木材の種類と特性

マラヤ、スマトラ、ボルネオなどにみられます。木材はプライによく似ています。しかし、ニューギニアやフィリピンにはみられません。プライと同じように木の幹や枝に傷を付けると白い乳液が流れ出てきます。プライと違うところは、この乳液がチューインガムのチクルになることです。したがって、この木のことを知らないと思っている人でも、実はこのチクルを通じて、大変馴染みがあるのです。

木材

プライの木材に大変よく似た木材で、馴れないとまず間違えるでしょう。心材と辺材の色の差はほとんどなく、黄白色の木材です。肌目はやや粗で、木理は通直です。プライと同じように乳跡があるため、木材の板目面に大きなレンズ状の孔が現われてきますので、木材として使うときには、表面に出ないようにされています。気乾比重は0.42－0.50で、軽軟な南洋材の代表的なものの一つです。切削など加工は容易です。耐久性の大変低い木材ですので、乾燥には十分留意する必要があります。

用途

プライと同じように家具などの芯材として使われます。したがって、製品になったときには一般に目につかない木材でしょう。

木材特性表