で、木理は交錯、肌目は精で、気乾密度は0.90~1.20g/cm3、きわめて重硬です。Tabebuia属の材の特徴は、道管中にラパコールを含んでいることです。ラパコールは黄色で、アルカリで赤色に変わります。耐朽性、耐蟻性に富み、埠頭、橋梁、杭、ステッキ、弓、釣竿などに使われています。 3)ボンゴシ(Bongossi)はアフリカ西部に分布するOCHNACEAE科、Lophira属のLophira alataともう1種に対する産地国カメルーンでの呼名です。アイボリーコースとではアゾベ(Azobe)、ナイジェリアやゴールドコーストではエッキ(Ekki)と呼ばれています。商業名はエッキ(Ekki)で、英語圏では、African oakとかred ironwoodと呼ばれています。心材は暗赤色からチョコレート褐色で、道管に黄色から白色の沈着物が見られます。気乾密度は0.89~1.12g/cm3、木理は不斉で肌目は粗です。加工は困難ですが、仕上がりはつやが出ます。 |