木材利用相談Q&A 100
住宅 - 居住性に関する利用相談
Q66 | コンクリート住宅などに比べて木造住宅は居住性が良いと聞きますが、本当ですか? |
木材はいろいろな物理的特性を持っているので、木質内装材で仕上げられた室内は生物である人間にとって大変心地よいな環境をかもし出し、すばらしい居住性を与えてくれます。それは、いろいろな疫学的研究、実生活の経験、居住環境の測定結果から実証されています。 1)マウスを使った実験で、木材は熱が伝わり難いこと、湿気を適当に吸ったり吐いたりすること、音が伝わり難いことなどのいろいろな性質から、木材に囲まれた空間がマウスにとって大変好ましくマイルドな環境になっていることが示されました。 2)ある学校の校長先生によれば、校内暴力で有名だった中学校が木造校舎に建て変わって以降、ガラス1枚割れたことが無くなったそうです。木材は人間の精神活動にも目に見えない力を発揮しているといえます。 3)室内環境の測定値の一例をあげると、木材が現れていないビニルクロスの部屋(a)では外気と連動して室内相対湿度の変動幅が40%もあるのに対し、柱や梁など木材を現した部屋(b)では外気の影響が小さく、湿度の変動幅が18%以内に収まっていました。室内の木が天然の調湿機として機能することが分かります。 |